40代の目尻の小じわはなぜ増える?原因と今日からできるシワケア乾燥・紫外線・表情の影響を知って、無理なく続ける目元ケア

40代の目尻の小じわはなぜ増える?アイキャッチ

「前より目尻の小じわが気になる……」

朝、鏡を見たときはそれほど気にならないのに、笑ったときや夕方になると、目尻の細い線が目立つ。

ファンデーションを塗ると、細かなシワに入り込んで、かえって気になってしまう。

40代になると、そんな目元の変化を感じる方も少なくありません。

「今までと同じスキンケアをしているのに、目元だけ乾燥しやすくなった気がする」

「笑ったときにできる線が、以前より残りやすくなった」

そんな変化を感じたら、年齢だけを原因と考えるのではなく、乾燥・紫外線・表情の動き・摩擦など、いくつもの要因が重なっている可能性を考えてみましょう。

目尻の小じわが気になったときに大切なのは、焦って特別なケアを始めることではありません。

まずは、なぜ目尻に小じわが目立ちやすくなるのかを知ること。

そのうえで、毎日の保湿や紫外線対策など、無理なく続けられるケアを少しずつ取り入れていきましょう。


40代の目尻に小じわが目立ちやすくなる5つの理由

1.年齢とともに、肌のハリや弾力が変化する

肌の内側には、コラーゲンやエラスチンなど、肌の構造や弾力に関係する成分があります。

年齢を重ねるにつれて、こうした肌の構造には少しずつ変化が起こります。

加齢によって真皮のコラーゲン量が減少することや、弾性線維の状態、水分保持などに変化が生じることが報告されています。

そのため、若い頃には気にならなかった細かな線が、年齢とともに目立ちやすくなることがあります。

ただし、目尻の小じわを「年齢だから仕方がない」と一括りにする必要はありません。

肌の状態には、年齢だけでなく、紫外線や乾燥などさまざまな要因が関係しています。


2.長年の紫外線による「光老化」

年齢による変化とともに、長年浴びてきた紫外線も肌の変化に関係しています。

紫外線を浴びることで、肌の中では酸化ストレスや炎症などが生じ、コラーゲンなど肌の構造に関係する成分にも影響を与えることが知られています。

これを「光老化」と呼びます。

特に40代になると、これまで長い年月にわたって受けてきた紫外線の影響が、肌の変化として現れやすくなります。

過去に浴びた紫外線をなかったことにはできません。

だからこそ、これから浴びる紫外線をできるだけ減らすことが大切です。

「シワができてから紫外線対策をする」のではなく、これからの肌を守るための習慣として、毎日の紫外線対策を取り入れていきましょう。


3.目元は乾燥しやすく、小じわが目立ちやすい

目の周りは、乾燥や摩擦などの影響を受けやすい部位です。

肌の水分が不足すると、肌表面の細かな凹凸が目立ちやすくなり、「昨日よりシワが深くなった?」と感じることもあります。

ここで覚えておきたいのが、目元に細かな線が見えるからといって、そのすべてが深いシワとは限らないということです。

乾燥によって一時的に細かな線が目立っている場合もあります。

そのため、まずは肌を乾燥させないよう、丁寧に保湿することから始めてみましょう。


4.笑う・しかめるなど、毎日の表情も関係する

目尻は、笑ったり、目を細めたりするたびに動く場所です。

若い頃は、表情を戻すと目立たなくなっていた線も、年齢とともに肌の弾力などが変化することで、気になりやすくなることがあります。

だからといって、「シワができるから笑わないほうがいい」ということではありません。

笑顔は大切な表情のひとつです。

表情を制限するよりも、乾燥・紫外線・摩擦など、肌にかかる負担をできる範囲で減らすことを意識しましょう。


5.クレンジングや洗顔時の「摩擦」も見直したい

目元のメイクを落とすとき、無意識に目の周りをこすっていませんか?

