たるみシワはなぜできる?50代後半から目立つ原因と今日からできる対策

たるみシワは、肌の弾力が落ちることに加え、顔の脂肪・筋肉・靱帯・骨といった土台の変化や紫外線が重なり、頬や口元が下がって溝が深く見えることでできます。

この記事の要約

  • 結論:肌の弾力低下と顔の土台の変化が重なり、溝や影が深くなる
  • 根拠:日本人女性108人の研究で頬のたるみは弾力や体脂肪と関連
  • 注意点:保湿だけでは持ち上がらず、紫外線対策が土台

顔が下がって見えるようになったのはなぜ?

「昔よりほうれい線が深くなった」「口元の影がファンデーションで隠れない」「頬の位置が少し下がった気がする」。50代後半になると、乾燥による細かな線とは違う、顔の形そのものが変わったようなシワが気になり始める方が少なくありません。

毎日きちんと保湿しているのに、夕方になるとほうれい線や口元の線がくっきりする。思い切って高価な美容液を使ってみても、思ったほど変わらない。そんなとき、「私のお手入れが足りないのかな」と自分を責めてしまうこともあるかもしれません。

けれど、たるみシワはスキンケアの不足だけで起こるものではありません。肌の表面だけでなく、その下にある脂肪や筋肉、骨などの複数の組織が、年齢とともに少しずつ変化した結果として現れます。

この記事では、たるみシワができる仕組みを研究結果からやさしく整理し、50代後半からでも無理なく続けられる外側・内側のケアをご紹介します。

たるみシワとはどんなシワ?

「たるみシワ」は、医学的にひとつに決められた病名ではありません。一般には、肌のゆるみや、顔のボリューム・輪郭の変化にともなって深く見える線や溝のことを指します。代表的なのは、小鼻の横から口角へのびるほうれい線、口角からあごへのびるマリオネットライン、頬やフェイスラインのまわりにできる折れ目などです。

乾燥による小ジワが肌表面の変化なのに対し、たるみシワは「顔の土台」の変化が表に出たものと考えるとわかりやすいでしょう。

ほうれい線は皮膚がたるんだだけ?

ほうれい線は、皮膚がたるんだからできる線とだけ考えることはできません。ほうれい線のまわりの体のつくりを調べた研究では、笑うときに働く筋肉と、その上にある皮膚や脂肪のつながり方が、ほうれい線の形に深く関わると説明されています。

参考:Rubin LR, et al. Anatomy of the nasolabial fold: the keystone of the smiling mechanism. Plast Reconstr Surg. 1989. PMID: 2909048

口角からあごへのびるマリオネットラインも、口角を下げる筋肉や口元の脂肪、あごの骨などが関わってできることがわかっています。マリオネットラインの仕組みとケアについては、50代から目立つマリオネットラインでくわしく解説しています。

たるみシワはなぜできる?

年齢とともに顔の中では何が変わる?

顔の老化は、皮膚だけで起こるものではありません。顔の加齢変化をまとめた医学レビューでは、皮膚、皮膚の下の脂肪、筋肉、靱帯(じんたい:組織をつなぎとめる丈夫なすじ)、骨といった複数の層が、それぞれ年齢とともに変化すると説明されています。また、変化が始まる時期や進む速さには個人差があるとされています。

参考:Cotofana S, et al. The Anatomy of the Aging Face: A Review. Facial Plast Surg. 2016. PMID: 27248022

支える骨が少しずつやせ、脂肪のかたまりの位置やボリュームが変わり、それをつなぎとめる靱帯もゆるんでくる。そうした変化が重なると、頬や口元の組織が下がり、その境目に溝や影が生まれます。顔の脂肪の変化については、顔の脂肪は年齢とともに移動する?で取り上げています。

肌の弾力はどう変わる?

肌の奥(真皮)には、肌の強さを支えるコラーゲンと、伸び縮みに関わる弾力線維(エラスチンなど)があります。年齢を重ねると、これらがつくられにくくなったり、構造が変わったりして、肌は薄く、ハリを保ちにくい方向へ変化していきます。

顔の肌の老化について、人を対象にした65の研究を整理した2022年のレビューでは、年齢による内側からの老化(遺伝やホルモンの変化など)と、紫外線などの外からの影響が重なることで、シワや肌のゆるみ、肌が薄くなるといった変化につながるとまとめられています。また、老化の進み方は一人ひとり違うことも強調されています。

参考:Zargaran D, et al. Facial skin ageing: Key concepts and overview of processes. Int J Cosmet Sci. 2022. PMID: 35426152

頬のたるみは何と関係している?

