保湿してもすぐ乾くのはなぜ?40代の「しぼんだ肌」にうるおいとハリを守るケア

保湿してもすぐ乾くのは、角層が水分を抱えて逃がさない力が弱まり、皮脂の減少や洗いすぎ、紫外線、肌の奥のハリの変化が重なっているためです。

この記事の要約

  • 結論:水分を抱えて逃がさない力の低下と肌の奥の変化が重なっている
  • 根拠:女性150人の研究で皮脂は年齢とともに有意に減少していた
  • 注意点:化粧水を重ねるより油分で水分を守ることが大切

保湿してもすぐ乾くと感じるのはなぜ?

朝、化粧水とクリームでしっかり保湿したはずなのに、お昼にはもう頬がつっぱる。夕方の鏡には、なんだか肌がしぼんだように見える自分が映っていて、ファンデーションの細かな筋まで気になってしまう。40代になって、そんな「保湿しているのに足りない」という感覚に戸惑っている方は少なくありません。

「もっと高い化粧水に変えたほうがいいのかしら」「何度も重ねづけしているのに、どうして?」と、お手入れの量を増やしても手ごたえがないと、がっかりしてしまいますよね。

実は、肌のうるおいは「どれだけ水分を与えたか」だけでは決まりません。大切なのは、与えた水分を肌の中に抱えこみ、逃がさないようにする力です。この力が弱まっていると、化粧水を何度重ねても、時間がたつと乾きを感じやすくなります。

この記事では、保湿してもすぐ乾く理由と、肌が「しぼんだ」ように見える背景を研究結果からやさしく整理し、今日から始められるケアをご紹介します。

肌のうるおいはどうやって守られている?

角層の「レンガとモルタル」とは?

肌のいちばん外側には、ごく薄い「角層(かくそう)」があります。角層はよく「レンガとモルタル」にたとえられます。角層の細胞がレンガ、そのすき間を埋めるセラミドなどの脂質がモルタルのように並び、体の中の水分が必要以上に逃げるのを防いでいます。さらに角層の細胞の中には、「天然保湿因子(NMF)」と呼ばれる、水分を抱えこむ成分があります。

皮膚の水分を保つ仕組みをまとめたレビューでは、角層の水分を保つには天然保湿因子と細胞間脂質の両方が重要で、角層の水分状態は肌のやわらかさやなめらかさだけでなく、肌が正常に生まれ変わる働きにも関わると説明されています。水分が失われすぎると、肌は乾いてカサついた状態になります。

参考:Verdier-Sévrain S, Bonté F. Skin hydration: a review on its molecular mechanisms. J Cosmet Dermatol. 2007. PMID: 17524122

肌のバリア機能の仕組みについては、肌のバリア機能が低下すると乾燥するの?でもくわしく解説しています。

化粧水だけでは乾きやすいのはなぜ?

保湿剤には、大きく分けて3つの働きがあります。2023年のレビューでは、水分を引き寄せる「保湿成分(ヒューメクタント)」、角層のすき間をうめてなめらかにする「エモリエント」、肌の表面をおおって水分の蒸発をおさえる「オクルーシブ(閉じこめる成分)」が、それぞれ違う仕組みで肌のバリアを支えると整理されています。

参考:Rajkumar J, et al. The Skin Barrier and Moisturization: Function, Disruption, and Mechanisms of Repair. Skin Pharmacol Physiol. 2023. PMID: 37717558

化粧水は主に水分と保湿成分を届けるものです。そのため、化粧水だけで終わらせると、与えた水分が時間とともに蒸発しやすくなります。「すぐ乾く」と感じる方は、水分を閉じこめるケアが足りていない可能性があります。化粧水と乳液・クリームの役割の違いは、化粧水だけでも乾燥肌は保湿できる?で紹介しています。

40代で保湿してもすぐ乾くのはなぜ?

40代になると水分量は急に減る?