クレンジングや洗顔だけでなく、タオルで拭くときや、目元を触るクセなども見直してみましょう。

目元のケアでは、何かを「足す」ことだけでなく、肌に余計な負担をかけないことも大切です。

高価なアイクリームを追加する前に、

  • こすらない
  • 強く引っ張らない
  • 乾燥させない
  • 紫外線から守る

という基本を整えることから始めてみましょう。


実際に聞きました|40代・60代女性が感じる「目元の小じわ」の変化

目尻の小じわに気づくきっかけや、気になったときのケア方法は人によってさまざまです。

今回、40代・60代の女性に、目元の小じわについて「どんなときに気になるのか」「どのようなケアをしているのか」を聞きました。

60代女性|同年代の人の小じわを見て、自分の目元も気になるように

「普段は小じわをあまり意識することはないのですが、同年代や年上の方に会ったときに、その人に小じわがあると、ハッとします。

そのときにはアイクリームでケアをしたり、何か良いケアがないか調べたりするんですけど、何がいいかよくわからなくて、結局長続きしないんですよね。」

40代女性|アイラインが以前のように引きにくくなり、目元の変化を実感

「お化粧するとき、特にアイラインを引くときなんかに、これまですっと引けていたのが、目元を上に引っ張った状態でないと引きにくさを感じるようになってきました。

目元用のパックの上から普通のパックを重ね貼りしたり、美顔器やマッサージでケアをしています。」

お二人の話からも、目元の変化に気づくきっかけには違いがあることがわかります。

60代女性のように、同年代の人の目元を見たことをきっかけに自分の小じわを意識する方もいれば、40代女性のように、アイラインを引くときなど、毎日のメイクの中で以前との違いに気づく方もいます。