20〜60歳の日本人女性108人を対象に、頬のたるみと肌や体の状態との関係を調べた研究があります。顔を斜めから撮影した写真でたるみの程度を6段階で評価したところ、頬の上・下・横のどの場所でも、年齢とともにたるみが強くなっていました。

さらに、30〜40代の女性を詳しく調べると、肌の弾力が低い人ほど頬のたるみが強く、体脂肪が多い人ほど頬の下や横のたるみが強い傾向がみられました。口を閉じる力が弱い人では、頬の上のたるみが強い傾向もありました。

参考:Ezure T, et al. Sagging of the cheek is related to skin elasticity, fat mass and mimetic muscle function. Skin Res Technol. 2009. PMID: 19624426

関係を調べた研究で原因の証明ではありませんが、たるみに肌の弾力や脂肪、表情筋の働きが関わることを日本人女性で示したデータです。

50代後半では女性ホルモンも関係する?

50代後半は、閉経前後のホルモンの変化が肌にも表れやすい時期です。女性ホルモンのエストロゲンが減ると、肌のコラーゲン量や厚み、うるおい、弾力が変化することが報告されています。

28〜68歳の女性32人(閉経前14人、閉経後18人)の皮膚を調べたイタリアの研究では、閉経後の女性は閉経前の女性に比べて、I型・III型コラーゲンの割合が有意に低くなっていました。また、閉経後の年数が長いほど、コラーゲンが少ない関係もみられました。

参考:Affinito P, et al. Effects of postmenopausal hypoestrogenism on skin collagen. Maturitas. 1999. PMID: 10656502

この研究は人数が少なく、手術のときに採取したおなかの皮膚を調べたものなので、顔のたるみを直接証明するものではありません。それでも、閉経後に肌のコラーゲンが変化することを示す人でのデータです。更年期と肌の関係は、更年期になるとシワが増える?でもくわしく紹介しています。

紫外線はたるみシワにどう関わる?

紫外線は、肌の奥のコラーゲンを分解する酵素を増やし、弾力線維にも影響して、肌のハリを支える土台を弱める「光老化(ひかりろうか)」の大きな原因です。長年の紫外線は、年齢による変化をさらに強める方向に働きます。

オーストラリアで55歳未満の大人903人を約4年半追いかけたランダム化比較試験では、広い範囲の紫外線を防ぐ日焼け止めを毎日塗ったグループは、自分の判断で塗ったグループに比べて、肌の老化の進み方が24%少ないという結果でした。

参考:Hughes MC, et al. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013. PMID: 23732711

たるみだけを評価した試験ではありませんが、「毎日の紫外線対策が肌老化の進み方をおさえる」ことを人で確かめた重要な根拠です。

研究を一覧にすると?

研究対象わかったこと
顔の加齢のレビュー(2016年)これまでの研究のまとめ皮膚・脂肪・筋肉・靱帯・骨がそれぞれ年齢で変化する
顔の肌の老化のレビュー(2022年)人での研究65件年齢と紫外線などが重なり、シワ・ゆるみ・薄さにつながる
頬のたるみの研究(2009年)20〜60歳の日本人女性108人たるみは年齢とともに強まり、弾力や体脂肪と関連
閉経とコラーゲンの研究(1999年)28〜68歳の女性32人閉経後はコラーゲンの割合が有意に低い
日焼け止めの試験(2013年)55歳未満の大人903人毎日塗ると肌老化の進み方が24%少ない

たるみシワは今日から何ができる?

すでに起きた骨や脂肪の変化を、セルフケアだけで元に戻すことはできません。それでも、肌の乾燥や光老化をおさえ、これ以上たるみシワが目立ちにくい状態を目指すことはできます。大切なのは、期待できることと、できないことを分けて続けることです。

毎日の紫外線対策はどうする?

最優先は、季節や天気にかかわらず、毎朝の日焼け止めを習慣にすることです。顔だけでなく、フェイスラインや首まで塗りましょう。米国皮膚科学会は、SPF30以上で、UVAとUVBの両方を防ぐ「広範囲(ブロードスペクトラム)」タイプの日焼け止めをすすめています。

参考:American Academy of Dermatology. How do I know if I’m using the right sunscreen?(Webサイト)

「もう遅いのでは」と思う必要はありません。62〜91歳の日本人14人が18か月間、毎日日焼け止めを塗った小さな研究では、使った量が多い人ほどシミの数の変化が少ない関係がみられました。ただし比べるグループがなく、前後で有意に変わったのは肌の水分量だけでした。

参考:Mizuno M, et al. The effects of continuous application of sunscreen on photoaged skin in Japanese elderly people – the relationship with the usage. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2016. PMID: 27217789

目的は今あるたるみを持ち上げることではなく、これからの肌老化をおさえることです。帽子や日傘も組み合わせましょう。

保湿はたるみシワにも必要?