「40代になると肌の水分が一気に減る」といわれることがありますが、研究結果はそれほど単純ではありません。健康な大人の角層の水分量を機器で測った19の研究をまとめた2022年のメタ解析(複数の研究を統合して分析する方法)では、若い人と中年の人のあいだで、角層の水分量に統計的な差は確認されませんでした。

参考:Samadi A, et al. Stratum corneum hydration in healthy adult humans according to the skin area, age and sex: a systematic review and meta-analysis. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2022. PMID: 35681001

一方で、年齢とともにはっきり変わるものもあります。18〜80歳の健康な女性150人を5つの年代に分けて調べた研究では、角層の水分量や肌から逃げる水分の量(TEWL)と年齢との関係は小さかったものの、皮脂の量は年齢とともに有意に減っていました。

参考:Luebberding S, et al. Age-related changes in skin barrier function – quantitative evaluation of 150 female subjects. Int J Cosmet Sci. 2013. PMID: 23113564

皮脂は、肌の表面で水分の蒸発をおさえる「天然のクリーム」のような役割をもっています。皮脂が減ると、同じように保湿していても水分が逃げやすくなり、「前より乾く」と感じやすくなると考えられます。皮脂と乾燥の関係は、乾燥肌は皮脂不足が原因?でもくわしく取り上げています。

肌のバリア機能は年齢でどう変わる?

年齢を重ねた肌では、角層の構造、脂質をつくる働き、水分を保つ力、刺激を受けたあとの回復力など、バリアに関わるいくつもの機能が変化することがレビューで報告されています。特に、バリアが一度乱れたときに元に戻るまでの時間が長くなりやすいとされています。

参考:Choi EH. Aging of the skin barrier. Clin Dermatol. 2019. PMID: 31345321

ただし、こうした変化の程度は人によって異なり、すべての人が同じように衰えるわけではありません。「年齢だから仕方ない」とあきらめず、バリアを守るお手入れを続けることに意味があります。

洗いすぎや摩擦は関係する?

熱いお湯や洗浄力の強い洗顔料、ゴシゴシ洗いは、肌に必要な皮脂や保湿成分まで落としてしまう可能性があります。また、皮膚を使った実験では、こする回数や力が増えるほど角層の細胞が傷つき、バリア機能が下がることが確認されています。

参考:Kikuchi K, et al. Vulnerability of the skin barrier to mechanical rubbing. Int J Pharm. 2020. PMID: 32739393

化粧水をつけるときにパチパチとたたいたり、タオルで強くふいたりする習慣も、毎日積み重なると負担になります。洗い方の見直しについては、洗顔とメイクで乾燥肌になる?もあわせてご覧ください。

紫外線も乾燥に関係する?

紫外線は、シワやハリの低下だけでなく、肌のうるおいにも関わります。20〜35歳の健康な韓国人男性15人に人工的な太陽光の紫外線を当てた研究では、照射後に肌から逃げる水分の量が増え、水分を保つ力が下がりました。対象は若い男性なので40代女性にそのまま当てはめることはできませんが、「紫外線とうるおいは無関係ではない」ことを示すデータです。

参考:Lee SH, et al. Change of biophysical properties of the skin caused by ultraviolet radiation-induced photodamage in Koreans. Skin Res Technol. 2008. PMID: 18211607

肌が「しぼんだ」ように見えるのはなぜ?

水分不足だけが原因?

肌がしぼんだように見える感覚には、乾燥による表面の細かな凹凸だけでなく、肌の奥にある「真皮(しんぴ)」の変化も関わっていると考えられます。真皮には、肌のハリを支えるコラーゲンや弾力を生むエラスチンがあり、年齢や紫外線によって少しずつ減ったり、質が変わったりします。そのため、化粧水で水分を補えばすべて元に戻る、というわけではありません。

特に40代後半から閉経前後にかけては、女性ホルモンのエストロゲンが減っていきます。エストロゲンと肌の関係をまとめたレビューでは、閉経後の女性でエストロゲンの低下にともなって真皮のコラーゲンが減り、肌が薄くなったり、乾燥や細かいシワが増えたりすることが報告されています。

参考:Hall G, Phillips TJ. Estrogen and skin: the effects of estrogen, menopause, and hormone replacement therapy on the skin. J Am Acad Dermatol. 2005. PMID: 16198774

ただし、ホルモンの変化には個人差が大きく、40代のすべての女性に同じことが起こるわけではありません。

紫外線はハリにどう影響する?

大人903人を約4年半追跡したオーストラリアのランダム化比較試験では、日焼け止めを毎日塗ったグループは、自分の判断で塗ったグループに比べて、肌の老化の進み方が24%少ないという結果でした。この試験は40代女性の乾燥だけを調べたものではありませんが、将来のハリを守るうえで毎日の紫外線対策が大切であることを示しています。

参考:Hughes MC, et al. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013. PMID: 23732711

研究を一覧にすると?