また、気になったときにさまざまなケアを試していても、「何を続ければよいのかわからない」「ケアが長続きしない」という悩みもあるようです。

だからこそ、目尻の小じわ対策では、特別なケアを次々と増やすよりも、保湿・紫外線対策・摩擦を減らすことなど、基本的なケアから無理なく続けていくことが大切です。

※上記は個人へのインタビューによる体験・感想です。すべての方に同じ状態や変化が生じることを示すものではありません。

40代の目尻の小じわケア|まずは5つの習慣から

目尻の小じわが気になると、すぐに新しい美容アイテムを探したくなるかもしれません。

でも、最初からたくさんのことを始める必要はありません。

毎日続けやすい基本のケアから、ひとつずつ見直してみましょう。


1.朝は「保湿+紫外線対策」を習慣にする

朝のスキンケアでは、肌を乾燥させないことと、紫外線から守ることを意識しましょう。

洗顔後は化粧水などで肌を整え、乳液やクリームなどを使って保湿します。

その後、日焼け止めを使いましょう。

目元はこすらず、指の腹でやさしくなじませるのがポイントです。

外出する日は、日焼け止めに加えて、帽子や日傘などを活用するのもよいでしょう。

毎日の紫外線対策は、これからの肌を守るための基本的な習慣です。


2.夜は「落としすぎない・こすらない」を意識する

一日の終わりには、メイクや汚れをきちんと落とすことも大切です。

ただし、「しっかり落とそう」とするあまり、目元を何度もこすってしまうのは避けたいところ。

ポイントメイクを落とすときは、専用のリムーバーなどを使い、できるだけ摩擦を抑えながら落としましょう。

洗顔後は、肌が乾燥する前に保湿を。

乾燥が気になる場合は、目元に使用できるクリームなどを取り入れる方法もあります。


3.シワケア成分を取り入れるなら、肌の状態を見ながら

シワが気になるとき、スキンケアに配合されている成分を意識するのもひとつの方法です。

代表的な成分のひとつに、ビタミンAの仲間であるレチノールがあります。

レチノイド系成分については、光老化した肌の見た目の変化に対する研究があり、目元のシワを対象とした研究も報告されています。

ただし、肌に合わない場合には刺激や乾燥などを感じることがあります。

初めて使用する場合は、製品の使用方法を確認し、肌の状態を見ながら無理のない範囲で取り入れましょう。

肌に異常を感じた場合は使用を中止し、必要に応じて皮膚科などの専門機関へ相談してください。


4.「目元だけ」ではなく、肌全体の状態を整える

目尻の小じわが気になると、アイクリームなど目元専用のケアばかりに目が向きがちです。

しかし、肌の状態は毎日の生活習慣とも無関係ではありません。

たとえば、

  • 睡眠時間をできるだけ確保する
  • 主食・主菜・副菜を意識して食事を整える
  • 肉・魚・卵・大豆製品など、たんぱく質を含む食品を取り入れる
  • 野菜や果物などもバランスよく食べる
  • 水分を極端に我慢しない
  • 喫煙習慣がある場合は、減らす・やめることを検討する

など、特別な美容法ではなく、毎日の生活を見直すことも大切です。

一つの方法に頼るのではなく、肌の外側と毎日の生活の両方から整えていくことを意識してみましょう。


5.「今日の見た目」と「これからの肌」を分けて考える

保湿によって乾燥が落ち着くと、肌表面の細かな線が目立ちにくく感じられることがあります。

一方で、紫外線による光老化や年齢に伴う肌の構造変化は、短期間で変わるものではありません。

だからこそ、目尻の小じわケアは、

「一晩で消す」ではなく、「毎日の習慣で肌をすこやかに保つ」

という考え方がおすすめです。

焦ってたくさんのケアを始めるより、まずは続けられることを一つずつ増やしていきましょう。


外側のケアに加えて「内側からの美容」を考える

ここまでご紹介したのは、保湿や紫外線対策など、主に肌の外側から行うケアでした。

一方で、美容を考えるときには、毎日の食事や栄養など、内側からの生活習慣にも目を向けることができます。

もちろん、特定の食品を食べるだけでシワがなくなる、という単純なものではありません。

基本となるのは、あくまでもバランスのよい食生活です。

そのうえで、美容を意識する方から関心を集めている食品素材のひとつが「食用ツバメの巣」です。


ツバメの巣にはどんな成分が含まれている?

