慢性的な炎症で肌は老ける?「インフラメイジング」とシワの関係を科学的に解説

慢性的な弱い炎症(インフラメイジング)は、コラーゲンの分解や細胞の老化を通してシワを進める一因と考えられます。ただし、炎症だけでシワが決まるわけではありません。

この記事の要約

  • 結論:慢性炎症はシワの一因だが、それだけで決まるわけではない
  • 根拠:老化細胞がコラーゲン分解酵素を増やす人の皮膚研究がある
  • 注意点:炎症を抑えるだけでシワが消える根拠はまだない

「ケアしているのに肌が老けていく」と感じていませんか?

「最近、急にシワが深くなった気がする」「紫外線対策も保湿もしているのに、以前より肌が回復しにくい」。40代後半から50代にかけて、こんな変化に戸惑う方は少なくありません。

そんなとき、美容の記事やSNSで「インフラメイジング(慢性炎症による老化)」という言葉を目にして、「私の肌も、気づかないうちに炎症を起こしているのでは」と不安になった方もいるかもしれません。「炎症を抑える食事で若返る」「抗炎症ケアでシワが消える」といった、気になる言葉も見かけます。

でも、赤みも痛みもないのに「炎症」と言われても、ピンとこないですよね。この記事では、炎症とシワの関係について、わかっていることと、まだ証明されていないことを分けて整理し、今日からできるケアまでご紹介します。

慢性的な炎症で肌は老ける?

結論からお伝えすると、年齢とともに続きやすくなる「弱い炎症」は、シワを含む肌の老化を進める一因と考えられています。人の皮膚の研究でも、老化した細胞がコラーゲンを分解する酵素を増やすことが報告されています。

ただし、「炎症があると必ずシワが増える」「炎症さえ抑えればシワが消える」という単純な話ではありません。シワは紫外線や乾燥、表情のクセ、皮下脂肪や骨格の変化などが重なってできます。また、人で炎症とシワの原因と結果の関係を直接確かめた大きな研究は、まだ十分ではありません。

「慢性炎症はシワの背景にある要因のひとつ」と考えるのが、今の研究に沿った答えです。

なぜ「炎症はシワの一因」といえる?

インフラメイジングとは?

炎症というと、けがをしたときの腫れや赤みを思い浮かべる方が多いと思います。こうした炎症は体を守るための大切な反応で、ふつうは数日でおさまります。

一方、インフラメイジングは、感染症などがなくても、年齢とともに体の中で弱い炎症の反応が長く続く状態を指す言葉です。2000年にイタリアの研究者らが「inflamm-aging」という考え方を提案し、年齢とともに炎症を起こしやすい状態が少しずつ強まっていくと説明しました。

参考:Franceschi C, et al. Inflamm-aging. An evolutionary perspective on immunosenescence. Ann N Y Acad Sci. 2000. PMID: 10911963

2023年のレビュー(複数の研究をまとめた論文)では、慢性炎症は老化の特徴のひとつとされ、細胞の老化など、ほかの老化の特徴とも互いに関わり合っていると整理されています。

参考:Baechle JJ, et al. Chronic inflammation and the hallmarks of aging. Mol Metab. 2023. PMID: 37329949

老化した細胞は肌の中で何をする?

肌の奥の真皮(しんぴ)には、ハリを支えるコラーゲンや、弾力に関わるエラスチンがあります。これらをつくっているのが「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」です。

年齢や紫外線などの影響で老化した細胞は、分裂をやめたあとも肌の中に残り、炎症を起こす物質(炎症性サイトカイン)やコラーゲンを分解する酵素(MMP:マトリックスメタロプロテアーゼ)などを周りに出し続けることがわかっています。この状態は「SASP(サスプ:細胞老化関連分泌形質)」と呼ばれます。2021年の皮膚の老化に関するレビューでは、こうした物質が周りの炎症や細胞の老化を広げ、肌の老化を進める可能性があると整理されています。

参考:Lee YI, et al. Cellular Senescence and Inflammaging in the Skin Microenvironment. Int J Mol Sci. 2021. PMID: 33917737

老化した細胞はコラーゲンづくりを邪魔する?

