夏なのに肌がカサつくのはなぜ?エアコン・ハンディ扇風機が招く「隠れ乾燥肌」の原因と対策

夏の乾燥肌ブログアイキャッチ

夏の肌のカサつきは、エアコンで室内の湿度が下がり、肌の水分が逃げやすくなることが主な原因です。扇風機の風や、年齢とともに皮脂が減ることも乾燥を感じやすくします。

「クーラーの効いたオフィスで一日過ごしただけなのに、夕方になると頬がつっぱる」「ファンデーションが粉をふいたように浮いてしまう」「目もとの小じわが、なんだか目立つ気がする」。そんな感覚に、心当たりはありませんか。

真夏は汗や皮脂のベタつきが気になる季節のはずなのに、肌の内側はどこかカラカラ。表面はテカっているのに中は乾いている、こうした状態は「隠れ乾燥肌(インナードライ)」と呼ばれることがあります。これは気のせいではなく、夏の室内環境には、肌から水分を奪いやすい条件がいくつも重なっているのです。

この記事では、夏に肌が乾く理由を研究データをもとにやさしく整理し、今日から始められる対策を、内側と外側の両方からご紹介します。

夏に肌が乾燥するのはなぜ?

夏の肌の乾燥は、おもに「室内の湿度が下がること」と「肌が水分を守る力が年齢とともに変わること」が重なって起こると考えられています。ひとつずつ見ていきましょう。

エアコンの部屋で肌が乾くのはなぜ?

エアコンは部屋を冷やすときに、空気中の水分も取り除きます。そのため、冷房や除湿を長く使うと、室内の湿度が思った以上に下がることがあります。

アイシークリニックを運営する医療法人社団鉄結会が2026年6月に行ったインターネット調査(日常的にエアコンを使う20〜50代の300人が対象)では、夏に肌のつっぱりや乾燥を「よく感じる」「時々感じる」と答えた人が73.7%、1日6時間以上エアコンの効いた環境で過ごす人が84.0%でした。監修した皮膚科医の髙桑康太氏は、エアコンの除湿機能によって室内の湿度が40%以下になることは珍しくないと解説しています。ただし、これはクリニックによるアンケート調査で、回答者の感じ方をまとめたものです。

参考:医療法人社団鉄結会(アイシークリニック). 夏のインナードライ実態調査(監修:髙桑康太). PR TIMES. 2026年7月15日.

では、湿度が低いと肌はどうなるのでしょうか。湿度・気温と皮膚の関係をまとめた総説(これまでの研究を整理した論文)では、低い湿度と低い気温は、肌のバリア機能(水分を逃がさず、刺激から守る働き)を全体的に低下させ、刺激を受けやすくすると結論づけています。

参考:Engebretsen KA, Johansen JD, Kezic S, Linneberg A, Thyssen JP. The effect of environmental humidity and temperature on skin barrier function and dermatitis. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2016;30(2):223-249.

別の総説では、エアコンの効いた低湿度の室内で肌の乾燥症状が出やすいことや、低湿度で角層(肌のいちばん外側の層)の水分量や弾力、なめらかさに変化が見られた研究が紹介されています。一方で、「研究結果はまだ一致していない部分もある」とも書かれており、湿度だけですべてが決まるわけではない点には注意が必要です。

参考:Goad N, Gawkrodger DJ. Ambient humidity and the skin: the impact of air humidity in healthy and diseased states. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2016;30(8):1285-1294.

ハンディ扇風機の風で肌は乾燥する?

最近人気のハンディ扇風機。風に当たると、汗が蒸発するときに熱をうばう「気化熱」のしくみで涼しく感じます。では、風そのものが肌の水分をうばってしまうのでしょうか。

健康な男性8人を対象にした実験では、入浴後に「湿度20%または60%」「風速が弱い(毎秒0.2m未満)または強め(毎秒0.5〜0.7m)」を組み合わせた部屋で80分間過ごしてもらい、体の反応を比べました。その結果、肌の水分量の低下や、肌から逃げる水分量(経表皮水分蒸散量:TEWL)の増加に有意な影響を与えていたのは、おもに「湿度」でした。一方、「風」は涼しさや不快感、目の乾き感に有意な影響を与えていました。研究者は、低湿度と強い風の組み合わせは、体温の低下や肌・目の乾燥など、体にマイナスの影響があると結論づけています。

参考:Hashiguchi N, Tochihara Y. Effects of low humidity and high air velocity in a heated room on physiological responses and thermal comfort after bathing: an experimental study. Int J Nurs Stud. 2009;46(2):172-180.

