乾燥肌ケア
肌のバリア機能が低下すると乾燥するの?30代から知っておきたい「肌のうるおい」が逃げる仕組み

はい、肌のバリア機能が低下すると角層から水分が逃げやすくなり、乾燥しやすくなります。うるおいは角層の細胞・NMF・細胞間脂質が支え合って守っています。
この記事の要約
- 結論:バリア機能が乱れると水分が逃げやすく乾燥しやすい
- 根拠:乾燥肌の51人の試験で水分の蒸発をおさえる保湿がTEWLを下げた
- 注意点:乾燥の原因は一つではなく化粧水だけでは不十分
化粧水をつけてもすぐ乾くのはなぜ?
「朝しっかり化粧水をつけたのに、お昼にはもう頬がつっぱる」「塗った直後はしっとりするのに、しばらくするとまたカサカサしてくる」。30代に入ったころから、こんな変化を感じている方は少なくありません。
そんなとき、多くの方が「もっと水分を足さなきゃ」と、化粧水を重ねづけしたくなりますよね。でも、肌のうるおいを考えるときに大切なのは、水分を「入れること」だけではありません。肌の中にある水分を「逃がさないこと」も、同じくらい大切です。
その「逃がさない力」を担っているのが、肌のいちばん外側にある角層(かくそう)の「バリア機能」です。この記事では、バリア機能がどんなしくみで肌のうるおいを守っているのか、そしてそれが乱れると肌で何が起こるのかを、できるだけかみくだいて解説します。そのうえで、今日から始められるバリアを守るケアを整理します。
肌のバリア機能とは?
肌のバリア機能とは、体の中の水分が外へ逃げすぎないようにし、外からの刺激や異物が入りこみにくくする、肌の「守る力」のことです。この働きの中心になっているのが、肌のいちばん外側にある角層です。
角層はどんなつくりをしている?
角層は、食品用ラップほどの薄さしかないといわれる層ですが、うるおいを守るためのしくみがぎっしりつまっています。
角層は、よく「レンガとモルタル(セメント)」にたとえられます。平たくなった角層細胞がレンガ、そのすき間を埋める細胞間脂質(さいぼうかんししつ)がモルタルです。レンガがきれいに積まれ、すき間がしっかり埋まっていると、水分は外へ逃げにくくなります。
さらに、レンガにあたる角層細胞の中には、水分を抱えこむ「天然保湿因子(NMF)」がふくまれています。つまり肌のうるおいは、「角層細胞」「NMF」「細胞間脂質」の3つがそろって働くことで保たれているのです。
NMF(天然保湿因子)とは?
NMF(エヌエムエフ)は、角層細胞の中にある、水分をつかまえて離さない成分のグループです。アミノ酸やその仲間の成分、乳酸、尿素などがふくまれ、スポンジのように水分を抱えこむ役割をしています。
NMFのおもな材料になっているのが、フィラグリンというたんぱく質です。肌の細胞が角層へと育っていく途中でフィラグリンが分解され、NMFのアミノ酸がつくられるといわれています。フィラグリンは、肌のうるおいとバリアの両方に関わる大切なたんぱく質なのです。NMFとアミノ酸の関係は、アミノ酸は乾燥肌に必要?でくわしく取り上げています。
細胞間脂質とは?
細胞間脂質は、角層細胞のすき間を埋めている油分で、セラミド、コレステロール、脂肪酸などからできています。中でも中心的な成分がセラミドです。
これらの脂質は、ただすき間に詰まっているのではなく、水の層と油の層が交互に重なった「ラメラ構造」と呼ばれるきれいな層をつくって並んでいます。2024年の皮膚の脂質に関するレビューでは、セラミドなどの脂質がきちんと整った層をつくることで、水分が逃げるのをおさえていると説明されています。また、アトピー性皮膚炎の肌では角層のセラミドが減り、層の並び方が乱れていること、その変化が肌から逃げる水分の量と関係していたことも紹介されています。
セラミドについては、セラミドとは?シワ・乾燥肌にどう役立つ?でも解説しています。
角層のうるおい成分を一覧にすると?
| 成分 | ある場所 | たとえ | おもな役割 |
| 角層細胞 | 角層 | レンガ | 肌の壁をつくり、中にNMFを抱える |
| NMF(天然保湿因子) | 角層細胞の中 | スポンジ | 水分をつかまえて離さない |
| 細胞間脂質(セラミドなど) | 角層細胞のすき間 | モルタル | すき間を埋め、水分の蒸発を防ぐ |
| 皮脂膜(皮脂と汗の膜) | 肌の表面 | 薄いベール | 表面からの蒸発をおさえる助けになるといわれる |
バリア機能が低下するとなぜ乾燥する?