日本の研究グループが2019年に報告した研究では、人の皮膚からとった線維芽細胞を使い、老化した細胞と若い細胞を、膜で仕切った同じ容器の中で育てました。すると、若い細胞のほうでも、コラーゲンやエラスチンをつくる遺伝子の働きが下がり、コラーゲンを分解する酵素MMP-1の遺伝子の働きが上がっていました。

さらに、20代と70代の女性の皮膚を比べると、70代の真皮では、老化した細胞が出す「補体D因子(ほたいディーいんし)」という物質が多くみられました。研究者らは、この物質がMMP-1を増やす原因のひとつになっていると考えています。

参考:Ezure T, et al. Senescent dermal fibroblasts negatively influence fibroblast extracellular matrix-related gene expression partly via secretion of complement factor D. Biofactors. 2019. PMID: 31026383

主に培養した細胞での実験で、「この物質が多い人ほどシワが深い」と証明したものではありませんが、老化した細胞が真皮の「つくる」と「壊す」のバランスを崩しうることを示す研究です。

コラーゲンが切れると悪循環になる?

2009年の研究では、80歳を超える人の皮膚は、21〜30歳の人に比べてⅠ型コラーゲン線維の断片化(切れてバラバラになること)が多く、コラーゲンを分解する酵素MMP-1も多いことが示されました。さらに実験でコラーゲンを断片化させると、線維芽細胞の張りが弱まり、酸化ストレスとMMP-1が増えていました。

参考:Fisher GJ, et al. Collagen fragmentation promotes oxidative stress and elevates matrix metalloproteinase-1 in fibroblasts in aged human skin. Am J Pathol. 2009. PMID: 19116368

「コラーゲンが切れる → 分解酵素が増える → さらに切れる」という悪循環が起こりうるということです。酸化ストレスとシワの関係は、酸化ストレスでシワは増える?でくわしく解説しています。

乾燥や紫外線も炎症に関わる?

2023年の皮膚と慢性炎症に関するレビューでは、年齢とともに肌のバリアが弱まり、バリアの乱れが炎症を引き起こすことから、皮膚そのものが体全体の弱い炎症の一因になっている可能性が指摘されています。ただし、この「肌から全身へ」という流れは主に動物での研究から考えられたもので、人での根拠はまだ限られていると説明されています。

参考:Agrawal R, et al. The Skin and Inflamm-Aging. Biology (Basel). 2023. DOI: 10.3390/biology12111396

また、紫外線は肌の中で炎症や酸化ストレスを起こし、コラーゲンを分解する酵素を増やすことが、人の皮膚で確かめられています。

参考:Fisher GJ, et al. Pathophysiology of premature skin aging induced by ultraviolet light. N Engl J Med. 1997. PMID: 9358139

紫外線とシワの仕組みは、紫外線でシワが増えるのはなぜ?をご覧ください。

研究を一覧にすると?

研究対象わかったこと
老化細胞と若い細胞の研究(2019年)人の線維芽細胞・女性8人の皮膚老化細胞のそばで若い細胞もコラーゲン遺伝子が低下、MMP-1が増加
コラーゲン断片化の研究(2009年)80歳超と21〜30歳の皮膚高齢の皮膚でコラーゲンの断片化とMMP-1が多い
皮膚と慢性炎症のレビュー(2023年)複数の研究のまとめバリアの乱れが炎症につながる可能性。人での根拠は限られる

「炎症を抑えればシワが消える」「抗炎症食で若返る」は本当?

ここからは、よく見かける説について考えてみます。答えは、どちらも「今の研究では、そこまでは言えない」です。

なぜ「抗炎症」が人気になりやすい?

