顔の脂肪は年齢とともに移動する?「脂肪コンパートメント」とほうれい線・たるみの関係

顔の脂肪は年齢とともに一部が下の方へ移り、区画ごとにやせたりふくらんだりします。この変化がほうれい線やたるみの一因で、骨や皮膚の変化も重なっています。

この記事の要約

  • 結論:顔の脂肪は区画ごとに位置と量が変わり、ほうれい線の一因になる
  • 根拠:CT研究で脂肪区画の下方への移動と厚みの変化が報告
  • 注意点:原因は脂肪だけではなく、マッサージで戻す根拠もない

体重は変わらないのに、頬が下がった気がしていませんか?

「体重はほとんど変わっていないのに、頬の位置が下がった気がする」「夕方になると、小鼻の横から口元への影が濃く見える」。40代になると、そんな顔の変化に戸惑うことがありますよね。

毎日ていねいに保湿しているのに、ほうれい線が浅くならない。高い美容液に変えても、頬のもたつきは変わらない。そんなとき、「お手入れの方法が間違っているのかな」と不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。

実は、顔の輪郭やほうれい線の深さは、肌の表面だけで決まるものではありません。皮膚の下にある脂肪、筋肉、靱帯(じんたい:組織をつなぎとめる丈夫なすじ)、骨が重なって、顔の立体感をつくっています。なかでも近年の研究で注目されているのが、顔の脂肪が「いくつもの部屋(区画)」に分かれていて、年齢とともに部屋ごとに違う変わり方をする、ということです。

この記事では、「脂肪コンパートメント」と呼ばれる顔の脂肪の区画が、年齢とともにどう変わり、ほうれい線やたるみにどう関わるのかを研究からやさしく整理します。そのうえで、40代から無理なく続けられるケアをご紹介します。

脂肪コンパートメントとは?

顔の脂肪はひとつのかたまりではない?

顔の皮膚の下にある脂肪は、一枚の均一なクッションではありません。うすい膜(隔壁)で仕切られた、いくつもの独立した区画に分かれています。この区画のことを「脂肪コンパートメント」と呼びます。

2007年にアメリカで行われた解剖学的研究では、献体の顔の半分30例に色素を注入して広がり方を調べ、顔の皮下脂肪が、境界のはっきりした複数の独立した区画に分かれていることを示しました。ほうれい線の部分の脂肪はひとつの独立した区画で、頬の脂肪は内側・中央・外側の3つの区画からなり、あごのラインのもたつき(ジョール)の脂肪がいちばん下の区画であると報告されています。また、これまで「支える靱帯」と考えられていた構造の一部は、区画どうしの仕切りが合わさった部分であることもわかりました。

参考:Rohrich RJ, Pessa JE. The fat compartments of the face: anatomy and clinical implications for cosmetic surgery. Plast Reconstr Surg. 2007. PMID: 17519724

研究者らは、顔は「ひとつのかたまり」として老けるのではなく、区画ごとの変化が組み合わさって老けていくと考えられる、と述べています。

浅い脂肪と深い脂肪はどう違う?

顔の脂肪の区画は、皮膚のすぐ下にある「浅い脂肪」と、筋肉の下の骨に近いところにある「深い脂肪」に大きく分けられます。浅い脂肪はほうれい線のすぐ横の脂肪や頬の表面の丸みをつくり、深い脂肪は頬の土台として内側から全体を持ち上げる役割をもつと考えられています。

脂肪の区画が見つかったことで、顔の老化は「重力で垂れ下がるもの」というだけでなく、「部位ごとのボリュームの変化」としてとらえられるようになったと、顔の中央部の老化についてのレビューで解説されています。

参考:Wan D, et al. The Clinical Importance of the Fat Compartments in Midfacial Aging. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2014. PMID: 25289286

年齢とともに顔の脂肪はどう変わる?

脂肪は本当に下へ移動する?