バリア機能が低下すると乾燥しやすくなるのは、角層の「壁」にすき間ができ、肌の中の水分が外へ逃げやすくなるためです。どれだけ化粧水で水分を与えても、壁にすき間があれば、水分はそこから少しずつ蒸発していきます。
TEWL(経皮水分蒸散量)とは?
肌からどれくらい水分が逃げているかを調べる代表的な目安が、TEWL(ティーウル:経皮水分蒸散量)です。体の中から皮膚を通って、空気中へ蒸発していく水分の量のことで、汗とは別のものです。
TEWLが高いほど水分が逃げやすい状態、つまりバリア機能が弱っているサインと考えられています。健康な大人を対象にした研究をまとめた2018年の分析では、TEWLは顔や手のひら、腕など、体の部位によって値が大きく違うことが報告されています。顔や手は、もともと水分が逃げやすい部位なのです。
バリアが乱れると肌はどうなる?
角層のセラミドなどの脂質が減ったり、並び方が乱れたりすると、すき間を埋める構造が不安定になり、TEWLが増えて水分が逃げやすくなります。NMFが少なくなれば、角層細胞そのものが水分を抱えにくくなります。
こうして角層の水分が足りなくなると、肌の表面はキメが乱れてカサついたり、粉をふいたりしやすくなります。さらにバリアには刺激から肌を守る役割もあるため、化粧品がしみる、赤くなりやすい、かゆみを感じるといった、刺激に敏感な状態をともなうこともあります。敏感肌との違いや関係は、敏感肌と乾燥肌は同じ?でくわしく解説しています。
ただし、こうした症状の裏に皮膚の病気がかくれていることもあります。赤みやかゆみが強いとき、長引くときは、自己判断せずに皮膚科に相談しましょう。
乾燥していれば必ずバリアが壊れている?
「乾燥している=必ずバリア機能が壊れている」とまではいえません。ドイツの皮膚科の専門家がまとめた乾燥肌(乾皮症)の指針では、乾燥肌には、気温や湿度などの環境、洗いすぎなどの生活習慣、年齢、皮膚の病気、体の病気など、さまざまな原因が関わるとされています。
それでも、角層が水分を保つ力とバリア機能は切っても切れない関係にあります。乾燥が続くときに「水分を足すこと」だけでなく、「水分を逃がしにくい角層を守る」という視点を持つことは、とても理にかなっています。
30代からバリア機能が乱れやすいのはなぜ?
30代は、仕事や子育てで忙しく、肌に負担がかかる習慣が知らず知らず積み重なりやすい時期です。バリアを弱らせやすいと考えられている日常の習慣には、次のようなものがあります。
- 洗浄力の強いクレンジングや洗顔料で、肌に必要な脂質まで落としすぎる
- 熱いお湯での洗顔や、長風呂を習慣にしている
- タオルやコットンで肌を強くこする
- エアコンの効いた乾燥した部屋で長い時間を過ごす
- 紫外線対策をしない日が多い
- 睡眠不足や不規則な生活が続いている
これらは一つひとつは小さなことでも、毎日くり返すことで、角層のバリアに少しずつ負担をかけると考えられています。洗顔やメイク落としの見直しについては、洗顔とメイクで乾燥肌になる?もあわせてご覧ください。
バリア機能を守るにはどうすればいい?
バリア機能を守るケアの基本は、「壊しすぎないケア」と「水分を逃がさない保湿」の2本立てです。特別なアイテムがなくても、今日から始められることがたくさんあります。
洗い方はどう見直す?
まずは、バリアをこわしすぎないことが出発点です。洗顔はたっぷりの泡でやさしく洗い、ぬるま湯で流しましょう。タオルは押し当てて水分を吸わせるようにし、こすらないことがポイントです。洗ったあとは、肌が乾ききる前に早めに保湿をしましょう。
保湿剤はどう選ぶ?
