紫外線でシワが増えるのはなぜ?50代の乾燥肌に知ってほしい光老化の仕組みと対策

この記事の要約

  • 結論:紫外線はコラーゲン分解酵素を増やし、ハリを失わせてシワを深める
  • 根拠:1回の照射でコラーゲン分解が58%増えた人での研究がある
  • 注意点:保湿だけでは防げず、毎日のUV対策が基本

紫外線とシワの関係が気になるのはなぜ?

鏡を見たとき、「以前より目尻の線が戻りにくい」「頬が乾燥して、細かなシワまで目立つようになった」と感じることはありませんか。50代になると、若いころと同じお手入れをしていても、肌の乾き方やシワの見え方が少しずつ変わってきます。

「年齢のせいだから仕方ない」と思いがちですが、その変化に大きく関わっているのが、長年少しずつ浴びてきた紫外線です。真夏の強い日差しだけでなく、洗濯物を干す時間や買い物の行き帰りといった日常の積み重ねが、肌の奥に影響を残していきます。

この記事では、紫外線がなぜシワにつながるのかを研究結果から確認し、50代の乾燥肌でも無理なく続けやすい対策を整理します。

紫外線でシワが増えるのはなぜ?

「光老化」とは?

紫外線による肌の老化は「光老化(ひかりろうか)」と呼ばれます。年齢を重ねることで起こる自然な老化とは別に、紫外線を浴びた量に応じて進む老化です。

30〜78歳の白人女性298人を、日光をよく浴びてきたグループと避けてきたグループに分けて顔の老化のサインを比べたフランスの研究では、シワや肌のきめは、年齢と紫外線の両方の影響を受けていました。著者らは、顔に見える老化のサインの80%は紫外線が原因と考えられると述べています。

参考:Flament F, et al. Effect of the sun on visible clinical signs of aging in Caucasian skin. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2013.

この研究は白人女性が対象で、「80%」という数字は著者らの見方です。日本人の肌にそのまま当てはまるとは限りませんが、紫外線がシワに大きく関わることを示すデータのひとつです。

紫外線でコラーゲンはどうなる?

肌のハリを支えているのは、肌の奥(真皮)にあるコラーゲンです。紫外線を浴びると、このコラーゲンがただ減るだけではなく、コラーゲンを分解する酵素の働きが強まることがわかっています。

アメリカで行われた代表的な研究では、21〜58歳の男女59人の、ふだん日光が当たりにくいおしりの皮膚に紫外線を当て、当てていない皮膚と比べました。その結果、1回の紫外線でもコラーゲンなどを分解する酵素(MMP:マトリックスメタロプロテアーゼ)が増え、コラーゲンの分解は当てていない部分より58%増えていました。さらに、くり返し当てると、分解に関わる酵素の働きが高い状態が続きました。

参考:Fisher GJ, et al. Pathophysiology of premature skin aging induced by ultraviolet light. N Engl J Med. 1997.

この研究は「紫外線を浴びると何本シワが増えるか」を数えたものではありません。しかし、紫外線が人の皮膚の中でコラーゲンの分解を進める仕組みを示しており、長い年月の紫外線がシワにつながる根拠のひとつとされています。コラーゲンとシワの関係は、シワとコラーゲンにはどんな関係がある?でもくわしく解説しています。

紫外線は肌の中で酸化ストレスも起こす?

紫外線を浴びると、肌の中では「活性酸素」と呼ばれる物質が増え、細胞やコラーゲン、エラスチン(弾力線維)を傷つける「酸化ストレス」が起こると考えられています。酸化ストレスとシワの関係については、酸化ストレスでシワは増える?で取り上げています。

UVAとUVBはシワにどう関わる?

太陽の紫外線には、主にUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)があります。

種類届く深さ肌への主な影響特徴
UVA真皮まで届きやすい長い時間をかけて光老化を進める雲や窓ガラスを通りやすい
UVB主に表皮日焼け(赤み・炎症)を起こす夏や日中に特に強い

UVBは赤くなる日焼けを起こしやすく、UVAは肌の深いところまで届いて、長い時間をかけて光老化に関わるといわれています。

人の皮膚に低い量のUVAを週2回、24週間くり返し当てた研究では、12週の時点から表皮や真皮に形の変化がみられ、その一部は当てるのをやめたあとも残っていました。強い日焼けをしなくても、UVAをくり返し浴びることが皮膚の構造の変化に関わりうることを示しています。

参考:Lavker RM, et al. Low doses of repetitive ultraviolet A induce morphologic changes in human skin. J Invest Dermatol. 1995.