研究対象わかったこと
角層の水分量のメタ解析(2022年)19研究のまとめ若い人と中年の人で角層の水分量に有意差なし
年齢と肌バリアの研究(2013年)18〜80歳の女性150人皮脂の量は年齢とともに有意に減少
紫外線と水分の研究(2008年)20〜35歳の男性15人照射後に肌から逃げる水分が増え、水分保持力が低下
エストロゲンと肌のレビュー(2005年)これまでの研究のまとめ閉経後はコラーゲンが減り、肌が薄く乾燥しやすくなる
日焼け止めの試験(2013年)大人903人毎日塗ると肌老化の進み方が24%少ない

保湿してもすぐ乾く肌はどうケアする?

ケアのポイントは、「水分を足す」ことに加えて、「水分を逃がしにくい状態をつくる」ことです。高価な化粧品を増やすよりも、毎日の手順を少し見直すほうが効果を感じやすいかもしれません。

保湿剤はどう重ねればいい?

洗顔後はタオルでやさしく押さえるように水気をとり、肌が乾ききる前に化粧水をなじませます。そのあと、乳液やクリームで水分にふたをしましょう。健康な女性を対象にしたランダム化比較試験では、保湿クリームを1日2回、4週間使ったところ、何も塗らない場合に比べて、肌の水分量やバリア機能、細かいシワの見た目、弾力の指標が改善したと報告されています。

参考:Nisbet S, et al. Cosmetic benefit of a biomimetic lamellar cream formulation on barrier function or the appearance of fine lines and wrinkles in randomized proof-of-concept clinical studies. Int J Cosmet Sci. 2019. PMID: 30414275

何層も重ねることより、自分の肌に合うものを毎日続けることを優先してください。

セラミド入りの保湿剤は役立つ?

角層の「モルタル」にあたるセラミドを補う保湿剤も選択肢のひとつです。平均年齢約55歳の乾燥肌の24人(約92%が女性)を対象にした試験では、セラミド配合の保湿クリームを1日2回、28日間すねに塗ると、一般的なクリームに比べて肌の水分量やバリア機能がより改善しました。

参考:Lueangarun S, et al. The 24-hr, 28-day, and 7-day post-moisturizing efficacy of ceramides 1, 3, 6-II containing moisturizing cream compared with hydrophilic cream on skin dryness and barrier disruption in senile xerosis treatment. Dermatol Ther. 2019. PMID: 31585489

これはすねの乾燥肌を調べた研究で、顔で同じ結果になると証明されたものではありませんが、セラミド配合の製品を選ぶときの参考になります。

洗顔はどう見直す?

米国皮膚科学会は、乾燥肌の方には、熱いお湯ではなくぬるま湯を使うこと、刺激の少ない洗浄料を選ぶこと、洗ったあとすぐに保湿することなどをすすめています。

参考:American Academy of Dermatology Association. Dermatologists’ top tips for relieving dry skin.(Webサイト)

洗顔後につっぱる感じが続くなら、洗顔料の量や洗う時間、お湯の温度を見直すサインかもしれません。

日中の乾きにはどう対処する?

エアコンの効いた室内では、昼すぎに乾きを感じやすくなります。顔を触ったりこすったりする回数を減らし、乾きが気になるところには乳液やクリームを少量なじませましょう。ミスト化粧水だけを何度も吹きかけると、水分が蒸発するときにかえってつっぱることもあります。ミストを使うなら、そのあとに乳液などを重ねるのがおすすめです。

水をたくさん飲めば乾燥は改善する?

水分補給は健康のために大切ですが、たくさん飲めば乾燥肌が改善するとはいえません。水分摂取と肌の関係を調べた研究をまとめた2018年のシステマティックレビューでは、条件を満たした研究は6つだけでした。ふだん水分が少ない人では、水を増やすと角層の水分量がわずかに増える可能性があるものの、研究の質は低いと評価されています。

参考:Akdeniz M, et al. Does dietary fluid intake affect skin hydration in healthy humans? A systematic literature review. Skin Res Technol. 2018. PMID: 29392767

水分補給と乾燥肌については、1日2リットル水を飲むと乾燥肌は改善する?でもくわしく解説しています。

食事や睡眠も関係する?

健康な肌を保つためには、特定の食品だけに頼るのではなく、たんぱく質やビタミン、ミネラルを含むバランスのよい食事と、十分な休養を整えることが基本と考えられます。「これを食べれば乾燥肌が治る」と断定できる食品はありませんが、毎日の生活全体が肌のコンディションを支えています。

今日からのケアをまとめると?