食用ツバメの巣には、糖たんぱく質など、さまざまな成分が含まれています。

なかでも「シアル酸」は、ツバメの巣に含まれる成分のひとつとして研究されている物質です。

ツバメの巣に含まれるシアル酸については、成分の特徴や由来、食品としての研究などが報告されています。

ただし、ここで大切なのは、成分について研究されていることと、その成分を含む食品を食べることで美容上の変化が得られることは同じではないという点です。

食品素材については、人を対象にした研究がどの程度あるのか、どのような条件で行われた研究なのかを分けて考える必要があります。


40代の目尻の小じわケアは「外側+生活習慣」から

目尻の小じわが気になり始めたら、まずは次の3つから始めてみましょう。

① 保湿

目元を乾燥させないよう、毎日の保湿を丁寧に。

② 紫外線対策

日焼け止めなどを毎日の習慣にして、これから浴びる紫外線をできるだけ減らす。

③ 生活習慣

睡眠や食事など、毎日の生活を無理なく整える。

この3つを基本にしたうえで、肌の状態や自分のライフスタイルに合わせて、シワケア成分を含むスキンケアなどを取り入れていくのもよいでしょう。

そして、食生活を基本としながら、内側からの美容を意識した食品を選択肢として考える方法もあります。


ツバメの巣を毎日の習慣に取り入れるなら

「スキンケアだけでなく、食生活や内側からの美容も意識したい」

そんな方は、食用ツバメの巣を使った食品を選択肢のひとつとして考えてみてもよいでしょう。

最近ではツバメの巣エキスを使用したスティックゼリータイプのサプリメントなども販売されています。。

水なしでも食べやすいスティックタイプなので、忙しい毎日の中でも取り入れやすい形です。

もちろん、食品であるため、目尻のシワを直接治療するものではありません。

まずは、保湿・紫外線対策・バランスのよい食生活を基本に。

そのうえで、

「毎日の美容習慣に、食用ツバメの巣という素材も取り入れてみたい」

という方に、ひとつの選択肢として知っていただければと思います。

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まとめ|40代の目尻の小じわは、焦らず「守るケア」から

目尻の小じわが目立つ理由は、年齢だけではありません。

乾燥、紫外線、表情の動き、摩擦、そしてこれまでの生活習慣など、さまざまな要因が重なって目立ちやすくなると考えられます。

だからこそ、まずは、

「保湿する」
「紫外線から守る」
「こすらない」

という基本のケアから始めてみましょう。

さらに、睡眠や食事など毎日の生活も少しずつ整えていくことが大切です。

ツバメの巣については、40~60歳の女性を対象にした研究で、12週間の摂取後に一部のシワ測定値に変化が報告されています。

ただし、研究数は限られており、すべてのツバメの巣食品や商品について同じ結果が得られることを示したものではありません。

「もう40代だから仕方がない」と諦めるのではなく、今の自分の肌と生活に合ったケアを、一つずつ見つけていく。

目元の美容は、そんな無理のない積み重ねから始めてみてはいかがでしょうか。


よくある質問(FAQ)

Q1.40代になると目尻の小じわが目立ちやすくなるのはなぜですか?

40代になると必ず目尻の小じわが増えるわけではありませんが、加齢による皮膚の変化に、紫外線、乾燥、表情の繰り返しなどが重なることで、目尻の線が残りやすくなる可能性があります。
10〜72歳の女性122人を8年間追跡した研究では、開始時に笑ったときに現れていた表情線のパターンが、8年後に表情をつくっていない状態で残るシワのパターンを予測していました。
さらにこの研究では、40代であること、角層が乾燥してpHがアルカリ性に傾いていること、肌の色が明るいこと、更年期へ移行することなどが、シワが進む速さと関連していました。
ただし、「40代になったから急にシワができる」という意味ではありません。
また、紫外線による光老化では、真皮のコラーゲンの減少・断片化や弾性線維の異常などが起こり、シワや弾力の低下につながります。
したがって40代の目尻ジワは、加齢による皮膚構造の変化、紫外線による光老化、笑う・目を細めるなどの繰り返す表情、乾燥などが複合的に関係すると考えるのが適切です。
なお、摩擦については、摘出した皮膚を強く繰り返しこすることで角層バリアが傷つくことが実験で確認されていますが、目元をこすることが将来の目尻ジワを直接増やすと示した長期研究は十分ではありません。そのため、「こすると必ずシワになる」とは言わず、不要な摩擦を避ける程度に考えるのがよいでしょう。
参考文献
Hillebrand GG, Liang Z, Yan X, Yoshii T. New wrinkles on wrinkling: an 8-year longitudinal study on the progression of expression lines into persistent wrinkles. Br J Dermatol. 2010;162(6):1233-1241.
Yaar M, Gilchrest BA. Photoageing: mechanism, prevention and therapy. Br J Dermatol. 2007;157(5):874-887.
Kikuchi K, Shigeta S, Numayama-Tsuruta K, Ishikawa T. Vulnerability of the skin barrier to mechanical rubbing. Int J Pharm. 2020;587:119708.
2026/08/10 出口詩朋子

Q2.乾燥すると目尻の小じわが目立つのはなぜですか?