保湿で奥のたるみそのものを治すことはできません。しかし、肌が乾燥するとキメが乱れて細かな凹凸が目立ち、もともとのシワがより深く見えることがあります。

健康な女性を対象にしたランダム化比較試験では、保湿クリームを1日2回、4週間使ったところ、何も塗らない場合に比べて、肌の水分量やバリア機能に加えて、細かいシワの見た目や弾力の指標にも改善がみられたと報告されています。

参考:Nisbet S, et al. Cosmetic benefit of a biomimetic lamellar cream formulation on barrier function or the appearance of fine lines and wrinkles in randomized proof-of-concept clinical studies. Int J Cosmet Sci. 2019. PMID: 30414275

洗顔後は化粧水だけで終わらせず、乳液やクリームで水分が逃げないようにふたをしましょう。熱いお湯での洗顔や、ゴシゴシ洗いを避けることも、50代後半の乾きやすい肌には大切です。

マッサージはしたほうがいい?

「マッサージで引き上げる」と紹介されることもありますが、毎日続ければたるみシワが長く改善すると言い切れるほどの研究は、まだありません。29〜37歳の健康な大人5人が1日2回、2週間セルフマッサージを行った小さな予備研究では、CT画像で頬の組織の形に変化がみられましたが、人数も期間も限られています。

参考:Okuda I, et al. Objective analysis of the effectiveness of facial massage using breakthrough computed tomographic technology: A preliminary pilot study. Skin Res Technol. 2022. PMID: 35416349

むしろ注意したいのは強くこすることです。皮膚を使った実験では、こする回数や力が増えるほど角層(肌のいちばん外側の層)が傷つき、バリア機能が下がることが確認されています。

参考:Kikuchi K, et al. Vulnerability of the skin barrier to mechanical rubbing. Int J Pharm. 2020. PMID: 32739393

行う場合は、クリームをたっぷり使い、こすれない程度のやさしい力にとどめましょう。くわしくは顔のマッサージをすればシワは消える?でも解説しています。

食事では何を意識する?

「これを食べればたるみが上がる」という食品は確認されていません。まず大切なのは、極端な食事制限を避け、肌の材料になるたんぱく質や、コラーゲンづくりに関わるビタミンCを含む野菜・果物を、毎日の食事でかたよりなくとることです。

飲むコラーゲンについては、26件のランダム化比較試験(参加者1,721人)をまとめた2023年のメタ解析(複数の研究結果を統合して分析したもの)で、プラセボに比べて肌の水分量と弾力が改善したと報告されています。ただし、研究の質にはばらつきがあると指摘されており、「たるみシワを治す」とまではいえません。

参考:Pu SY, et al. Effects of Oral Collagen for Skin Anti-Aging: A Systematic Review and Meta-Analysis. Nutrients. 2023. PMID: 37432180

また、短い期間での大きな体重の増減は、頬のボリュームが変わって影や溝が目立つ一因になると考えられています。体重の変化と顔の老化については、体重の増減を繰り返すとシワ・たるみが増える?をご覧ください。

レチノイドはたるみシワにも使える?

医療で使われる外用トレチノイン(ビタミンAの仲間)には、光老化によるシワを改善するエビデンスがあります。8件のランダム化比較試験、計1,361人をまとめた2025年のメタ解析では、有効成分を含まない基剤と比べて、細かいシワと深いシワの両方で有意な改善がみられました。

参考:Huang HY, Lee LT. Tretinoin for Photodamaged Facial Skin: Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. Dermatol Pract Concept. 2025. PMID: 41236273

ただし、トレチノインは赤みや皮むけなどの刺激が出ることがあり、医師の管理のもとで使う成分です。また、この結果は主に光老化によるシワについてのもので、脂肪や骨の変化を元に戻すものではありません。

深いたるみはどこに相談する?