上で紹介した研究の多くは、細胞や組織で「仕組み」を調べたもので、「炎症を抑えた結果、人のシワが減った」と確かめたものではありません。

美容の情報では、細胞や動物で「炎症を抑える働き」が見つかった成分が、そのまま「シワを改善する」と紹介されることがあります。しかし人では、肌への届き方や量、続ける期間などが違います。こうした「研究の段階の飛び越え」が、誤解が広まりやすい背景のひとつだと私たちは考えています(これは研究で確かめられたことではなく、私たちの見解です)。

「抗炎症食で若返る」はどこまでいえる?

食事とシワの関係を調べた人での研究はあります。716人の日本人女性(20〜74歳)を対象にした研究では、年齢や紫外線を浴びた量、喫煙などの影響を調整したうえで、緑黄色野菜を多く食べている人ほど、シワが少ない関連がみられました。

参考:Nagata C, et al. Association of dietary fat, vegetables and antioxidant micronutrients with skin ageing in Japanese women. Br J Nutr. 2010. DOI: 10.1017/S0007114509993461

また、オランダの高齢の住民2,753人を対象にした研究では、女性で、健康的な食事指針に沿った食事をしている人ほど、顔のシワが少ない関連がみられました。

参考:Mekić S, et al. A healthy diet in women is associated with less facial wrinkles in a large Dutch population-based cohort. J Am Acad Dermatol. 2019. PMID: 29601935

ただし、これらはある時点の食事とシワの「関連」を調べた研究で、「その食事をしたからシワが減った」と証明したものではありません。日本の研究の研究者ら自身も、この方法では因果関係(原因と結果の関係)は言えないと述べています。また、「抗炎症食」を続けると人のシワが減るかを、比べる試験で確かめた研究は、今回調べた範囲では見当たりませんでした。

偏りの少ない食事は肌にとっても大切ですが、「特定の食べ物で炎症を消して若返る」という表現は言いすぎだと考えられます。

シワの原因は炎症だけ?

いいえ。顔の老化には、皮膚のコラーゲンの変化だけでなく、皮下脂肪の位置や量の変化、骨格の変化なども関わることがわかっています。

参考:Cotofana S, et al. The Anatomy of the Aging Face: A Review. Facial Plast Surg. 2016. PMID: 27248022

炎症は、こうした変化の背景にある「肌の環境」のひとつと考えるのが適切です。

では、炎症とシワのために何をすればいい?

「炎症を直接ゼロにする」方法はありませんが、炎症や肌の老化につながる原因を減らすことはできます。人での研究で裏づけのあるケアから順に見ていきましょう。

いちばん優先したいのは?

まずは毎日の紫外線対策です。オーストラリアで55歳未満の大人903人を対象にしたランダム化比較試験では、広い範囲を防ぐ日焼け止めを毎日塗ったグループは、自分の判断で塗ったグループに比べて、約4年半の肌の老化の進み方が24%少ないという結果でした。

参考:Hughes MC, et al. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013. PMID: 23732711

曇りの日や冬も、日焼け止めや帽子、日傘を習慣にしましょう。

保湿は炎症にも関わる?

保湿は、乾燥を防ぐだけでなく、炎症とも関係している可能性があります。高齢者33人がバリアを整える保湿剤を1日2回、30日間塗った小規模な試験では、肌のバリア機能と角層の水分量が改善し、血液中の炎症物質(IL-1β、IL-6)が若い人と同じくらいの値に下がり、TNF-αも大きく下がったと報告されています。

参考:Ye L, et al. Topical applications of an emollient reduce circulating pro-inflammatory cytokine levels in chronically aged humans: a pilot clinical study. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2019. DOI: 10.1111/jdv.15540

また、70〜90歳の日本人女性を、保湿剤を使うグループと使わないグループに分けた2024年の試験では、首から下の全身に1日2回以上、4週間保湿剤を塗ったグループで、乾燥の程度と角層の水分量が改善し、血液中のIL-6が使わないグループより有意に低くなっていました。ただし、調べた7種類の炎症物質のうち差が出たのはIL-6だけで、最後まで決まりどおりに続けられた人は少人数でした。