この研究は入浴後の男性を暖房した部屋で調べたもので、夏のハンディ扇風機の使い方をそのまま再現したものではありません。そのうえで考えると、「風が直接、肌の水分をどんどん奪う」と単純に考えるより、乾いた空気の中で風を長く当て続けると、乾燥感や不快感が強まりやすいと理解するのが、研究結果に近いといえそうです。

40代からは乾燥を感じやすくなる?

「若いころはエアコンなんて平気だったのに」と感じる方も多いのではないでしょうか。18〜80歳の健康な女性150人の肌を年代別に測定した研究では、皮脂の量は年齢とともに有意に減少し、70歳以上でもっとも少なくなっていました。また、肌表面のpH(酸性・アルカリ性の度合い)は50〜60代で最も高くなっていました。一方で、肌から逃げる水分量(TEWL)や角層の水分量は、年齢との関係はわずかでした。

参考:Luebberding S, Krueger N, Kerscher M. Age-related changes in skin barrier function – quantitative evaluation of 150 female subjects. Int J Cosmet Sci. 2013;35(2):183-190.

皮脂は、肌の表面で水分の蒸発をおさえる「フタ」の役割の一部を担っていると考えられています。年齢とともにこのフタの材料が減っていくところに、エアコンの乾いた空気や風が重なると、以前より乾燥を感じやすくなるのは自然なことかもしれません。

夏の乾燥の原因を比べるとどうなる?

原因肌に起こりやすいこと研究でわかっていることおすすめの対策
エアコン(冷房・除湿)室内の湿度が下がり、つっぱり・カサつきを感じやすい低湿度は肌のバリア機能の低下と関係するとの総説がある湿度計で室内の湿度を確認する/保湿剤でフタをする
ハンディ扇風機・風涼しいが、乾燥感・不快感が強まることがある肌の水分量の変化には湿度の影響が大きく、風は涼しさや不快感に影響(入浴後の男性8人の実験)顔に強い風を長時間当て続けない/保湿してから使う
年齢の変化同じ環境でも乾燥を感じやすい皮脂の量は年齢とともに有意に減少(女性150人の研究)化粧水だけで終わらせず、乳液やクリームを重ねる

実際にエアコン・扇風機の乾燥をどう感じている?

エアコンやハンディ扇風機を毎日のように使っている40代・60代の女性に、乾燥について感じていることを伺いました(以前の記事でご紹介したインタビューの要約です)。

60代女性:会社でも家でも常に冷房が入った環境で過ごしているそうです。肌の乾燥はあまり感じないものの、髪の乾燥が気になって美容師さんに相談したところ、エアコンの風が当たり続けると髪や頭皮が乾燥しやすいと教わったとのこと。「お肌も、感じていないだけで乾燥しているのでは?」と心配されていました。

40代女性:エアコンは寝ているときも一日中つけっぱなし。朝起きると、風が直接当たっていた腕や肩がかゆくなることがあるそうです。外出先ではハンディ扇風機を1回10〜15分ほど使い、乾燥が気になるのでミストが出るタイプを選んでいるとのことでした。

お二人の話からは、乾燥の感じ方は人それぞれだとわかります。「乾燥している感じがしないから大丈夫」と考えるのではなく、長時間エアコンの効いた部屋で過ごすなら、室内の湿度や風の当たり方を一度確認してみることをおすすめします。

※上記は個人へのインタビューによる体験・感想です。すべての方に同じ状態が生じることを示すものではありません。

夏の隠れ乾燥肌はどう対策する?

夏の乾燥対策は、特別な道具がなくても始められます。ここでは、外側からのケアと内側からのケアに分けてご紹介します。

外側からはどうケアする?

1. 化粧水だけで終わらせない
夏はさっぱりした化粧水だけで済ませたくなりますが、水分を与えただけでは、乾いた空気の中ですぐに蒸発しやすくなります。保湿剤についてまとめた総説では、保湿剤は肌の健康を保つための日常的なスキンケアの基本とされ、水分を引き寄せて角層にとどめるタイプ(ヒューメクタント:グリセリンやヒアルロン酸など)と、肌の表面に膜をつくって水分の蒸発をおさえるタイプ(オクルーシブ:ワセリンなど)などに分けて説明されています。化粧水のあとに乳液やクリームを重ねる「2段階保湿」は、この2つの働きを組み合わせる考え方です。

参考:Purnamawati S, Indrastuti N, Danarti R, Saefudin T. The Role of Moisturizers in Addressing Various Kinds of Dermatitis: A Review. Clin Med Res. 2017;15(3-4):75-87.