ほうれい線やフェイスラインの下がりがはっきりしている場合、化粧品や食品だけで大きく持ち上げるのは難しいのが現実です。美容皮膚科や形成外科では、肌の状態や原因に合わせて、外用薬、レーザーや高周波・超音波などの機器、注入治療、手術などが検討されます。適した方法は「肌の質」「脂肪の量」「骨格」「下がり方の程度」によって違うため、効果だけでなく副作用や持続期間も説明してくれる医師に相談しましょう。

今日からの対策をまとめると?

タイミング対策ポイント
毎朝保湿のあとに日焼け止めフェイスライン・首まで塗る
外出時帽子・日傘を使う肌に届く紫外線そのものを減らす
夜やさしく洗って保湿熱いお湯・ゴシゴシ洗いを避ける
毎日の食事たんぱく質と野菜・果物極端な食事制限や急な体重の増減を避ける
マッサージするならやさしくクリームを使い、こすらない

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たるみシワのケアにツバメの巣はどう役立つ?

紫外線対策と保湿、食事を整えたうえで、「上のケアの効果をさらに高めるために、体の内側からも肌のハリを支えたい」と考える方に知っていただきたいのが、食用のツバメの巣です。たるみそのものを調べた研究はまだありませんが、顔のシワや肌のハリについては、人での研究が積み重ねられています。

人でのシワとハリの研究は?

2022年の韓国のランダム化二重盲検プラセボ対照試験では、40〜60歳の女性(登録105人、解析86人)が、ツバメの巣抽出物またはプラセボ(見た目が同じで有効成分を含まないもの)を1日1回、12週間とりました。その結果、ツバメの巣のグループでは、目元のシワの指標がプラセボより有意に改善しました。なお、肌の水分量と弾力には、グループ間で有意な差はみられませんでした。重い副作用は報告されていません。

参考:Kim HM, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022. PMID: 35355724

また、2026年には、25〜50歳の健康な大人70人を、ツバメの巣を毎日食べるグループと通常の食事のグループに分けて90日間比べた研究が発表されました。ツバメの巣のグループでは、肌の水分量や弾力、つやに加えて、肌の奥のコラーゲンの密度を示す指標にも改善が報告されています。ただし、この研究にはプラセボがなく、ツバメの巣を扱う企業から資金提供を受けている点には注意が必要です。

参考:Zhang W, et al. Dietary edible bird’s nest improves skin hydration by upregulating EGFR-AQP5 pathway. J Funct Foods. 2026.

コラーゲンを守る仕組みの研究は?

紫外線を当てた毛のないマウスと人の皮膚の細胞を使った2021年の研究では、ツバメの巣の抽出物によって、コラーゲンを分解する酵素(MMP)に関わる流れがおさえられ、コラーゲンをつくる流れが活発になったと報告されています。ヒアルロン酸やセラミドをつくる働きも高まっていました。

参考:Kim OK, et al. Standardized Edible Bird’s Nest Extract Prevents UVB Irradiation-Mediated Oxidative Stress and Photoaging in the Skin. Antioxidants (Basel). 2021. PMID: 34573084

これは動物と細胞での研究で、人で同じ効果が確かめられたわけではありません。それでも、たるみシワの背景にある「コラーゲンの変化」に関わる働きとして注目されています。

HESTIAPのツバメの巣ゼリーには、ツバメの巣エキスに加えて、パイナップル果実抽出物由来のセラミド、N-アセチルグルコサミン、ビタミンC、ビタミンEが配合されています。マンゴー味のスティックゼリーなので、毎日の習慣に取り入れやすいのも特徴です。

参考:ツバメの巣ゼリー HESTIAP 商品情報

ツバメの巣ゼリーを続けている方の声は?

口元のたるみや肌のハリについて、こんな声をいただいています。


30代・Tさん

(前略)

3週間頃から、以前から気になっていた口元のほうれい線部分に少しハリを感じるようになりました。マスク生活により、口元のたるみが気になっていたため、とても嬉しい変化でした。(後略)


50代・Yさま

(前略)

1日3本食べるとまず、お化粧ののりで変化を感じました。かなりの乾燥肌で化粧品も高価な物を数種類使い、なおかつ技を使ってごまかして来ましたが、1週間を過ぎた頃肌がふっくらつるっとしているのを感じました。(後略)


※上記は個人の感想です。すべての方に同じ変化や実感が生じることを示すものではありません。

毎日の紫外線対策と保湿に加えて、内側からのハリケアも試してみたいと感じた方は、商品の詳しい内容をご覧ください。

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まとめ:たるみシワはなぜできる?