参考:Iwai M, et al. Correlations Between Serum Cytokine Levels and the Use of a Moisturizer in Elderly Women in Accordance with the Improvement of Objective and Subjective Skin Condition. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2024. DOI: 10.2147/CCID.S440336

どちらもシワを調べた試験ではありませんが、バリアを整えることが、炎症を起こしにくい肌の環境を支える可能性はあります。バリアの仕組みは肌のバリア機能が低下すると乾燥するの?で解説しています。

運動は役に立つ?

2023年の日本の研究では、運動習慣のない41〜59歳の女性61人を、有酸素運動と筋力トレーニングのグループに分け、16週間、週2回の運動を続けてもらいました。その結果、どちらの運動でも肌の弾力と真皮の構造が改善し、筋力トレーニングのグループでは、血液中の炎症に関わる物質(CCL28、CXCL4)が減り、真皮の厚みも増えていました。

参考:Nishikori S, et al. Resistance training rejuvenates aging skin by reducing circulating inflammatory factors and enhancing dermal extracellular matrices. Sci Rep. 2023. PMID: 37353523

人数が少なく、シワそのものを測った研究ではありませんが、40〜50代の女性で運動と炎症、肌のつながりを調べた研究です。

すでにあるシワにはどうする?

光老化によるシワには、医療で使われる外用のトレチノイン(ビタミンAの仲間)が選択肢になります。ランダム化比較試験7件をまとめた2022年の系統的レビューで、シワなどの改善が報告されています。

参考:Sitohang IBS, et al. Topical tretinoin for treating photoaging: A systematic review of randomized controlled trials. Int J Womens Dermatol. 2022. PMID: 35620028

赤みや皮むけが出ることがあるため、皮膚科で相談しましょう。化粧品のレチノールについては、レチノールはシワに有効?で紹介しています。

今日からの見直しポイントは?

よくある説研究からわかることおすすめの考え方
慢性炎症で肌は老ける老化細胞がコラーゲン分解酵素を増やす研究があるシワの一因として知っておく
炎症を抑えればシワが消える人で直接確かめた試験は不十分原因を減らすケアを重ねる
抗炎症食で若返る食事とシワは「関連」の研究のみ偏りの少ない食事を続ける
保湿は乾燥対策だけ高齢者の保湿で炎症物質が下がった報告毎日の保湿でバリアを守る
運動は肌と無関係40〜50代女性の筋トレで炎症物質が低下できる範囲で体を動かす

なお、赤み、かゆみ、湿疹などがはっきり続く場合は、ここで紹介した「弱い炎症」とは別の、皮膚の病気が隠れていることがあります。自己判断せず、皮膚科で相談してください。

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炎症と肌の老化に、ツバメの巣はどう役立つ?

基本のケアを重ねたうえで、「体の内側からも肌を支えたい」と考える方に知っていただきたいのが、食用のツバメの巣です。インフラメイジングとシワの関係を人で直接調べた研究はまだありませんが、炎症や紫外線ダメージ、シワについての研究が積み重ねられています。

炎症についての研究は?

2022年の研究では、炎症を起こさせた人の皮膚の細胞(角化細胞)に、ツバメの巣の抽出物や、ツバメの巣に含まれる主なシアル酸(N-アセチルノイラミン酸)を加えたところ、炎症に関わる信号の流れがおさえられ、IL-1β、IL-6、TNF-αといった炎症物質の遺伝子の働きが下がったと報告されています。皮膚炎を起こさせたマウスでも、皮膚の厚みやかき壊しなどが軽くなりました。

参考:Lai QWS, et al. Edible bird’s nest, an Asian health food supplement, possesses anti-inflammatory responses in restoring the symptoms of atopic dermatitis: An analysis of signaling cascades. Front Pharmacol. 2022. DOI: 10.3389/fphar.2022.941413

これは主にアトピー性皮膚炎のモデルを使った細胞と動物の研究で、年齢による弱い炎症やシワで同じことが起こると確かめたものではありません。

紫外線を浴びた肌での研究は?