保湿剤の成分は、大きく分けて「水分を引き寄せる成分(グリセリンなど)」「水分の蒸発を防ぐふたになる成分(ワセリンなど)」「すき間をなめらかに整える成分(油分など)」の3つのタイプがあるといわれています。
参考:Nolan K, Marmur E. Moisturizers: reality and the skin benefits. Dermatol Ther. 2012. PMID: 22913439
この「引き寄せる」と「ふたをする」の組み合わせが大切なことを示した研究があります。乾燥肌のある健康な大人51人を対象にしたランダム化二重盲検クロスオーバー試験では、前腕にクリームを塗って12時間の変化を追ったところ、グリセリンとワセリンの両方を含むクリームでは、基剤だけのクリームと比べて、TEWLが有意に下がり、角層の水分量が有意に増えました。研究者は、ワセリンが水分の蒸発をおさえ、グリセリンが肌の水分を高める役割を担ったと考えています。
この試験は腕の肌で半日ほどの変化を調べたもので、顔の乾燥が治ることを確かめたものではありません。それでも、化粧水で水分を与えたあと、乳液やクリームで「ふた」をする流れが理にかなっていることがわかります。化粧水と乳液・クリームの役割の違いは、化粧水だけでも乾燥肌は保湿できる?でくわしく紹介しています。
セラミド配合なら必ずよい?
セラミドは細胞間脂質の中心となる成分なので、セラミドを含む保湿剤は理にかなった選択肢です。日本の皮膚科医によるレビューでも、セラミドを含む製剤には、角層の水分を保つ力やバリア機能を高める臨床的な意味があるとまとめられています。
ただし、「セラミド配合なら、ほかの保湿剤より必ずすぐれている」とまではいえません。アトピー性皮膚炎の研究をまとめた2023年のメタ解析(5つの研究)では、セラミド配合の保湿剤は症状のスコアの改善でほかの保湿剤より有意にすぐれていましたが、TEWLについてはほかの保湿剤との差は有意ではありませんでした。
これらはアトピー性皮膚炎の方が対象で、一般の乾燥肌の方にそのまま当てはまるとは限りません。成分名だけで選ぶのではなく、刺激を感じずに毎日続けられるかどうかも大切にしましょう。
保湿剤ならどれでも同じ?
保湿剤は、処方によってバリアへの影響が変わる可能性もあります。78人が7週間保湿剤を使い続けた比較試験では、ある保湿剤はTEWLを下げた一方で、別のシンプルな処方の保湿剤では、かえってTEWLが増えたと報告されています。
「保湿剤ならどれでも同じ」ではなく、自分の肌に合うものを見つけることが大切です。ヒリヒリするときは使用を中止しましょう。
研究を一覧にすると?
| 研究 | 対象 | わかったこと |
| 皮膚の脂質のレビュー(2024年) | これまでの研究のまとめ | 整ったセラミドの層が水分の蒸発をおさえる |
| グリセリン+ワセリンの試験(2020年) | 乾燥肌の大人51人 | 両方を含むクリームでTEWL低下・水分量増加 |
| セラミド保湿剤のメタ解析(2023年) | アトピー性皮膚炎の研究5件 | 症状スコアは有意に改善、TEWLの差は有意でない |
| 保湿剤の長期使用の試験(2007年) | 78人・7週間 | 処方によってTEWLが下がるものも増えるものもある |
今日からのケアをまとめると?
| 場面 | ケア | ポイント |
| 洗顔・クレンジング | たっぷりの泡でやさしく洗う | こすらない・洗いすぎない |
| 入浴 | ぬるめのお湯で長湯しない | 上がったら早めに保湿 |
| 保湿 | 化粧水のあとに乳液・クリーム | 「引き寄せる」+「ふたをする」 |
| 保湿剤選び | セラミドなどを含むものも選択肢に | 刺激なく続けられるかを重視 |
| 部屋の環境 | 加湿や風向きの調整 | エアコンの風を直接当てない |
| 受診の目安 | 赤み・強いかゆみ・ひび割れ | 長引くときは皮膚科へ |
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ツバメの巣は肌のバリア機能にどう役立つ?
