表情ジワはなぜできる?40代後半から気になる原因と今日からできる対策

表情ジワは、笑う・眉をひそめるなどで同じ場所の皮膚が繰り返し折れ曲がり、加齢や紫外線で弾力が低下すると、やがて表情を戻しても線が残りやすくなるシワです。

表情を戻してもシワが消えにくくなるのはなぜ?

笑ったときの目尻、考え事をしたときの眉間、驚いたときの額。若いころは表情を戻せばすぐ消えていた線が、40代後半になると「真顔なのにうっすら残っている」と感じることがあります。

「笑わない方がいいの?」「表情を動かすほど老けるの?」と不安になるかもしれません。けれど、表情そのものを避ける必要はありません。大切なのは、表情による皮膚の折れ曲がりに、加齢や紫外線などによる皮膚の変化が重なると、線が戻りにくくなるという仕組みを知ることです。

表情ジワとは?

表情ジワは、顔の筋肉が動いたときに皮膚が折れ曲がって現れる「動的なシワ」です。たとえば、笑ったときの目尻、眉を上げたときの額、眉を寄せたときの眉間などに出やすくなります。

日本人女性を対象に、強く目を閉じる・眉を上げる・眉をひそめる動作をしたときと、表情を戻したときのシワを比較した研究では、動いているときのシワと静止時のシワはいずれも年齢と有意な正の相関を示しました。また、同じ顔の部位では、動いたときのシワが強いほど静止時のシワも強いという関連がみられました。これは観察研究であり「表情だけが原因」と証明する研究ではありませんが、表情の動きと残るシワの位置が関係することを示しています。

参考文献:The preliminary study of the relationship between facial movements and wrinkle formation

表情ジワはどうして「残るシワ」に変わる?

表情をつくるたびに、皮膚は同じ場所で曲げられます。若い皮膚は弾力があるため戻りやすいのですが、年齢とともに皮膚の構造や力学的な性質が変わると、折れ曲がった線が戻りにくくなります。

122人の女性を8年間追跡し、笑ったときと無表情のときの顔を同じ条件で撮影した縦断研究では、研究開始時に笑顔で現れていた線のパターンが、8年後に無表情でも残るシワのパターンを予測していました。研究者らは、表情による繰り返しの皮膚の曲げが、持続するシワの形成に関係すると結論づけています。

同じ研究では、40代であること、より乾燥した角層、閉経への移行などは、シワが進む速さと関連していました。ただし、これらは単独でシワを起こす原因と断定されたわけではなく、進行速度に関係する要因です。

参考文献:New wrinkles on wrinkling: an 8-year longitudinal study on the progression of expression lines into persistent wrinkles

40代後半になると表情ジワが目立ちやすいのはなぜ?

40代後半では、表情の回数が急に増えるわけではありません。変わるのは、表情を受け止める皮膚側です。加齢に伴って皮膚は薄くなり、コラーゲンなどの構造も変化し、弾力やしなやかさが低下していきます。

さらに、86人の日本人女性(20~69歳)の頬の動きをモーションキャプチャーで調べた2024年の研究では、年齢が上がるほど表情変化に対する頬の皮膚の動きに遅れがみられ、下頬部の伸びやすさも低下していました。この研究はシワそのものの治療効果を調べたものではありませんが、加齢に伴い「動く皮膚」の性質も変わることを示しています。

参考文献:Age-related changes in cheek skin movement: A case study of Japanese women

紫外線は表情ジワにも関係する?

関係します。表情ジワは筋肉の動きだけで決まるものではなく、紫外線による光老化が重なると、皮膚がしなやかに戻る力が弱まり、表情でできた線が残りやすくなると考えられます。

オーストラリアの55歳未満の成人903人を対象に約4.5年間行われた無作為化比較試験では、広範囲を守る日焼け止めを毎日使った群は、必要なときだけ使った群より、写真で評価した皮膚老化の進行が24%少ない結果でした。この試験は「表情ジワだけ」を評価したものではありませんが、紫外線対策が長期的な皮膚老化を遅らせることを支持しています。

参考文献:Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial

表情ジワを目立ちにくくするには何をすればいい?

表情ジワ対策で大切なのは、「表情をなくすこと」ではありません。表情による折れ曲がりを受け止める皮膚を、紫外線や乾燥から守ることが現実的な基本です。

毎日の紫外線対策はどうする?