タイミングケアポイント
洗顔時ぬるま湯でやさしく洗う熱いお湯・ゴシゴシ洗いを避ける
洗顔直後化粧水のあとに乳液・クリーム水分にふたをして逃がさない
毎朝保湿のあとに日焼け止め季節を問わず続ける
日中乾く部分に乳液・クリームを少量ミストだけに頼らない
毎日水分補給・バランスのよい食事・休養飲む量を増やしすぎなくてよい

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しぼんだ肌のうるおいケアにツバメの巣はどう役立つ?

外側からの保湿と紫外線対策を続けたうえで、「上のケアの効果をさらに高めるために、体の内側からもうるおいを支えたい」と考える方に知っていただきたいのが、食用のツバメの巣です。ツバメの巣については、肌の水分量やハリをテーマにした人での研究が少しずつ積み重ねられています。

人でのうるおいの研究は?

25〜45歳の健康な女性92人を、ツバメの巣の高用量・低用量・対照の3つのグループに分けて12週間比べた2025年の研究では、高用量のグループで肌の水分量が22.14%、弾力が5.89%高まり、深いシワが18.47%減ったと報告されています。

参考:Yu S, et al. The antiaging effect of edible bird’s nest on the skin of healthy women: a randomized controlled trial. Food Sci Hum Wellness. 2025. DOI: 10.26599/FSHW.2025.9250818

また、25〜50歳の健康な大人70人を、ツバメの巣を毎日食べるグループと通常の食事のグループに分けて90日間比べた2026年の研究では、ツバメの巣のグループで角層の水分量や弾力、つやが改善し、肌の奥のコラーゲンの密度を示す指標にも改善がみられました。ただし、この研究にはプラセボがなく、ツバメの巣を扱う企業から資金提供を受けている点には注意が必要です。

参考:Zhang W, et al. Dietary edible bird’s nest improves skin hydration by upregulating EGFR-AQP5 pathway. J Funct Foods. 2026.

一方、40〜60歳の女性(解析86人)を対象にした2022年のプラセボ対照試験では、12週間でシワの指標が有意に改善しましたが、肌の水分量と弾力にはグループ間で有意な差はみられませんでした。研究によって結果に違いがあることも、知っておきたいポイントです。

参考:Kim HM, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022. PMID: 35355724

うるおいを守る仕組みの研究は?

人の肌の角化細胞(角層のもとになる細胞)を使った2021年の細胞研究では、ツバメの巣によって、うるおいとバリアに関わるたんぱく質「フィラグリン」が増えたと報告されています。フィラグリンは、分解されると天然保湿因子のもとになる成分です。細胞での研究なので人で同じことが起こると証明されたわけではありませんが、保湿の仕組みに関わる働きとして注目されています。

参考:Lai QWS, et al. Edible Bird’s Nest, an Asian Health Food Supplement, Possesses Moisturizing Effect by Regulating Expression of Filaggrin in Skin Keratinocyte. Front Pharmacol. 2021. PMID: 34354585

HESTIAPのツバメの巣ゼリーには、ツバメの巣エキスに加えて、パイナップル果実抽出物由来のセラミドも配合されています。マンゴー味のスティックゼリーなので、毎日の習慣にしやすいのも特徴です。

参考:ツバメの巣ゼリー HESTIAP 商品情報

ツバメの巣ゼリーを続けている方の声は?

保湿しても乾きやすかった方から、こんな声をいただいています。


40代・KTさん

(前略)

化粧水等つける時顔も手もガサガサ、ザラザラと傷つけ合ってるような引っかかる感触。

(中略)

外からの手当も大事ですが今回は外からだけでは無理そう。

なので体の中からもとツバメの巣ゼリー食べてみることに。

(中略)

4週間後(1日2本)もうかゆみもなし。ガサガサ ザラザラも気になりません♪ 肌もすごくやわらかくなって化粧水つけると吸収して潤ってるって感じです♡ 化粧くずれしなくなりました♪

5週間後(1日1本)ハリ感あり♪ つやもあるような♡(後略)


50代・Yさま

(前略)

1日3本食べるとまず、お化粧ののりで変化を感じました。かなりの乾燥肌で化粧品も高価な物を数種類使い、なおかつ技を使ってごまかして来ましたが、1週間を過ぎた頃肌がふっくらつるっとしているのを感じました。(後略)


※上記は個人の感想です。すべての方に同じ変化や実感が生じることを示すものではありません。

毎日の保湿や紫外線対策に加えて、内側からのうるおいケアも試してみたいと感じた方は、商品の詳しい内容をご覧ください。

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まとめ:保湿してもすぐ乾くのはなぜ?