2. お風呂あがりは早めに保湿する
同じ総説では、油分でフタをするタイプの保湿剤は、シャワーなどで肌がしめった状態のときに塗るとよいとされています。入浴後は時間をあけずに保湿する習慣をつけましょう。

3. 湿度を「見える化」する
小さな湿度計をデスクや寝室に置くだけで、乾燥に気づきやすくなります。室内の湿度はおおむね40〜60%が快適な目安といわれていますが、「何%を下回ったら必ず加湿が必要」という皮膚科の決まった基準があるわけではありません。肌の状態とあわせて調整しましょう。

4. 扇風機の風を顔に当て続けない
ハンディ扇風機は、顔に強い風を長時間固定して当てるのを避け、首もとや手元に向けるなど当て方を工夫してみてください。肌が乾いていると感じるときは、先に保湿してから使うと安心です。エアコンの吹き出し口の風が直接体に当たらないよう、席や寝る位置、風向きを調整するのも一つの方法です。

5. ミストの使い方を見直す
エアコンを想定した室温24℃・湿度35%の部屋で行われた実験では、特殊な「水のナノ粒子ミスト(とても細かい霧)」を使うと、ミストなしのときと比べて顔の肌がやわらかくなる変化が見られました。ただし、肌の水分量の指標(皮膚コンダクタンス)にはミストの有無で有意な差はありませんでした。

参考:Ohno H, Nishimura N, Yamada K, et al. Effects of water nanodroplets on skin moisture and viscoelasticity during air-conditioning. Skin Res Technol. 2013;19(4):375-383.

さらに同じ研究グループが、平均45.5歳の日本人女性8人で冬(2〜3月)と夏(7月)を比べたところ、ミストが肌のうるおいに役立ちやすいのは夏より冬であることが示されました。夏は、ミストによる目尻の水分量の変化に有意な差はありませんでした。

参考:Ohno H, Nishimura N, Yamada K, et al. Water nanodroplets make a greater contribution to facial skin moisture levels in air-conditioned rooms during winter than in summer. Skin Res Technol. 2015;21(2):207-213.

これらの研究で使われたのは特殊な微細ミストで、市販の化粧水スプレーとは同じではありません。夏はミストだけに頼らず、乳液やクリームでフタをすることを基本にすると安心です。

内側からはどうケアする?

1. こまめな水分補給
冷房の効いた部屋ではのどの渇きを感じにくく、水分が不足しがちです。20代を中心とした健康な女性49人を対象にした小規模な研究では、ふだんの食事に1日約2Lの水を30日間追加したところ、肌の表面と深い部分の水分量の指標が有意に変化し、とくにもともと水を飲む量が少ない人で変化が見られたと報告されています。若い女性を対象とした研究のため、40代以上で同じ結果になるかはわかりませんが、一度にたくさん飲むより、コップ1杯程度をこまめにとる習慣をつけるとよいでしょう。持病で水分制限のある方は、医師の指示にしたがってください。

参考:Palma L, Marques LT, Bujan J, Rodrigues LM. Dietary water affects human skin hydration and biomechanics. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2015;8:413-421.

2. 良質な脂質をとる
青魚やナッツ類に含まれるオメガ3脂肪酸などの脂質は、肌のうるおいを保つうえで大切な栄養素の一つといわれています。極端な油抜きダイエットは避け、バランスのよい食事を心がけましょう。

3. 睡眠をしっかりとる
肌の生まれ変わり(ターンオーバー)は眠っている間にも進むといわれています。寝る前のスマホ時間を少し減らすなど、できることから睡眠の質を整えてみてください。また、寝室のエアコンの風が直接体に当たらないようにすることも大切です。

外側・内側のケアを比べるとどうなる?

ケアねらい手軽さポイント
化粧水+乳液・クリーム水分を与えてフタをする◎ 今日からできる化粧水だけで終わらせない
湿度計・加湿室内の乾燥に気づく・調整する○ 道具が必要40〜60%が目安といわれる。加湿しすぎにも注意
扇風機・エアコンの風の調整乾燥感・不快感をおさえる◎ すぐできる顔や体に風を当て続けない
こまめな水分補給体の水分不足を防ぐ◎ すぐできる少量ずつ何回かに分けて飲む
食事・睡眠肌の土台を整える○ 習慣づくりが必要良質な脂質・十分な睡眠を意識する

肌のうるおいを内側から支える食材はある?