まず優先したいのが日焼け止めです。顔全体にむらなく塗り、屋外で長く過ごす日は製品表示に従って塗り直します。帽子や日傘なども併用すると、日焼け止めだけに頼らず紫外線を避けやすくなります。

先ほどの903人の無作為化比較試験では、毎日日焼け止めを使う群で皮膚老化の進行が有意に少なかったため、「将来のシワを増やしにくくする」という意味では、日常的に続ける価値の高い対策です。

参考文献:Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial

保湿は表情ジワに役立つ?

保湿だけで深い表情ジワを消せるわけではありません。ただ、角層が乾いて硬くなると、細かな線は目立ちやすくなります。皮膚をやわらかく保つことは、見た目の細かなシワを整えるうえで意味があります。

目尻のシワを対象に、20%グリセリンを含む保湿剤と基剤を比較した研究では、2~4か月の使用で両方の群に水分量・弾力・シワの見え方の改善がみられ、グリセリン配合側でより強い効果が確認されました。この研究は表情筋の動きを止めるものではなく、角層をやわらかくすることがシワの見え方に影響する可能性を示した研究です。

参考文献:Reduction of wrinkles: From a computational hypothesis to a clinical, instrumental, and biological proof

笑わない・眉を動かさない方がいい?

日常の自然な表情を無理に減らす必要はありません。表情の反復と残るシワの関連は研究されていますが、「笑顔を減らせば将来のシワを防げる」と確認した臨床試験はありません。

一方で、無意識に長時間眉間へ力を入れる、パソコン画面を見るたびに目を細める、といった癖がある場合は、画面の明るさや文字サイズ、眼鏡の度数、作業姿勢などを見直し、必要以上に顔へ力が入る環境を減らすのは取り入れやすい方法です。ただし、これはシワ改善効果を直接証明した方法ではなく、過剰な表情緊張を減らすための生活上の工夫です。

スキンケアで改善を目指すなら何が選択肢になる?

すでに目立つシワでは、紫外線による光老化が関係している場合、医療用の外用レチノイドが選択肢になることがあります。2022年の系統的レビューでは、過去20年間の無作為化比較試験7件をまとめ、トレチノイン外用は光老化によるシワなどの見た目を一貫して改善したと報告されています。

ただし、トレチノインは刺激や皮むけなどを起こすことがあり、日本では美容目的での扱いも一般的な市販化粧品とは異なります。自己判断で強い成分を使うのではなく、気になる場合は皮膚科や美容皮膚科で相談してください。

参考文献:Topical tretinoin for treating photoaging: A systematic review of randomized controlled trials

表情ジワを本格的に治療したい場合は?

表情筋の動きによって出る動的なシワに対しては、医療機関でボツリヌストキシン注射が用いられることがあります。これは神経から筋肉への信号を弱め、一時的に筋肉の動きを抑える治療です。

医学レビューでは、動いているときに現れるシワは、無表情でも残る静的なシワより反応しやすいとされています。効果は一般に数か月で、まぶたや眉の下垂などの副作用もあるため、希望する場合は経験のある医師へ相談する必要があります。

参考文献:Botulinum toxin injection for facial wrinkles

ツバメの巣は表情ジワにも役立つ?

ここは、研究で確認されていることを正確に分けて考える必要があります。現時点で、「ツバメの巣を摂ると表情筋の動きが弱まり、表情ジワそのものを防げる」と示した研究はありません。

一方、ツバメの巣エキスを摂取した人を対象に、目元のシワを評価した臨床試験があります。2022年の無作為化・二重盲検・プラセボ対照試験では、40~60歳の女性86人を43人ずつに分け、一方の群にツバメの巣エキスを含む試験食品を1日1回、もう一方にプラセボを12週間摂取してもらいました。

12週間後、目元の皮膚を機器で測定したR1~R5という複数のシワ指標は、ツバメの巣エキス群でプラセボ群より有意に低下しました。一方、肌の水分量や経皮水分蒸散量などの副次評価では、群間の有意差は確認されませんでした。また、この研究は「表情ジワだけ」を選んで評価した試験ではありません。

したがって、ツバメの巣を「表情ジワの原因を止める食品」と考えることはできません。紫外線対策や保湿などを基本にしたうえで、内側からの美容習慣の一つとして検討する、という位置づけが現在の研究結果に沿っています。

参考文献:Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study

ツバメの巣ゼリーを選ぶなら何を確認する?