ここまでの「壊しすぎない洗顔」と「ふたをする保湿」は、外側からバリアを守るケアです。その効果をさらに内側から支えたいと考える方に知っていただきたいのが、食用のツバメの巣です。実はツバメの巣については、この記事で取り上げた「フィラグリン」や「TEWL」に関わる研究が行われています。
フィラグリンやTEWLに関わる研究は?
2021年の研究では、人の皮膚の角化細胞(肌の表面をつくる細胞)にツバメの巣の抽出物を加えたところ、NMFの材料となるたんぱく質「フィラグリン」が増えたと報告されています。これは細胞での研究で、人がツバメの巣を食べたときに同じことが起こると確かめたものではありません。
また、紫外線を当てた毛のないマウスにツバメの巣を含むエサを与えた研究では、肌の水分量が高く、TEWLが低くなり、フィラグリンやコラーゲンも増えていました。こちらは動物での研究です。
人での研究はある?
人を対象にした研究もあります。2026年に報告された研究では、25〜50歳の健康な大人70人を、ツバメの巣を毎日とるグループと通常の食事のグループに無作為に分けて90日間比べ(69人が完了)、角層の水分量、弾力、つやが改善したと報告されています。なお、この試験はプラセボを使っておらず、ツバメの巣の企業から資金提供を受けています。
一方、2022年の韓国のランダム化二重盲検プラセボ対照試験では、40〜60歳の女性(解析対象86人)がツバメの巣抽出物またはプラセボを12週間とり、シワの指標はプラセボより有意に改善しましたが、肌の水分量と弾力にはグループ間で有意な差はみられませんでした。
2024年の皮膚科学のレビューでも、ツバメの巣は肌のバリアなどについて期待できる結果が出ている一方、効果と安全性を確かめるために、今後さらに人での研究が必要とまとめられています。
ツバメの巣ゼリーには何が入っている?
HESTIAPのツバメの巣ゼリーには、ツバメの巣エキスに加えて、パイナップル果実抽出物由来のセラミド、N-アセチルグルコサミン、ビタミンC、ビタミンEが配合されています。マンゴー味のスティックゼリーなので、毎日の習慣にしやすいのも特長です。
なお、このゼリーそのものを使ってバリア機能への効果を確かめた研究があるわけではありません。毎日の洗い方や保湿の代わりではなく、そこに「内側からの習慣」を上乗せしたい方の選択肢のひとつです。
ツバメの巣ゼリーを続けている方の声は?
つっぱりやガサガサ感に悩んでいた方から、こんな声をいただいています。
40代・KTさん
寒さと毎日のマスクのせいか肌あれがひどいことに。つっぱり 乾燥 かゆみ 吹出物 etc…
(中略)
化粧水等つける時顔も手もガサガサ、ザラザラと傷つけ合ってるような引っかかる感触。
(中略)
2週間後(1日3本)ガサガサ ザラザラ感治まってきて肌がやわらかくなってきたような♡ 化粧水つける時も傷つけ合うような引っかかる感触はなくなりました。(後略)
50代・Yさま
(前略)
1日3本食べるとまず、お化粧ののりで変化を感じました。かなりの乾燥肌で化粧品も高価な物を数種類使い、なおかつ技を使ってごまかして来ましたが、1週間を過ぎた頃肌がふっくらつるっとしているのを感じました。(後略)
※上記は個人の感想です。すべての方に同じ変化や実感が生じることを示すものではありません。
やさしい洗顔と保湿に加えて、内側からのケアも取り入れてみたいと感じた方は、商品の詳しい内容をご覧ください。
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まとめ:肌のバリア機能が低下すると乾燥するの?
はい、肌のバリア機能が低下すると、角層から水分が逃げやすくなり、乾燥しやすくなります。肌のうるおいは、水分を抱えるNMF、それを包む角層細胞、すき間を埋めるセラミドなどの細胞間脂質の3つが支え合って守られています。このしくみが乱れるとTEWL(肌から逃げる水分の量)が増え、化粧水を重ねてもすぐに乾く状態になりがちです。対策の基本は、こすらず洗いすぎないことと、「水分を引き寄せる成分」と「ふたをする成分」を組み合わせた保湿です。乾燥の原因は一つではないので、赤みやかゆみが続くときは皮膚科に相談しましょう。30代からバリアを守る習慣を始めることが、これからの肌のうるおいを守る近道です。
※本記事は美容・健康に関する一般的な情報提供を目的としています。皮膚症状の診断・治療を目的とするものではありません。強い赤み、痛み、かゆみ、湿疹などが続く場合は医療機関にご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)
Q1.バリア機能が低下しているかどうかは自分でわかりますか?