そのため、シワ対策では「UVBだけを防ぐ」のではなく、UVAとUVBの両方を意識することが大切です。窓から入るUVAについては、家の中でも紫外線対策は必要?でくわしく紹介しています。

紫外線は乾燥肌にも影響する?

乾燥した肌では、表面の水分が足りなくなってキメが乱れ、細かな線が目立ちやすくなります。ただし、「乾燥がすべての深いシワをつくる」わけではありません。深いシワには真皮のコラーゲンや弾力線維が関わるため、保湿だけで深いシワを消すことはできません。

一方で、紫外線を浴びたあとに、肌の水分を保つ力が一時的に下がることを示した研究があります。20〜35歳の健康な韓国人男性15人に人工的な太陽光の紫外線を当てた研究では、照射後に肌から逃げる水分の量(TEWL)が増え、水分を保つ力が下がりました。

参考:Lee SH, et al. Change of biophysical properties of the skin caused by ultraviolet radiation-induced photodamage in Koreans. Skin Res Technol. 2008.

対象は若い男性なので、50代女性にそのまま当てはめることはできません。それでも、「紫外線と肌のうるおいは無関係ではない」ことを示す、人でのデータです。

研究を一覧にすると?

研究対象わかったこと
顔の老化と日光の研究(2013年)30〜78歳の女性298人シワやきめは年齢と紫外線の両方の影響を受ける
コラーゲン分解の研究(1997年)21〜58歳の男女59人1回の紫外線でもコラーゲン分解が58%増加
UVAくり返し照射の研究(1995年)人の皮膚低い量でも12週から皮膚の形に変化
紫外線と水分の研究(2008年)20〜35歳の男性15人照射後にTEWLが増え水分保持力が低下
日焼け止めの試験(2013年)55歳未満の大人903人毎日塗ると肌老化の進行が24%少ない

紫外線によるシワはどうやって防ぐ?

紫外線によるシワ対策でいちばん大切なのは、「浴びたあとになんとかする」ことより、まず紫外線をできるだけ肌に届かせないことです。そのうえで、乾燥肌のバリアを守る保湿を重ねると、50代でも続けやすい現実的なケアになります。

日焼け止めは毎日塗るべき?

日焼け止めは、晴れた日のお出かけだけでなく、毎日使うことに意味があります。オーストラリアで55歳未満の大人903人を対象にしたランダム化比較試験では、広い範囲を防ぐ日焼け止めを毎日塗るグループと、自分の判断で塗るグループを約4年半比べました。その結果、毎日塗ったグループでは肌の老化が進んだ様子が見られず、老化の進み方は24%少ないという結果でした。

参考:Hughes MC, et al. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013.

この試験は50代女性だけを対象にしたものではありませんが、「毎日の日焼け止めが光老化の進み方をおさえる」ことを人で確かめた重要な試験です。

日焼け止めはどう選ぶ?

米国皮膚科学会は、SPF30以上で、UVAとUVBの両方を防ぐ「広範囲(ブロードスペクトラム)」タイプ、そして耐水性のある日焼け止めをすすめています。

参考:American Academy of Dermatology. How do I know if I’m using the right sunscreen?

日本の日焼け止めでは、UVAを防ぐ力が「PA+〜PA++++」で表示されています。乾燥肌の方は、つっぱりや刺激を感じにくい保湿タイプを選ぶと、毎日続けやすくなります。乾燥肌と日焼け止めについては、乾燥肌に日焼け止めは負担?もあわせてご覧ください。

帽子・日傘・衣類も使ったほうがいい?

日焼け止めだけに頼らず、日傘、つばの広い帽子、長袖、日陰を組み合わせると、肌に届く紫外線そのものを減らせます。WHO(世界保健機関)も、日陰を利用すること、肌を覆う服を着ること、つばの広い帽子をかぶること、覆えない肌に広範囲の日焼け止めを使うことをすすめています。

参考:World Health Organization. Ultraviolet radiation.

乾燥肌はどう保湿する?