食品は、医薬品のように特定のシワを治療するものではありません。取り入れる場合は、ツバメの巣の原料や配合成分、摂り方、研究情報を確認し、無理なく続けられるものを選ぶことが大切です。

HESTIAPのツバメの巣ゼリーは、ツバメの巣エキスを配合したスティックタイプの美容食品です。表情ジワ対策の基本である紫外線対策や保湿の代わりではありませんが、内側からの美容習慣にも関心がある方は、商品内容を確認したうえで選択肢の一つとして検討できます。

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よくあるご質問(FAQ)

Q1. 表情ジワは笑う回数が多いほど必ず増えるのですか?

「笑う回数が多いほど、必ずシワが増える」と単純に言い切ることはできません。
表情をつくると皮膚は繰り返し折れ曲がります。10〜72歳の女性122人を8年間追跡した研究では、開始時に笑ったときに現れていた表情線のパターンが、8年後に無表情の状態で見られる持続的なシワのパターンを予測していました。
一方、この研究では、シワが進む速さには表情だけでなく、角層が乾燥してpHがアルカリ性に傾いていること、肌の色が明るいこと、40代であること、更年期へ移行することなども関連していました。
また、紫外線による光老化も顔のシワを進める重要な要因です。
そのため、「笑うとシワになるから笑わないほうがよい」と考える必要はありません。自然な表情を楽しみながら、紫外線対策や保湿など、シワを進めるほかの要因を減らしていくことが現実的です。
参考文献
Hillebrand GG, Liang Z, Yan X, Yoshii T. New wrinkles on wrinkling: an 8-year longitudinal study on the progression of expression lines into persistent wrinkles. Br J Dermatol. 2010;162(6):1233-1241.
Fujimura T, Hotta M. The preliminary study of the relationship between facial movements and wrinkle formation. Skin Res Technol. 2012;18(2):219-224.
2026/09/4 出口詩朋子

Q2.表情ジワと普通のシワは何が違うのですか?

表情ジワは、笑う、目を細める、眉を上げる、眉をひそめるといった表情筋の動きに伴って目立つシワです。一般に「動的なシワ」と呼ばれます。
一方、表情を戻して顔を動かしていない状態でも残っているシワは、「静的なシワ」や「持続的なシワ」と呼ばれます。
日本人女性を対象に、表情をつくった状態と無表情の状態のシワを比較した研究では、どちらのシワも年齢とともに増加し、同じ部位の動的なシワと静的なシワには強い関連があることが報告されています。
さらに8年間の追跡研究では、開始時に笑ったときに現れていた線が、その後の持続的なシワの位置を予測していました。
つまり、表情ジワと静的なシワはまったく別のものというより、表情をつくったときだけ現れていた線が、加齢などとともに徐々に残りやすくなることがある、と考えると分かりやすいでしょう。
参考文献
Fujimura T, Hotta M. The preliminary study of the relationship between facial movements and wrinkle formation. Skin Res Technol. 2012;18(2):219-224.
Hillebrand GG, Liang Z, Yan X, Yoshii T. New wrinkles on wrinkling: an 8-year longitudinal study on the progression of expression lines into persistent wrinkles. Br J Dermatol. 2010;162(6):1233-1241.
2026/09/4 出口詩朋子

Q3. 40代後半から急に表情ジワが目立つことはありますか?

あります。ただし、「40代後半になると突然シワが増える」という明確な境界線があるわけではありません。
表情ジワの目立ち方には、表情筋の動きだけではなく、加齢による皮膚の弾力や構造の変化が関係しています。
日本人女性を対象にした研究では、表情をつくったときのシワと無表情時のシワの両方が、年齢とともに増加することが確認されています。また、20代7人と50代14人の日本人女性を対象に、目を強く閉じる・眉を上げるときの皮膚の動きを解析した研究もあります(対象21人の小規模な研究です)。
さらに、女性122人を8年間追跡した研究では、40代であることや、更年期へ移行することが、持続的なシワが早く進むことと関連していました。
そのため40代後半では、それまで表情を戻せば目立たなかった線が、乾燥や皮膚の弾力低下なども重なって残りやすくなり、「最近急に表情ジワが目立つようになった」と感じることは十分考えられます。
参考文献
Fujimura T, Hotta M. The preliminary study of the relationship between facial movements and wrinkle formation. Skin Res Technol. 2012;18(2):219-224.
Fujimura T, Hotta M. A novel method to investigate the relationship between facial movements and wrinkle formation using particle image velocimetry. Skin Res Technol. 2013;19(1):e54-e59.
Hillebrand GG, Liang Z, Yan X, Yoshii T. New wrinkles on wrinkling: an 8-year longitudinal study on the progression of expression lines into persistent wrinkles. Br J Dermatol. 2010;162(6):1233-1241.
2026/09/4 出口詩朋子

Q4. 表情ジワには保湿だけで十分ですか?