ここまでのケアは、いわば「今ある水分を逃がさないための工夫」です。それでも乾燥が気になる方に、内側からの美容習慣の選択肢として知っていただきたいのが、古くから美容食材として親しまれてきた「ツバメの巣(燕窩)」です。

夏のエアコンによる乾燥そのものを調べた研究はまだありませんが、ツバメの巣は、肌のうるおいやシワについてヒトでの研究が報告されている、数少ない食品素材の一つです。

2026年の研究(肌のうるおい)
健康な成人を対象に、ツバメの巣を90日間食べるグループと対照グループを比べた研究では、ツバメの巣のグループで角層の水分量が有意に増え、肌の弾力やコラーゲンに関係する指標にも改善が報告されています。また、この研究ではマウスや細胞を使った実験も行われ、肌の中で水分の通り道となる「アクアポリン5(AQP5)」というたんぱく質が増える仕組みが調べられています。ただし、このしくみを確かめたのはおもにマウスと細胞の実験で、ヒトで確認されたものではありません。また、プラセボ(見た目が同じで成分を含まない食品)を使っておらず(評価する人だけが割り当てを知らない方法)、参加人数も限られ、ツバメの巣を扱う企業から資金提供を受けている点にも注意が必要です。

参考:Zhang W, et al. Dietary edible bird’s nest improves skin hydration by upregulating EGFR-AQP5 pathway. J Funct Foods. 2026;140:107266.

2022年の研究(目元のシワ)
目元にシワのある40〜60歳の女性を対象に、ツバメの巣抽出物(1日100mg)とプラセボを12週間摂取してもらうランダム化二重盲検試験(参加者も研究者も、どちらを食べているかわからない方法)が行われました。105人が登録し、86人(各グループ43人)が解析された結果、ツバメの巣のグループでは目尻のシワの指標がプラセボグループと比べて改善しました。一方、肌の水分量はプラセボグループと有意な差がありませんでした。重い副作用は報告されていません。

参考:Kim HM, Lee YM, Kim EH, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022;13:843469.

ツバメの巣には「シアル酸」という成分が多く含まれていることが知られており、美容素材として注目されています。ただし、シアル酸が肌のうるおいやシワの変化の原因成分であるとヒトで確かめられたわけではなく、成分の働きについての研究は、おもに細胞や動物の段階です。

研究の数はまだ多くありませんが、肌のうるおいとシワの両方でヒト試験が行われている点は、乾燥が気になる40代以上の方にとって心強い情報といえるでしょう。ツバメの巣は薬ではなく食品です。保湿・湿度の管理・水分補給といった基本のケアを続けながら、内側から肌のうるおいをサポートする習慣の一つとして取り入れてみるのもよいかもしれません。

ツバメの巣ゼリーを続けている方の声

ツバメの巣は乾燥させた高級食材で、自宅で毎日調理するのは大変です。手軽に続けやすい形として、ゼリーで取り入れている方の声をご紹介します。

50代・Yさん

1日3本食べるとまず、お化粧ののりで変化を感じました。かなりの乾燥肌で化粧品も高価な物を数種類使い、なおかつ技を使ってごまかして来ましたが、1週間を過ぎた頃肌がふっくらつるっとしているのを感じました。皮膚がめくれずに化粧下地が伸び、化粧崩れも以前より穏やかな崩れ方なので小細工せずに簡単に化粧直しが可能でした。(中略)と言う事は知らず知らずに身体全体に潤いが回っていると感じました。

50代・Nさん

10日ほどたったころからなんとなく肌の調子が良いカンジが…
乾燥が気にならなくなり化粧のりが良くなってきました。(中略)
“乾燥する季節にすごいです! 肌のキメも整ってます! 何かされてるんですか?”と美容部員さん。

※個人の感想です。すべての方に同じ変化や実感が生じることを示すものではありません。

夏の乾燥対策に、内側からのケアも取り入れてみたいと感じた方は、こちらから詳しい情報をご覧ください。

ツバメの巣ゼリー「HESTIAP」公式サイトを見る(※広告です)

まとめ

夏なのに肌がカサつくのは、エアコンで室内の湿度が下がり、肌の水分が逃げやすくなることが主な原因です。そこにハンディ扇風機などの風や、年齢とともに皮脂が減ることが重なると、表面はベタつくのに中は乾いた「隠れ乾燥肌」を感じやすくなります。