50代の乾燥肌では、紫外線対策と保湿を別々に考えず、朝は「保湿してから日焼け止め」、夜は「やさしく洗って保湿」という流れにすると習慣にしやすくなります。

平均年齢約55歳の乾燥肌の24人(約92%が女性)を対象にした試験では、セラミド配合の保湿クリームを1日2回、28日間すねに塗ると、一般的なクリームに比べて肌の水分量やバリア機能がより改善し、28日目にはシワや肌のきめの指標も改善しました。

参考:Lueangarun S, et al. The 24-hr, 28-day, and 7-day post-moisturizing efficacy of ceramides 1, 3, 6-II containing moisturizing cream compared with hydrophilic cream on skin dryness and barrier disruption in senile xerosis treatment. Dermatol Ther. 2019.

これはすねの乾燥肌を調べた研究で、顔の深いシワが同じように改善すると証明したものではありません。顔では、乾燥による細かな線を目立たせないためのケアとして考えるのが適切です。

食事やサプリだけで紫外線のシワは防げる?

「体の内側からケアすれば日焼け止めはいらない」という考え方には注意が必要です。先ほどの903人の試験では、βカロテンのサプリメントも同時に調べましたが、肌の老化をおさえる効果は確認されませんでした。食事や内側からのケアは、日焼け止めや衣類などの基本対策の「代わり」ではなく、「上乗せ」として考えましょう。

参考:Hughes MC, et al. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013.

今日からの対策をまとめると?

タイミング対策ポイント
毎朝保湿のあとに日焼け止めSPF30以上・PA表示のある広範囲タイプ
外出時日傘・帽子・長袖・日陰日差しの強い時間帯は特に意識する
日中日焼け止めの塗り直し汗をかいたり、こすれたりしたあと
夜やさしく洗って保湿熱いお湯やゴシゴシ洗いを避ける
室内窓ぎわでもUVAに注意窓の近くで長く過ごす日は日焼け止めを

紫外線ケアにツバメの巣はどう役立つ?

紫外線対策と保湿を続けたうえで、「体の内側からも肌を支えたい」と考える方に知っていただきたいのが、食用のツバメの巣です。実は、ツバメの巣については「紫外線による肌の老化」をテーマにした研究がいくつも行われています。

紫外線を浴びた肌での研究は?

2021年の韓国の研究では、紫外線(UVB)を当てた毛のないマウスと、人の皮膚の細胞を使って、標準化したツバメの巣の抽出物の働きを調べました。その結果、肌の水分量が高まり、ヒアルロン酸やセラミドをつくる働きが活発になりました。さらに、紫外線によるコラーゲン分解酵素(MMP)に関わる流れがおさえられ、コラーゲンをつくる流れが活発になったと報告されています。

参考:Kim OK, et al. Standardized Edible Bird’s Nest Extract Prevents UVB Irradiation-Mediated Oxidative Stress and Photoaging in the Skin. Antioxidants (Basel). 2021.

また、2022年に報告された別の研究でも、紫外線を当てた毛のないマウスにツバメの巣を含むエサを与えたところ、紫外線だけを当てたマウスに比べて肌の水分量が高く、肌から逃げる水分の量が少なくなっていました。コラーゲンやエラスチン、フィラグリンといった、肌のハリやうるおいに関わるたんぱく質も増えていました。

参考:Park S, et al. The Protective Effect of Edible Bird’s Nest against the Immune-senescence Process of UVB-irradiated Hairless Mice. Photochem Photobiol. 2022.

これらは動物と細胞での研究で、人で同じ効果を確かめたものではありません。それでも、紫外線によるシワの大きな原因である「コラーゲンの分解」と「乾燥」の両方に関わる働きが報告されていることは、注目に値します。

人でのシワの研究は?

人を対象にした研究もあります。2022年の韓国のランダム化二重盲検プラセボ対照試験では、40〜60歳の女性(解析対象86人)がツバメの巣抽出物またはプラセボを1日1回、12週間とり、ツバメの巣のグループでシワの指標がプラセボより有意に改善しました。なお、肌の水分量と弾力には、グループ間で有意な差はみられませんでした。

参考:Kim HM, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022.

ツバメの巣は日焼け止めの代わりにはなりませんが、毎日の紫外線対策に「内側からのケア」を上乗せしたい方にとって、研究が積み重ねられている食材です。

ツバメの巣ゼリーを続けている方の声は?