肌が乾燥すると、角層の水分量が低下して肌表面の粗さが目立ちやすくなり、もともとある細かな線がよりはっきり見えることがあります。
実際、女性を対象とした無作為化比較試験では、保湿クリームを1日2回、4週間使用すると、無処置の場合と比較して角層水分量の増加、経皮水分蒸散量(TEWL)の低下、弾力の改善に加えて、シワの評価にも改善が認められました。この研究では、目尻の肌表面の粗さも測定されています。
また、8年間の追跡研究でも、開始時に角層が乾燥していた女性ほど、持続する顔のシワが速く進行する傾向がみられました。
そのため、保湿すると目立ちにくくなる細かな線は乾燥の影響が比較的大きい可能性があり、保湿しても表情を戻した状態ではっきり残る線は表情や加齢・光老化なども関係している可能性がある、と考えると分かりやすいでしょう。
ただし、乾燥による小じわと深く定着したシワを、見た目だけで完全に区別できるわけではありません。
まずは低刺激の保湿を続けて、目元の肌の状態を整えることが基本です。
参考文献
Nisbet S, Mahalingam H, Gfeller CF, et al. Cosmetic benefit of a biomimetic lamellar cream formulation on barrier function or the appearance of fine lines and wrinkles in randomized proof-of-concept clinical studies. Int J Cosmet Sci. 2019;41(1):1-11.
Hillebrand GG, Liang Z, Yan X, Yoshii T. New wrinkles on wrinkling: an 8-year longitudinal study on the progression of expression lines into persistent wrinkles. Br J Dermatol. 2010;162(6):1233-1241.
2026/08/10 出口詩朋子

Q3.目尻の小じわ対策として、まず何をすればよいですか?

まずは、保湿する、紫外線から守る、強くこすらない、という基本から始めるとよいでしょう。
保湿については、4週間の無作為化比較試験で、保湿クリームによる角層水分量、バリア機能、弾力、シワの指標の改善が報告されています。
紫外線対策については、903人を約4.5年間追跡した無作為化比較試験で、広範囲紫外線防御の日焼け止めを毎日使用した群は、必要に応じて使用した群より皮膚老化の進行が24%少なかったことが報告されています。
この試験は目尻だけを評価した研究ではありませんが、紫外線が光老化を促進することを考えると、顔全体を紫外線から守ることは目元のシワ対策としても合理的です。
また、強い摩擦によって角層バリアが損傷することも確認されています。クレンジングや洗顔では、目元を何度も強くこすらないようにしましょう。
つまり、高価な目元美容液を増やす前に、毎日の保湿、日焼け止め、やさしい洗浄を習慣にすることが、まず取り組みやすい対策です。
参考文献
Nisbet S, Mahalingam H, Gfeller CF, et al. Cosmetic benefit of a biomimetic lamellar cream formulation on barrier function or the appearance of fine lines and wrinkles in randomized proof-of-concept clinical studies. Int J Cosmet Sci. 2019;41(1):1-11.
Hughes MCB, Williams GM, Baker P, Green AC. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013;158(11):781-790.
Kikuchi K, Shigeta S, Numayama-Tsuruta K, Ishikawa T. Vulnerability of the skin barrier to mechanical rubbing. Int J Pharm. 2020;587:119708.
2026/08/10 出口詩朋子

Q4.笑うとできる目尻のシワは、笑わないほうが予防できますか?

目尻のシワを気にして、笑顔を控える必要はありません。
ただし、笑ったときなどにできる表情線と、将来残るシワとの間に関連があることは、ヒトの長期研究で確認されています。
女性122人を8年間追跡した研究では、開始時に笑ったときにできていた線のパターンが、8年後に無表情でも残るシワのパターンを予測していました。
これは、表情によって同じ場所の皮膚が繰り返し折り曲げられることが、時間とともに固定したシワへ移行する一因になる可能性を示しています。
ただし、この研究は「笑わないようにした人はシワが少なかった」という介入試験ではありません。したがって、「シワ予防のために笑わない」という方法に臨床的な根拠があるわけではありません。
笑ったときに目尻に線ができること自体は自然な顔の動きです。表情を無理に制限するよりも、エビデンスのある紫外線対策と保湿を続けるほうが現実的です。
また、まぶしいと目を細めやすいため、強い日差しの下では日焼け止めに加え、帽子やサングラスなどで紫外線やまぶしさを減らす方法もあります。
参考文献
Hillebrand GG, Liang Z, Yan X, Yoshii T. New wrinkles on wrinkling: an 8-year longitudinal study on the progression of expression lines into persistent wrinkles. Br J Dermatol. 2010;162(6):1233-1241.
Hughes MCB, Williams GM, Baker P, Green AC. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013;158(11):781-790.
2026/08/10 出口詩朋子

Q5.食用ツバメの巣は目尻の小じわケアに役立ちますか?