紫外線(UVB)を当てた毛のないマウスと人の皮膚の細胞を使った2021年の研究では、ツバメの巣の抽出物で肌の水分量が高まり、ヒアルロン酸やセラミドをつくる働きが活発になりました。さらに、コラーゲン分解酵素(MMP)に関わる流れがおさえられ、コラーゲンをつくる流れが活発になったと報告されています。

参考:Kim OK, et al. Standardized Edible Bird’s Nest Extract Prevents UVB Irradiation-Mediated Oxidative Stress and Photoaging in the Skin. Antioxidants (Basel). 2021. PMID: 34573084

これは動物と細胞での研究ですが、この記事で取り上げた「コラーゲンの分解」に関わる働きが報告されていることは注目されています。

人での研究は?

40〜60歳の女性(解析対象86人)を対象にした2022年の韓国のランダム化二重盲検プラセボ対照試験では、ツバメの巣抽出物を1日1回、12週間とったグループで、シワの指標がプラセボより有意に改善しました。一方、肌の水分量と弾力には、グループ間で有意な差はみられませんでした。

参考:Kim HM, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022. PMID: 35355724

25〜45歳の健康な女性92人を3つのグループに分けて12週間比べた研究では、高用量のグループで肌の水分量が22.14%、弾力が5.89%高まり、深いシワが18.47%減ったと報告されています。

参考:Yu S, et al. The antiaging effect of edible bird’s nest on the skin of healthy women: a randomized controlled trial. Food Sci Hum Wellness. 2025. DOI: 10.26599/FSHW.2025.9250818

研究によって結果に違いはありますが、外側のケアに「上乗せ」する内側からのケアとして、研究が進んでいる食材です。HESTIAPのツバメの巣ゼリーには、ツバメの巣エキスに加えて、パイナップル果実抽出物由来のセラミド、N-アセチルグルコサミン、ビタミンC、ビタミンEも配合されています。

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ツバメの巣ゼリーを続けている方の声は?

年齢とともに増える肌の悩みを感じていた方から、こんな声をいただいています。


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(前略)

年を重ねるごとに増える肌の悩み…美容部員さんに勧められた高価なパックや美容液も効果は薄く気分は↓↓

(中略)

乾燥が気にならなくなり化粧のりが良くなってきました。

肌にハリが出てきたのかしみ、くすみ等隠そう隠そうと厚化粧になってたのが薄化粧でも気にならなくなりました。(後略)


40代・Mさん

アラフィフになり、なんだかだんだん顔のシワやハリのなさを実感するようになり、悩みはじめた頃に、ツバメの巣ゼリーを薦めていただきました。

(中略)

また、肌のキメが整ってきたのか、化粧のノリが格段にいい!! メイクするのが楽しくなってきました。(後略)


※上記は個人の感想です。すべての方に同じ変化や実感が生じることを示すものではありません。

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まとめ:慢性的な炎症で肌は老ける?

年齢とともに続きやすくなる弱い炎症(インフラメイジング)は、シワを含む肌の老化を進める一因と考えられます。人の皮膚を使った研究では、老化した細胞が周りの細胞にも影響し、コラーゲンを分解する酵素MMP-1を増やすことや、高齢の皮膚でコラーゲンの断片化が進んでいることが報告されています。一方で、シワは紫外線や乾燥、脂肪や骨格の変化など多くの要因で生じ、「炎症を抑えればシワが消える」「抗炎症食で若返る」と言える人での試験はまだありません。40代後半からは、毎日の紫外線対策と保湿を土台に、運動や偏りの少ない食事を無理なく続けることが、炎症を起こしにくい肌の環境づくりにつながります。

※本記事は美容・健康に関する一般的な情報提供を目的としています。皮膚症状の診断・治療を目的とするものではありません。強い赤み、痛み、かゆみ、湿疹などが続く場合は医療機関にご相談ください。

よくあるご質問(FAQ)

Q1.インフラメイジングは何歳ごろから始まりますか?