  • 低い湿度は肌のバリア機能の低下と関係すると、複数の総説でまとめられている
  • 肌の水分量の変化には「風」より「湿度」の影響が大きく、乾いた空気で風を当て続けると乾燥感が強まりやすい
  • 皮脂は年齢とともに減るため、40代以降は「化粧水+乳液・クリーム」の2段階保湿が基本
  • 湿度計で室内の湿度を確認し、風を顔や体に当て続けないよう工夫する
  • こまめな水分補給・食事・睡眠で内側からも整える
  • 内側からの美容習慣の選択肢として、肌のうるおい・シワについてヒト研究が報告されているツバメの巣もある

「夏だから保湿は軽めでいい」と思わずに、エアコンの季節こそ、肌のうるおいを守る習慣を続けていきましょう。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 夏でも加湿器は必要ですか?

A. 必ず必要というわけではありませんが、エアコンで室内が乾燥している場合は検討する価値があります。低い湿度は肌のバリア機能の低下と関係すると総説で報告されています。まず湿度計で室内の湿度を確認し、肌のつっぱりがあれば保湿剤を使い、それでも低湿度が続くなら加湿を考えるという順番がおすすめです。加湿しすぎにも注意しましょう。
参考:Engebretsen KA, et al. The effect of environmental humidity and temperature on skin barrier function and dermatitis. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2016;30(2):223-249.
2026/10/23 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q2. ハンディ扇風機の風は肌に悪いのですか?

A. 使うこと自体が肌に悪いわけではありません。男性8人の実験では、肌の水分量の低下や水分の蒸発量の増加はおもに低い湿度の影響で、風は涼しさや不快感に影響していました。ただし低湿度と強い風が重なると乾燥感が強まりやすいため、顔に強い風を長時間当て続けず、乾燥が気になるときは保湿してから使うと安心です。
参考:Hashiguchi N, Tochihara Y. Effects of low humidity and high air velocity in a heated room on physiological responses and thermal comfort after bathing: an experimental study. Int J Nurs Stud. 2009;46(2):172-180.
2026/10/23 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q3. エアコンの部屋では保湿ミストを使ったほうがよいですか?

A. ミストだけに頼るより、乳液やクリームでフタをする保湿を基本にするのがおすすめです。エアコンを想定した部屋の実験では、特殊な微細ミストで肌がやわらかくなる変化が見られましたが、市販の化粧水ミストとは別物です。また女性8人の研究では、ミストの効果は夏より冬に表れやすいと報告されています。
参考:Ohno H, et al. Water nanodroplets make a greater contribution to facial skin moisture levels in air-conditioned rooms during winter than in summer. Skin Res Technol. 2015;21(2):207-213.
2026/10/23 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q4. 水をたくさん飲めば肌の乾燥は防げるのですか?

A. 水分補給は大切ですが、それだけで乾燥を防げるとはいえません。若い女性49人の小規模な研究では、1日約2Lの水を30日間追加すると肌の水分量の指標が有意に変化し、とくに普段あまり水を飲まない人で変化が見られました。40代以上で同じかはわからないため、こまめな水分補給と外側からの保湿を組み合わせましょう。
参考:Palma L, Marques LT, Bujan J, Rodrigues LM. Dietary water affects human skin hydration and biomechanics. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2015;8:413-421.
2026/10/23 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q5. ツバメの巣は夏の乾燥対策にも役立つのですか?

A. 夏の乾燥そのものを調べた研究はまだありませんが、肌のうるおいについてヒト研究が報告されています。健康な成人が90日間摂取した研究で角層の水分量の増加が報告されましたが、プラセボなし・人数が少ない・企業の資金提供ありという限界があります。基本の保湿を続けながら、内側からサポートする習慣の一つとして考えるとよいでしょう。
参考:Zhang W, et al. Dietary edible bird’s nest improves skin hydration by upregulating EGFR-AQP5 pathway. J Funct Foods. 2026;140:107266.
2026/10/23 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

※本記事は美容・健康に関する一般的な情報提供を目的としたもので、医療上の診断・治療を目的とするものではありません。強い乾燥、赤み、かゆみ、痛み、湿疹などが続く場合は皮膚科を受診してください。

著者情報

中西 政文(なかにし まさふみ)
乾燥肌・シワ研究チーム 代表
ツバメの巣研究所 所長
ATHENA株式会社 代表取締役(HESTIAP 代表)

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です