保湿は大切ですが、深く定着した表情ジワを保湿だけでなくすことは期待できません。
乾燥した環境(相対湿度10%)で笑顔をつくった場合と、湿度の高い環境(同80%)で笑顔をつくった場合を比較した研究では、乾燥した状態では目尻の皮膚にひずみが集中しやすく、表情を戻したあとに残るシワの量も増加しました。つまり、角層の乾燥状態そのものが、表情によるシワの目立ち方に影響する可能性があります。
また、保湿クリームを使用した臨床研究では、肌の水分量やバリア機能の改善とともに、細かい線やシワの評価にも改善が認められています。
ただし、長年の表情によって定着したシワや、加齢・光老化による真皮の変化を保湿だけで元に戻すことはできません。
そのため、保湿で肌の乾燥を防ぐことに加えて、シワを進める大きな要因である紫外線への対策も毎日続けることが大切です。
参考文献
Hara Y, Hirao T, Iwai I. Facial expression under stiff stratum corneum leads to strain concentrations, followed by residual wrinkle formation. Int J Cosmet Sci. 2017;39(1):66-71.
Nisbet S, Mahalingam H, Gfeller CF, et al. Cosmetic benefit of a biomimetic lamellar cream formulation on barrier function or the appearance of fine lines and wrinkles in randomized proof-of-concept clinical studies. Int J Cosmet Sci. 2019;41(1):1-11.
Hughes MCB, Williams GM, Baker P, Green AC. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013;158(11):781-790.
2026/09/4 出口詩朋子

Q5. ツバメの巣を食べれば表情ジワは改善しますか?

現時点では、ツバメの巣を食べることで「表情ジワ」が改善すると直接示した臨床試験はありません。
一方、40〜60歳の女性を対象に行われた無作為化二重盲検プラセボ対照試験では、ツバメの巣抽出物100mgを1日1回、12週間摂取したグループで、プラセボ群と比較してシワの指標に改善が認められました(105人が登録され、解析対象は86人)。
この研究では目元のシワを機器測定や専門家による目視評価で評価していますが、「笑ったときだけ現れる動的な表情ジワ」と「無表情でも残る静的なシワ」を分けて効果を検証した試験ではありません。
そのため、この研究から「ツバメの巣は表情ジワに効く」と限定して結論づけることはできません。
紫外線対策や保湿などの基本的なケアを続けたうえで、シワに関するヒト臨床試験が報告されている食品の一つとして、補助的な美容習慣に取り入れるという位置づけが適切でしょう。
参考文献
Kim HM, Lee YM, Kim EH, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022;13:843469.
2026/09/4 出口詩朋子

表情ジワについて何を覚えておけばいい?

表情ジワは、顔を動かしたときに皮膚が繰り返し折れ曲がることで現れます。そして40代後半になると、加齢や紫外線などによる皮膚の変化が重なり、表情を戻しても線が残りやすくなります。

だからこそ、「笑わない」ことを目指すのではなく、毎日の紫外線対策と保湿で皮膚を守ることが基本です。すでに深く気になる場合は、皮膚科・美容皮膚科で治療法を相談する選択肢もあります。

ツバメの巣については、人を対象に目元のシワを評価した臨床試験がありますが、表情ジワそのものへの効果を証明したものではありません。外側からの基本ケアを続け、そのうえで内側からの美容習慣を補助的に考えるのが、現在の科学的根拠に沿った取り入れ方です。

※本記事は美容・健康に関する一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療を代替するものではありません。

著者情報
出口 詩朋子(でぐち しほこ)
乾燥肌・シワ研究チーム 研究員
ツバメの巣研究所 研究員
ATHENA株式会社(HESTIAP 美容リサーチャー)

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