50代の方から、こんな声をいただいています。


50代・Nさま

(前略)

年を重ねるごとに増える肌の悩み…美容部員さんに勧められた高価なパックや美容液も効果は薄く気分は↓↓

(中略)

肌にハリが出てきたのかしみ、くすみ等隠そう隠そうと厚化粧になってたのが薄化粧でも気にならなくなりました。(後略)


50代・NMさん

(前略)

3ヶ月くらい経つと化粧ののりが変わってきました。

肌が柔らかくつやもでてきました。

(中略)

化粧品は基礎化粧品のみで特別なケアをする必要もなく時間の短縮にもなり良い事ばかりです。(後略)


※上記は個人の感想です。すべての方に同じ変化や実感が生じることを示すものではありません。

毎日の紫外線対策と保湿に加えて、内側からのケアも試してみたいと感じた方は、商品の詳しい内容をご覧ください。

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まとめ:紫外線でシワが増えるのはなぜ?

紫外線でシワが増えるのは、紫外線が肌の奥でコラーゲンを分解する酵素を増やし、ハリを支える土台を少しずつ壊していくためです。59人の研究では、1回の紫外線でもコラーゲン分解が58%増えていました。UVAは雲や窓を通って真皮まで届き、乾燥も進めやすくします。過去に浴びた紫外線は消せませんが、903人の試験では毎日の日焼け止めで肌老化の進み方が24%少なくなりました。50代からでも、毎朝の日焼け止めと保湿を続けることが、これからのシワを防ぐいちばんの近道です。

※本記事は美容・健康に関する一般的な情報提供を目的としています。皮膚症状の診断・治療を目的とするものではありません。強い赤み、痛み、かゆみ、湿疹などが続く場合は医療機関にご相談ください。

よくあるご質問(FAQ)

Q1.曇りの日でも紫外線対策は必要ですか?

はい、必要です。雲があっても紫外線がゼロになるわけではなく、特にUVAは雲を通りやすいといわれています。WHOは、UV指数が3以上のときに日焼け止めや帽子、日陰の利用などの紫外線対策をすすめています。天気にかかわらず、毎朝の習慣にしておくと安心です。
参考文献
World Health Organization. Radiation: The ultraviolet (UV) index.
2026/11/05 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q2.50代から紫外線対策を始めても遅いですか?

遅すぎることはありません。過去に浴びた紫外線はなかったことにできませんが、これから浴びる紫外線は減らせます。大人903人の試験では、日焼け止めを毎日塗ったグループで、約4年半のあいだの肌老化の進み方が24%少なくなりました。今日から始める価値は十分にあります。
参考文献
Hughes MC, Williams GM, Baker P, Green AC. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013;158(11):781-790.
2026/11/05 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q3.保湿をすれば紫外線によるシワは消えますか?

保湿だけで、紫外線による真皮のコラーゲンの変化を元に戻すことはできません。ただし、乾燥を整えることで、表面の細かい線は目立ちにくくなる可能性があります。セラミド配合クリームを28日間塗った試験では、シワの指標が改善しました。深いシワが気になる場合は皮膚科に相談しましょう。
参考文献
Lueangarun S, et al. The 24-hr, 28-day, and 7-day post-moisturizing efficacy of ceramides 1, 3, 6-II containing moisturizing cream compared with hydrophilic cream on skin dryness and barrier disruption in senile xerosis treatment. Dermatol Ther. 2019;32(6):e13090.
2026/11/05 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q4.日焼け止めはSPFが高いほどよいのですか?

SPFの数字だけで選ぶ必要はありません。米国皮膚科学会は、SPF30以上で、UVAとUVBの両方を防ぐ広範囲タイプ、耐水性のある日焼け止めをすすめています。数字の高さよりも、十分な量を塗ることと、汗やこすれで落ちたときに塗り直すことが大切です。
参考文献
American Academy of Dermatology. How do I know if I’m using the right sunscreen?
2026/11/05 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q5.ツバメの巣は紫外線によるシワ対策に役立ちますか?

日焼け止めの代わりにはなりませんが、紫外線対策に上乗せする内側からのケアとして研究が進んでいます。紫外線を当てたマウスでは、ツバメの巣の抽出物で肌の水分量が高まり、コラーゲン分解に関わる流れがおさえられました。人での光老化の効果は、今後の研究が期待されています。
参考文献
Kim OK, et al. Standardized Edible Bird’s Nest Extract Prevents UVB Irradiation-Mediated Oxidative Stress and Photoaging in the Skin. Antioxidants (Basel). 2021.
2026/11/05 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

著者情報

中西 政文(なかにし まさふみ)

乾燥肌・シワ研究チーム 代表

ツバメの巣研究所 所長

ATHENA株式会社 代表取締役(HESTIAP 代表)

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