たるみシワは、肌のコラーゲンや弾力が落ちることに加えて、顔の脂肪・筋肉・靱帯・骨といった土台が年齢とともに変化し、閉経前後のホルモンの変化や紫外線による光老化も重なって、頬や口元が下がり溝が深く見えることでできます。日本人女性108人の研究でも、頬のたるみは肌の弾力や体脂肪と関わっていました。骨や脂肪の変化をセルフケアだけで戻すことはできませんが、毎朝の日焼け止め、こすらない保湿、かたよりのない食事を続けることは、これ以上目立ちにくくするための確かな一歩です。深いたるみが気になる場合は、専門の医師に相談する方法もあります。

※本記事は美容・健康に関する一般的な情報提供を目的としています。診断・治療を目的とするものではありません。皮膚症状が続く場合や美容医療を検討する場合は、医師などの専門家にご相談ください。

よくあるご質問(FAQ)

Q1.たるみシワは保湿だけで改善できますか?

保湿だけでたるみを持ち上げることは難しいと考えられます。保湿クリームを4週間使った試験では細かいシワの見た目が改善しましたが、たるみには皮膚の下の脂肪や筋肉、靱帯、骨の変化も関わるためです。保湿は、乾燥でシワが必要以上に目立たないようにする基本ケアとして続けましょう。
参考文献
Nisbet S, et al. Cosmetic benefit of a biomimetic lamellar cream formulation on barrier function or the appearance of fine lines and wrinkles in randomized proof-of-concept clinical studies. Int J Cosmet Sci. 2019. PMID: 30414275
Cotofana S, et al. The Anatomy of the Aging Face: A Review. Facial Plast Surg. 2016. PMID: 27248022
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q2.ほうれい線はすべてたるみが原因ですか?

いいえ、たるみだけが原因とは言えません。解剖学的な研究では、笑うときに働く筋肉と皮膚・脂肪のつながり方がほうれい線の形に関わると説明されています。さらに顔の加齢では、脂肪や骨、靱帯などにも変化が起こります。ほうれい線には、筋肉の動きや顔の土台の変化など、複数の要因が重なっていると考えましょう。
参考文献
Rubin LR, et al. Anatomy of the nasolabial fold: the keystone of the smiling mechanism. Plast Reconstr Surg. 1989. PMID: 2909048
Cotofana S, et al. The Anatomy of the Aging Face: A Review. Facial Plast Surg. 2016. PMID: 27248022
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q3.顔のマッサージを毎日すればたるみシワは改善しますか?

毎日続ければ長く改善すると言い切れるほどの研究はまだありません。5人が2週間行った小さな予備研究では頬の組織の形に変化がみられましたが、長期の効果は確かめられていません。また、強くこすると肌のバリア機能が下がることが実験で確認されています。行うならクリームを使い、やさしい力にとどめましょう。
参考文献
Okuda I, et al. Objective analysis of the effectiveness of facial massage using breakthrough computed tomographic technology: A preliminary pilot study. Skin Res Technol. 2022. PMID: 35416349
Kikuchi K, et al. Vulnerability of the skin barrier to mechanical rubbing. Int J Pharm. 2020. PMID: 32739393
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q4.50代後半から紫外線対策を始めても意味がありますか?

はい、意味があります。過去の紫外線は消せませんが、これからの光老化は減らせます。大人903人の試験では、日焼け止めを毎日塗ったグループで肌老化の進み方が24%少なくなりました。62〜91歳の日本人14人の小さな研究でも、使った量が多い人ほどシミの数の変化が少ない関係がみられました。今日から始めましょう。
参考文献
Hughes MC, et al. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013. PMID: 23732711
Mizuno M, et al. The effects of continuous application of sunscreen on photoaged skin in Japanese elderly people – the relationship with the usage. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2016. PMID: 27217789
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q5.ツバメの巣はたるみシワのケアに役立ちますか?

たるみそのものを調べた研究はまだありませんが、顔のシワについては人での研究があります。40〜60歳の女性86人の試験では、ツバメの巣抽出物を12週間とったグループでシワの指標がプラセボより改善しました。一方、水分量と弾力には差がありませんでした。紫外線対策や保湿に上乗せする内側からのケアとして考えましょう。
参考文献
Kim HM, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022. PMID: 35355724
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

著者情報

中西 政文(なかにし まさふみ)

乾燥肌・シワ研究チーム 代表

ツバメの巣研究所 所長

ATHENA株式会社 代表取締役(HESTIAP 代表)

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