「脂肪が移動する」というのは、たとえではなく、画像で確かめられています。54〜75歳と75〜104歳の献体の頭部、各6例をCT(体の断面を撮影する検査)で比べた研究では、年齢の高いグループで、顔の中央部の脂肪区画が目の下の骨の縁(眼窩下縁)からより離れた位置にありました。また、それぞれの区画の上の部分は薄く、下の部分は厚くなっていました。

研究者らは、顔の中央部の脂肪区画は年齢とともに下の方へ移り、ボリュームが区画の下側へかたよると結論づけています。さらに、頬の深い内側の脂肪のボリューム減少など、区画ごとの変化も老けた印象に関わるとしています。

参考:Gierloff M, et al. Aging changes of the midfacial fat compartments: a computed tomographic study. Plast Reconstr Surg. 2012. PMID: 21915077

ただし、対象は高齢の献体12例と少なく、40代の女性に同じ程度の変化が起きていると断定することはできません。

脂肪はやせる?それともふえる?

「年をとると顔の脂肪がやせる」と聞くこともありますが、すべての区画がやせるわけではありません。アジア人女性60人の顔をCTで調べた2019年の研究では、年齢とともに目の下やほうれい線の部分の脂肪は厚くなり、頬の表面の脂肪は薄くなっていました。頬の深い脂肪では、内側が薄くなる一方で、外側は厚くなる傾向がみられました。

参考:Wen LH, et al. Analysis of age-related changes in midfacial fat compartments in Asian women using computed tomography. J Plast Reconstr Aesthet Surg. 2019. DOI: 10.1016/j.bjps.2019.05.035

また、くり返しCTを撮影していた262人(平均46歳)の画像を、中央値で約56か月あけて比べた研究では、頬の浅い脂肪の全体の体積が増え、とくにいちばん下の区画の体積が有意に増えていました。

参考:Sarigul Guduk S, et al. Evaluation of aging changes of the superficial fat compartments of the midface over time: A computed tomography study. J Cosmet Dermatol. 2022. PMID: 34129735

同じ人を時間をおいて追った研究で、40代を中心とした年代でも、脂肪の区画に変化が起きていることを示すデータです。つまり顔の脂肪は「上がやせて下がふくらむ」「深い内側がやせて浅い部分が目立つ」というように、場所によって逆向きに変わることがあるのです。

脂肪の変化でほうれい線やたるみはなぜ深くなる?

ほうれい線と脂肪はどう関係する?

先ほどのアジア人女性60人の研究では、頬の深い内側の脂肪が薄い人ほど、目の下のくぼみやほうれい線が強く、ほうれい線の部分の脂肪の下側が厚い人ほど、ほうれい線が強い傾向がありました。

内側から頬を支える深い脂肪がやせると、その上にのっている浅い脂肪や皮膚を支えきれなくなり、ほうれい線の横に組織がたまりやすくなります。その境目が溝や影として目立つ、という仕組みが考えられています。ただし、これは関係を調べた研究で、脂肪の変化だけでほうれい線が深くなると証明したものではありません。

骨や靱帯、皮膚の変化も関係する?

はい、関係します。顔の加齢変化をまとめた医学レビューでは、皮膚、皮膚の下の脂肪、筋肉、靱帯、骨といった複数の層が、それぞれ年齢とともに変化すると説明されています。変化が始まる時期や進む速さには個人差があるとされています。

参考:Cotofana S, et al. The Anatomy of the Aging Face: A Review. Facial Plast Surg. 2016. PMID: 27248022

とくに骨については、顔の骨の加齢変化をまとめたレビューで、上あごの鼻の横の部分などの骨が減りやすく、骨の土台が弱まることが老化のサインにつながると整理されています。脂肪がのっている「土台」そのものが変わるため、脂肪だけを見ていてもほうれい線の理由は説明しきれません。

参考:Mendelson B, Wong CH. Changes in the facial skeleton with aging: implications and clinical applications in facial rejuvenation. Aesthetic Plast Surg. 2012. PMID: 22580543

口元の骨や歯の変化については、歯や噛み合わせの変化で口元のシワは増える?で、たるみ全体の仕組みはたるみシワはなぜできる?でくわしく解説しています。

体脂肪や体重は関係する?

20〜60歳の日本人女性108人を調べた研究では、頬のたるみは年齢とともに強くなっていました。さらに30〜40代の女性では、肌の弾力が低い人ほど頬のたるみが強く、体脂肪が多い人ほど頬の下や横のたるみが強い傾向がみられました。

参考:Ezure T, et al. Sagging of the cheek is related to skin elasticity, fat mass and mimetic muscle function. Skin Res Technol. 2009. PMID: 19624426

これも関係を調べた研究で、原因の証明ではありません。一方で、大幅な減量では頬のボリュームが減ることも報告されており、体重と顔の関係は単純ではありません。体重の増減と顔の老化については、体重の増減を繰り返すとシワ・たるみが増える?で研究を紹介しています。

研究を一覧にすると?