目安にはなりますが、正確な判断はできません。つっぱり、粉ふき、化粧品がしみるといった変化は、バリアの乱れを疑う手がかりになります。研究ではTEWL(肌から逃げる水分の量)が指標として使われますが、部位などで値が変わり、乾燥肌の判断は症状や病気の有無もふくめて総合的に行われます。気になる症状が続くときは皮膚科で相談しましょう。
参考文献
Akdeniz M, et al. Transepidermal water loss in healthy adults: a systematic review and meta-analysis update. Br J Dermatol. 2018. PMID: 30022486
Augustin M, et al. Diagnosis and treatment of xerosis cutis – a position paper. J Dtsch Dermatol Ges. 2019. PMID: 31738016
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文
Q2.化粧水だけでもバリア機能は整いますか?
化粧水だけでは十分とはいえません。水分を与えても、逃げやすい状態のままでは長く保てないためです。乾燥肌の大人51人の試験では、水分を引き寄せるグリセリンと、蒸発を防ぐワセリンの両方を含むクリームで、TEWLが下がり角層の水分量が増えました。化粧水のあとに乳液やクリームで「ふた」をするのがおすすめです。
参考文献
Vaillant L, et al. Combined effects of glycerol and petrolatum in an emollient cream: A randomized, double-blind, crossover study in healthy volunteers with dry skin. J Cosmet Dermatol. 2020. PMID: 31532576
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文
Q3.セラミド配合の保湿剤なら必ず乾燥肌に効果がありますか?
必ず効果があるとはいい切れません。セラミドは角層のバリアの中心となる成分で、よい選択肢のひとつです。ただ、アトピー性皮膚炎の研究をまとめた分析では、症状のスコアはほかの保湿剤より有意に改善した一方、TEWLの差は有意ではありませんでした。成分名だけでなく、刺激なく毎日続けられるかも大切にして選びましょう。
参考文献
Nugroho WT, et al. The Efficacy of Moisturisers Containing Ceramide Compared with Other Moisturisers in the Management of Atopic Dermatitis: A Systematic Literature Review and Meta-Analysis. Indian J Dermatol. 2023. PMID: 37151263
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文
Q4.乾燥肌の原因はバリア機能の低下だけですか?
いいえ、ほかにも原因があります。乾燥肌の専門家の指針では、低い気温や湿度などの環境、洗いすぎなどの生活習慣、年齢、皮膚の病気や体の病気など、さまざまな原因が関わるとされています。バリア機能を守るケアに加えて、部屋の湿度や入浴のしかたなど、生活全体を見直すことが大切です。
参考文献
Augustin M, et al. Diagnosis and treatment of xerosis cutis – a position paper. J Dtsch Dermatol Ges. 2019. PMID: 31738016
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文
Q5.ツバメの巣は肌のバリア機能に関係がありますか?
バリアに関わる研究が進んでいます。人の肌の細胞を使った研究では、ツバメの巣の抽出物でNMFの材料となるたんぱく質フィラグリンが増えたと報告されています。マウスの研究ではTEWLの低下もみられました。いずれも細胞や動物での研究で、人のバリア機能への効果は今後の研究が期待されています。
参考文献
Lai QWS, et al. Edible Bird’s Nest, an Asian Health Food Supplement, Possesses Moisturizing Effect by Regulating Expression of Filaggrin in Skin Keratinocyte. Front Pharmacol. 2021. PMID: 34354585
Park S, et al. The Protective Effect of Edible Bird’s Nest against the Immune-senescence Process of UVB-irradiated Hairless Mice. Photochem Photobiol. 2022. PMID: 34808003
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文
著者情報
中西 政文(なかにし まさふみ)
乾燥肌・シワ研究チーム 代表
ツバメの巣研究所 所長
ATHENA株式会社 代表取締役(HESTIAP 代表)