「何歳から始まる」と決まっているものではありません。インフラメイジングは、年齢とともに弱い炎症が少しずつ続きやすくなるという考え方で、個人差も大きいとされています。40代後半から50代は肌の変化を感じやすい時期のひとつですが、年齢だけで決まるわけではありません。
参考文献
Franceschi C, et al. Inflamm-aging. An evolutionary perspective on immunosenescence. Ann N Y Acad Sci. 2000. PMID: 10911963
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q2.肌に炎症があると必ずシワが増えますか?

いいえ、必ず増えるわけではありません。老化した細胞が周りの細胞のコラーゲンづくりを弱め、分解酵素を増やすという研究はありますが、炎症だけでシワの深さが決まるわけではありません。紫外線や乾燥、皮下脂肪や骨格の変化なども重なってシワはできます。
参考文献
Ezure T, et al. Senescent dermal fibroblasts negatively influence fibroblast extracellular matrix-related gene expression partly via secretion of complement factor D. Biofactors. 2019. PMID: 31026383
Cotofana S, et al. The Anatomy of the Aging Face: A Review. Facial Plast Surg. 2016. PMID: 27248022
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q3.保湿をするとインフラメイジングを抑えられますか?

可能性はありますが、確かめられた方法とまではいえません。高齢者33人の小規模な試験では、30日の保湿で血液中の炎症物質が下がりました。70〜90歳の日本人女性の試験でも、4週間の保湿でIL-6が低くなりました。ただし、どちらもシワの改善を調べた試験ではありません。
参考文献
Ye L, et al. Topical applications of an emollient reduce circulating pro-inflammatory cytokine levels in chronically aged humans: a pilot clinical study. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2019. DOI: 10.1111/jdv.15540
Iwai M, et al. Correlations Between Serum Cytokine Levels and the Use of a Moisturizer in Elderly Women in Accordance with the Improvement of Objective and Subjective Skin Condition. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2024. DOI: 10.2147/CCID.S440336
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q4.抗炎症の食事を続ければシワは減りますか?

そこまでは言えません。日本人女性716人の研究では緑黄色野菜を多く食べる人ほどシワが少なく、オランダの研究でも健康的な食事の女性ほどシワが少ない関連がみられました。ただし、どちらも「関連」を調べた研究で、食事でシワが減ると証明したものではありません。
参考文献
Nagata C, et al. Association of dietary fat, vegetables and antioxidant micronutrients with skin ageing in Japanese women. Br J Nutr. 2010. DOI: 10.1017/S0007114509993461
Mekić S, et al. A healthy diet in women is associated with less facial wrinkles in a large Dutch population-based cohort. J Am Acad Dermatol. 2019. PMID: 29601935
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q5.ツバメの巣は炎症による肌の老化に役立ちますか?

年齢による炎症とシワの関係を人で調べた研究はまだありませんが、関連する研究は進んでいます。人の皮膚の細胞では、ツバメの巣で炎症物質の働きが下がりました。40〜60歳の女性の12週間の試験では、シワの指標がプラセボより改善した一方、水分量と弾力には差がありませんでした。
参考文献
Lai QWS, et al. Edible bird’s nest, an Asian health food supplement, possesses anti-inflammatory responses in restoring the symptoms of atopic dermatitis: An analysis of signaling cascades. Front Pharmacol. 2022. DOI: 10.3389/fphar.2022.941413
Kim HM, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022. PMID: 35355724
2026/11/06 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

著者情報

中西 政文(なかにし まさふみ)

乾燥肌・シワ研究チーム 代表

ツバメの巣研究所 所長

ATHENA株式会社 代表取締役(HESTIAP 代表)

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