研究対象わかったこと
脂肪区画の解剖研究(2007年)献体の顔の半分30例顔の皮下脂肪は複数の独立した区画に分かれる
脂肪区画のCT研究(2012年)54〜104歳の献体12例年齢の高い群で区画が下方にあり、下側が厚い
アジア人女性のCT研究(2019年)アジア人女性60人区画ごとに厚くなる・薄くなるが分かれ、ほうれい線と関連
くり返しCTの研究(2022年)平均46歳の262人約56か月後に頬の浅い脂肪の下の区画が増加
頬のたるみの研究(2009年)20〜60歳の日本人女性108人たるみは年齢とともに強まり、弾力や体脂肪と関連

脂肪の変化によるたるみは、どうケアすればいい?

すでに起きた脂肪の位置や骨の変化を、セルフケアだけで元に戻すことはできません。それでも、肌そのもののハリを守り、乾燥や光老化でたるみが必要以上に目立たないようにすることはできます。「できること」と「できないこと」を分けて考えるのが、続けるコツです。

紫外線対策はなぜ大切?

日焼け止めで脂肪の位置を戻すことはできませんが、肌のハリを支えるコラーゲンを紫外線から守ることは、たるみを目立ちにくくする土台になります。オーストラリアで55歳未満の大人903人を約4年半追跡したランダム化比較試験では、日焼け止めを毎日塗ったグループは、自分の判断で塗ったグループに比べて、肌の老化の進み方が24%少ないという結果でした。

参考:Hughes MC, et al. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013. PMID: 23732711

頬の高い位置からフェイスライン、首まで、毎朝塗る習慣をつけましょう。紫外線とシワの関係は、紫外線でシワが増えるのはなぜ?でくわしく解説しています。

保湿でほうれい線は変わる?

保湿で脂肪の区画を持ち上げることはできませんが、乾燥による細かい線を目立ちにくくする助けになります。健康な女性を対象にしたランダム化比較試験では、保湿クリームを1日2回、4週間使ったところ、何も塗らない場合に比べて、肌の水分量やバリア機能に加えて、細かいシワの見た目や弾力の指標にも改善がみられたと報告されています。

参考:Nisbet S, et al. Cosmetic benefit of a biomimetic lamellar cream formulation on barrier function or the appearance of fine lines and wrinkles in randomized proof-of-concept clinical studies. Int J Cosmet Sci. 2019. PMID: 30414275

ほうれい線のまわりは、乾くとファンデーションが溝にたまり、線がより深く見えがちです。洗顔後は時間を空けずに保湿し、乳液やクリームでふたをしましょう。

マッサージで脂肪は元の位置に戻せる?

「マッサージで脂肪を流せば、ほうれい線が消える」と紹介されることもありますが、脂肪の区画の位置を長期的に戻せると確かめた研究はまだありません。29〜37歳の健康な大人5人が1日2回のセルフマッサージを2週間行い、CT画像で頬の組織の位置や形に変化がみられたという小さな予備的研究はありますが、人数も期間も限られています。

参考:Okuda I, et al. Objective analysis of the effectiveness of facial massage using breakthrough computed tomographic technology: A preliminary pilot study. Skin Res Technol. 2022. PMID: 35416349

むしろ注意したいのは、強くこすることです。皮膚を使った実験では、こする回数や力が増えるほど角層(肌のいちばん外側の層)が傷つき、バリア機能が下がることが確認されています。

参考:Kikuchi K, et al. Vulnerability of the skin barrier to mechanical rubbing. Int J Pharm. 2020. PMID: 32739393

行う場合は、クリームをたっぷり使い、肌がこすれないやさしい力にとどめましょう。くわしくは顔のマッサージをすればシワは消える?で取り上げています。

深いほうれい線はどこに相談する?

頬の下がりやほうれい線の溝がはっきりしている場合、化粧品だけで大きく変えるのは難しいのが現実です。美容皮膚科や形成外科では、脂肪の区画や骨格の状態をふまえて、注入治療などの方法が検討されます。顔の構造は人によって違うため、効果だけでなく、副作用や費用、持続期間も説明してくれる医師に相談しましょう。

今日からのケアをまとめると?