保湿してもすぐ乾くのは、角層が水分を抱えて逃がさない力が弱まっているためです。40代では角層の水分量そのものより、皮脂の減少やバリアの回復力の低下、洗いすぎや摩擦、紫外線の影響が重なりやすく、さらに肌の奥のコラーゲンの変化が「しぼんだ」印象につながります。化粧水を何度も重ねるより、乳液やクリームで水分にふたをすること、やさしく洗うこと、毎日の紫外線対策を続けることが、うるおいとハリを守る近道です。

※本記事は美容・健康に関する一般的な情報提供を目的としています。診断・治療を目的とするものではありません。強い赤み、かゆみ、痛み、皮むけなどが続く場合は皮膚科などの医療機関にご相談ください。

よくあるご質問(FAQ)

Q1.化粧水を何度重ねても乾く場合はどうすればよいですか?

化粧水を重ねるより、乳液やクリームで水分を閉じこめるケアを加えることが大切です。保湿剤には水分を引き寄せる成分と、蒸発をおさえる油性の成分があり、組み合わせることで角層の水分とバリアを支えるとされています。赤みやヒリつきがある場合は、製品数を減らしてシンプルな保湿に切り替えましょう。
参考文献
Rajkumar J, et al. The Skin Barrier and Moisturization: Function, Disruption, and Mechanisms of Repair. Skin Pharmacol Physiol. 2023. PMID: 37717558
Fluhr JW, et al. Restoring Skin Hydration and Barrier Function: Mechanistic Insights Into Basic Emollients for Xerosis Cutis. Int J Dermatol. 2025. PMID: 40231699
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q2.40代になると肌の水分量は急に減るのですか?

40代で急に減るという根拠はありません。19研究をまとめたメタ解析では、若い人と中年の人の角層の水分量に有意な差は確認されませんでした。一方、女性150人の研究では皮脂の量が年齢とともに減っており、水分を逃がしにくくする力の変化が乾きやすさに関わると考えられます。
参考文献
Samadi A, et al. Stratum corneum hydration in healthy adult humans according to the skin area, age and sex: a systematic review and meta-analysis. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2022. PMID: 35681001
Luebberding S, et al. Age-related changes in skin barrier function – quantitative evaluation of 150 female subjects. Int J Cosmet Sci. 2013. PMID: 23113564
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q3.肌のハリ不足は保湿だけで改善できますか?

乾燥による一時的なハリ不足は保湿で改善する可能性がありますが、すべては戻せません。保湿クリームを4週間使った試験では弾力の指標も改善しましたが、肌の奥のコラーゲンの変化は保湿だけでは補いにくいためです。毎日の日焼け止めで肌老化の進み方が24%少なかった試験もあり、保湿と紫外線対策を両方続けましょう。
参考文献
Nisbet S, et al. Cosmetic benefit of a biomimetic lamellar cream formulation on barrier function or the appearance of fine lines and wrinkles in randomized proof-of-concept clinical studies. Int J Cosmet Sci. 2019. PMID: 30414275
Hughes MC, et al. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013. PMID: 23732711
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q4.水をたくさん飲めば乾燥肌は改善しますか?

水をたくさん飲めば改善するとはいえません。研究をまとめたレビューでは、ふだん水分が少ない人で角層の水分量がわずかに増える可能性が示されたものの、研究は6つだけで質も低いと評価されています。こまめな水分補給は健康のために続けつつ、外側からの保湿もあわせて行いましょう。
参考文献
Akdeniz M, et al. Does dietary fluid intake affect skin hydration in healthy humans? A systematic literature review. Skin Res Technol. 2018. PMID: 29392767
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q5.ツバメの巣は肌のうるおいやハリに役立ちますか?

人での研究で、肌の水分量や弾力の改善が報告されています。25〜45歳の女性92人の試験では、高用量のグループで12週間後に水分量が22.14%高まりました。一方、40〜60歳の女性の試験では水分量と弾力に差がなく、結果は研究によって異なります。保湿や紫外線対策に上乗せする内側からのケアとして考えましょう。
参考文献
Yu S, et al. The antiaging effect of edible bird’s nest on the skin of healthy women: a randomized controlled trial. Food Sci Hum Wellness. 2025. DOI: 10.26599/FSHW.2025.9250818
Kim HM, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022. PMID: 35355724
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

著者情報

中西 政文(なかにし まさふみ)

乾燥肌・シワ研究チーム 代表

ツバメの巣研究所 所長

ATHENA株式会社 代表取締役(HESTIAP 代表)

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