食用ツバメの巣については、現在では目尻のシワを実際に測定したヒト介入研究が報告されています。
まず2022年に、40〜60歳の女性を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照試験が行われました。ツバメの巣抽出物100mgまたはプラセボを1日1回、12週間摂取したところ、ツバメの巣群ではシワの指標がプラセボ群より有意に改善しました(105人が登録され、解析対象は各群43人ずつの計86人)。
さらに2026年には、健康な成人を対象とした別の無作為化ヒト介入研究が発表されました。この研究では標準化画像を使い、目尻のシワの数と面積を直接測定しています。
90日後、ツバメの巣摂取群では対照群と比較して目尻のシワの面積が有意に減少し、角層水分量や真皮コラーゲン密度などにも改善が報告されました。
ただし、結果の解釈には注意が必要です。シワの「数」についてはツバメの巣群の中では減少したものの、群と時間の交互作用は統計学的な有意水準に達していませんでした(p=0.0971)。一方、シワの面積については有意な変化が報告されています。
さらに、この試験にはプラセボが設定されておらず(評価者側のみを盲検化)、対象人数も限られ、ツバメの巣を扱う企業から資金提供を受けています。使われたのも特定の標準化された食用ツバメの巣製品です。そのため、「ツバメの巣ならどの商品でも目尻の小じわが改善する」と一般化することはできません。
したがって現時点では、「食用ツバメの巣には、目尻のシワの面積の改善を示したヒト介入試験がある。ただし研究数はまだ少なく、すべての製品で効果が確立したわけではない」と説明するのが最も正確です。
毎日の保湿、紫外線対策、刺激を減らすスキンケアを基本にし、そのうえで食用ツバメの巣を内側からの美容習慣の選択肢として考えるとよいでしょう。
参考文献
Kim HM, Lee YM, Kim EH, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022;13:843469.
Zhang W, Wang D, Zhang Y, et al. Dietary edible bird’s nest improves skin hydration by upregulating EGFR-AQP5 pathway. J Funct Foods. 2026;140:107266.
2026/08/10 出口詩朋子

※本記事は美容・健康に関する一般的な情報提供を目的としたもので、医療上の診断・治療を目的とするものではありません。目元に赤み、かゆみ、腫れ、痛みなどが続く場合は皮膚科・眼科などの医療機関に相談してください。

参考文献

  1. Uitto J. The role of elastin and collagen in cutaneous aging: intrinsic aging versus photoexposure.
  2. Fisher GJ, et al. Mechanisms of photoaging and chronological skin aging.
  3. Gromkowska-Kępka KJ, et al. The impact of ultraviolet radiation on skin photoaging.
  4. Kim H, et al. Improvement in skin wrinkles from the use of photostable retinyl retinoate: a randomized controlled trial.
  5. Ling AJW, et al. Review of sialic acid’s biochemistry, sources, extraction and functions with special reference to edible bird’s nest.
  6. Kim HM, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study.
  7. Lai QWS, et al. Edible Bird’s Nest, an Asian Health Food Supplement, Possesses Moisturizing Effect by Regulating Expression of Filaggrin in Skin Keratinocyte.

著者情報
出口 詩朋子(でぐち しほこ)
乾燥肌・シワ研究チーム 研究員
ツバメの巣研究所 研究員
ATHENA株式会社(HESTIAP 美容リサーチャー)

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