タイミングケアポイント
毎朝保湿のあとに日焼け止め頬の高い位置から首まで塗る
外出時帽子・日傘・日陰を使う肌に届く紫外線そのものを減らす
夜やさしく洗って保湿ほうれい線のまわりは乳液やクリームでふたを
毎日こすらない強いマッサージは避ける
気になるとき皮膚科・形成外科で相談脂肪・骨格・皮膚の状態をみてもらう

PR ツバメの巣・ツバメの巣ゼリーのご紹介

顔のハリを内側から支えるには、ツバメの巣はどう役立つ?

紫外線対策と保湿を続けたうえで、「上のケアに加えて、体の内側からも肌のハリを支えたい」と考える方に知っていただきたいのが、食用のツバメの巣です。脂肪の区画やほうれい線そのものへの影響を調べた研究はまだありませんが、顔のシワや肌のハリについては、人を対象にした研究が積み重ねられています。

人でのシワの研究は?

2022年の韓国のランダム化二重盲検プラセボ対照試験では、40〜60歳の女性(登録105人、解析86人)が、ツバメの巣抽出物またはプラセボ(見た目が同じで有効成分を含まないもの)を1日1回、12週間とりました。その結果、ツバメの巣のグループでは、シワの指標がプラセボより有意に改善しました。なお、肌の水分量と弾力には、グループ間で有意な差はみられませんでした。重い副作用は報告されていません。

参考:Kim HM, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022. PMID: 35355724

また、2026年に報告された研究では、25〜50歳の健康な大人70人を、ツバメの巣を毎日食べるグループと、ふだん通りの食事のグループに無作為に分け、90日間比べました(69人が完了)。ツバメの巣のグループで角層の水分量、肌の弾力、つやが改善し、肌の奥のコラーゲンの密度を示す指標もよくなったと報告されています。ただし、プラセボは使われておらず、ツバメの巣の企業が資金を提供している点には注意が必要です。

参考:Zhang W, et al. Dietary edible bird’s nest improves skin hydration by upregulating EGFR-AQP5 pathway. J Funct Foods. 2026.

ハリを支える仕組みの研究は?

紫外線を当てた毛のないマウスと人の皮膚の細胞を使った2021年の研究では、ツバメの巣の抽出物によって、コラーゲンを分解する酵素(MMP)に関わる流れがおさえられ、コラーゲンをつくる流れが活発になったと報告されています。これは動物と細胞での研究で、人で同じ効果が確かめられたわけではありませんが、肌のハリを支えるコラーゲンに関わる働きとして注目されています。

参考:Kim OK, et al. Standardized Edible Bird’s Nest Extract Prevents UVB Irradiation-Mediated Oxidative Stress and Photoaging in the Skin. Antioxidants (Basel). 2021. PMID: 34573084

HESTIAPのツバメの巣ゼリーには、ツバメの巣エキスに加えて、パイナップル果実抽出物由来のセラミド、N-アセチルグルコサミン、ビタミンC、ビタミンEも配合されています。マンゴー味のスティックゼリーなので、毎日のケアに取り入れやすいのも特長です。なお、上で紹介した研究で使われたものとは、製品も量も同じではありません。

参考:ツバメの巣ゼリー HESTIAP 商品情報

ツバメの巣ゼリーを続けている方の声は?

口元のほうれい線や顔のハリが気になっていた方から、こんな声をいただいています。


30代・Tさん

(前略)

最初の1〜2週間は特に変化は感じられませんでした。3週間頃から、以前から気になっていた口元のほうれい線部分に少しハリを感じるようになりました。マスク生活により、口元のたるみが気になっていたため、とても嬉しい変化でした。(後略)


40代・Mさん

アラフィフになり、なんだかだんだん顔のシワやハリのなさを実感するようになり、悩みはじめた頃に、ツバメの巣ゼリーを薦めていただきました。

(中略)

また、肌のキメが整ってきたのか、化粧のノリが格段にいい!! メイクするのが楽しくなってきました。(後略)


※上記は個人の感想です。すべての方に同じ変化や実感が生じることを示すものではありません。

毎日の紫外線対策と保湿に加えて、内側からのハリケアも試してみたいと感じた方は、商品の詳しい内容をご覧ください。

▶ HESTIAP ツバメの巣ゼリーの詳細はこちら(※広告です)

まとめ:顔の脂肪は年齢とともに移動する?

顔の脂肪は年齢とともに一部が下の方へ移り、区画ごとにやせたりふくらんだりします。顔の皮下脂肪はいくつもの独立した区画に分かれており、CTの研究では、年齢の高いグループで区画が下の方にあり、下側が厚くなっていました。アジア人女性の研究では、頬の深い内側の脂肪が薄い人ほどほうれい線が強い傾向もみられています。ただし、ほうれい線やたるみには、骨や靱帯、皮膚の弾力の変化も重なっており、脂肪だけが原因ではありません。脂肪の位置をマッサージで戻せるという根拠はまだないため、毎朝の日焼け止めとこすらない保湿で肌のハリを守り、深い溝が気になるときは専門の医師に相談しましょう。

※本記事は美容・健康に関する一般的な情報提供を目的としています。診断・治療を目的とするものではありません。皮膚症状が続く場合や美容医療を検討する場合は、医師などの専門家にご相談ください。

よくあるご質問(FAQ)

Q1.脂肪コンパートメントとは何ですか?

顔の皮下脂肪を仕切っている、いくつもの独立した区画のことです。献体の顔の半分30例を調べた解剖学的研究では、ほうれい線の部分や頬の内側・中央・外側、あごのラインなどに、境界のはっきりした区画があることが示されました。区画ごとの変化が、顔の老け方に関わると考えられています。
参考文献
Rohrich RJ, Pessa JE. The fat compartments of the face: anatomy and clinical implications for cosmetic surgery. Plast Reconstr Surg. 2007. PMID: 17519724
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q2.顔の脂肪は40代から下に移動するのですか?

年齢とともに一部の脂肪が下の方へ移ることは報告されていますが、何歳から始まるかははっきりしていません。平均46歳の262人を約56か月あけて調べたCT研究では、頬の浅い脂肪のいちばん下の区画の体積が増えていました。変化の程度には個人差があり、すべての脂肪が一斉に下がるわけではありません。
参考文献
Sarigul Guduk S, et al. Evaluation of aging changes of the superficial fat compartments of the midface over time: A computed tomography study. J Cosmet Dermatol. 2022. PMID: 34129735
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q3.ほうれい線は脂肪の変化だけで深くなるのですか?

いいえ、脂肪だけが原因ではありません。アジア人女性のCT研究では頬の深い内側の脂肪の薄さとほうれい線の関連が報告されていますが、顔の加齢では骨や靱帯、皮膚の弾力なども変化します。ほうれい線は、いくつもの層の変化が重なって目立つと考えましょう。
参考文献
Wen LH, et al. Analysis of age-related changes in midfacial fat compartments in Asian women using computed tomography. J Plast Reconstr Aesthet Surg. 2019. DOI: 10.1016/j.bjps.2019.05.035
Cotofana S, et al. The Anatomy of the Aging Face: A Review. Facial Plast Surg. 2016. PMID: 27248022
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q4.顔のマッサージで脂肪を元の位置に戻せますか?

脂肪の区画の位置を長期的に戻せると確かめた研究はまだありません。5人が2週間行った小さな予備研究はありますが、人数も期間も限られています。また、強くこすると肌のバリア機能が下がることが実験で確認されています。行う場合は、こすらないやさしい力にとどめましょう。
参考文献
Okuda I, et al. Objective analysis of the effectiveness of facial massage using breakthrough computed tomographic technology: A preliminary pilot study. Skin Res Technol. 2022. PMID: 35416349
Kikuchi K, et al. Vulnerability of the skin barrier to mechanical rubbing. Int J Pharm. 2020. PMID: 32739393
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q5.ツバメの巣を食べるとほうれい線は改善しますか?

ほうれい線そのものを調べた研究はまだありませんが、顔のシワについては人での研究があります。40〜60歳の女性86人の試験では、ツバメの巣抽出物を12週間とったグループでシワの指標がプラセボより改善しました。一方、水分量と弾力には差がありませんでした。紫外線対策や保湿に上乗せするケアと考えましょう。
参考文献
Kim HM, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022. PMID: 35355724
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

著者情報

中西 政文(なかにし まさふみ)

乾燥肌・シワ研究チーム 代表

ツバメの巣研究所 所長

ATHENA株式会社 代表取締役(HESTIAP 代表)

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です