冷え・血行不良でシワは増える?40代から知っておきたい肌と血流の関係

冷えや血行不良だけでシワが増えると示した研究は見当たりません。ただ、喫煙で肌の血流が下がることや、肌が冷えるとバリアの回復が遅れることは報告されています。

手足がいつも冷たい、肩がこりやすい、「顔色がさえないね」と言われる。40代になって、そんな体の変化を感じている方は多いのではないでしょうか。ちょうど同じころ、鏡を見ると目元や口元の細かいシワも気になり始めて、「もしかして冷えや血行不良のせいでシワが増えているのでは?」と心配になることもあると思います。

美容サイトや雑誌では、「血行を良くするとハリが出る」「冷えは美肌の大敵」といった言葉をよく見かけます。けれど、それがどこまで本当なのか、結局なにをすればいいのかは、意外とわかりにくいものですよね。

この記事では、冷えや血行不良とシワの関係について、研究でわかっていることと、まだはっきりしないことを分けて、できるだけやさしい言葉でお伝えします。そのうえで、今日から始められるシワ対策を表にまとめてご紹介します。

冷え・血行不良でシワは増える?

結論からお伝えすると、「冷えや血行不良そのものがシワを増やす」と直接確かめた研究は、私たちが調べた範囲では見当たりませんでした。

ただし、肌の血流や温度とシワがまったく無関係というわけでもありません。研究では、次のようなことが報告されています。

  • 年齢とともに、肌の表面近くにある細い血管(毛細血管)のループが減っていく
  • たばこを1本吸うだけで、肌とその下の組織の血流が下がる
  • たばこを吸う人では、ほうれい線や口元のシワなどが目立ちやすい
  • 肌の温度が低いと、傷ついた肌のバリアの回復がゆっくりになる
  • 寒くて乾いた空気は、肌のバリアの働きを弱めやすい

つまり、「冷えや血行不良がシワの直接の原因」とは言えないものの、肌の血流や温度に関わる生活習慣の中には、シワ対策として見直す価値のあるものがある、というのが研究から見えてくる答えです。ここから一つずつ見ていきましょう。

肌の血管は年齢でどう変わる?

年齢と肌の血管の関係を調べた研究があります。フランスの研究チームが2006年に発表したもので、20〜74歳の女性50人(各年代10人ずつ)を対象に、腕の内側と手の甲の「肌の凹凸」と「肌の血管のようす」を測りました。

その結果、年齢が上がるほど、肌の表面のざらつきや、凹凸の深さ(山と谷の高さの差)が大きくなっていました。また、肌の表面に近い部分にある毛細血管のループは年齢とともに減っていた一方で、その少し深いところにある血管のあみ目は増えていました。

参考:Li L, et al. Age-related changes in skin topography and microcirculation. Arch Dermatol Res. 2006;297(9):412-416.

この研究は、「肌の凹凸の変化」と「血管の変化」が、どちらも年齢とともに起こることを示したものです。「血管が減ったからシワが増えた」という原因と結果の関係を確かめたものではありません。また、顔ではなく腕と手の甲を調べています。それでも、年齢とともに肌の表面近くの血管のようすが変わっていくことは、知っておきたいポイントです。

たばこは肌の血流とシワにどう関わる?

肌の血流を下げる習慣として、人での研究ではっきり報告されているのが喫煙です。デンマークの2009年の研究では、健康な男性の喫煙者8人と、たばこをやめた人8人を対象に、たばこを1本吸ったあとの体の変化を調べました。

その結果、たばこを1本吸うと、肌と、その下の皮下組織の血流がどちらも有意に下がり、組織の酸素の量も有意に下がっていました。この変化は、今たばこを吸っている人でも、すでにやめた人でも同じように見られました。少人数の男性を対象とした研究である点には注意が必要です。

参考:Sørensen LT, et al. Acute effects of nicotine and smoking on blood flow, tissue oxygen, and aerobe metabolism of the skin and subcutis. J Surg Res. 2009;152(2):224-230.

また、アメリカの2013年の研究では、一卵性の双子79組のうち、一方だけがたばこを吸っている、または喫煙の期間が5年以上ちがうペアの顔写真を、専門家がくらべました。その結果、たばこを吸っている側では、ほうれい線、上くちびるのシワ、下まぶたのたるみなどが、より目立つと評価されていました。一方で、おでこの横ジワや目尻のシワには、統計的にはっきりした差は見られませんでした。

参考:Okada HC, et al. Facial changes caused by smoking: a comparison between smoking and nonsmoking identical twins. Plast Reconstr Surg. 2013;132(5):1085-1092.

たばこが肌の老化を進めるしくみは、血流の低下だけではないと考えられています。ただ、「たばこで肌の血流が下がる」ことと、「たばこを吸う人は口元などのシワが目立ちやすい」ことは、どちらも人での研究で示されています。

肌が冷えるとどうなる?

肌の温度と、肌のバリアの回復の関係を調べた日本の研究もあります(2007年)。毛のないマウスと人の肌で、テープを貼ってはがす方法で角層(肌のいちばん外側のうすい層)のバリアを傷つけたあと、肌の温度をいろいろな温度に保って、バリアが回復する速さをくらべました。

その結果、肌の温度を36〜40℃に保った場合は、34℃に保った場合とくらべて、マウスでも人でもバリアの回復が早くなっていました。一方で、34℃や42℃に保った場合は、何もしなかった部分よりも回復が遅れていました。

参考:Denda M, et al. Effects of skin surface temperature on epidermal permeability barrier homeostasis. J Invest Dermatol. 2007;127(3):654-659.

この研究はシワを調べたものではありません。ただ、角層のバリアが弱まると肌は乾燥しやすくなり、乾燥は細かいシワを目立たせる要因の一つと考えられています。「冷えすぎても、熱すぎても、バリアの修復はゆっくりになる可能性がある」というのは、ケアを考えるうえで参考になります。

さらに、気温や湿度と肌の関係をまとめた2016年の総説(これまでの研究を整理した論文)では、湿度が低いことや気温が低いことが、肌のバリアの働きを全体的に弱め、こすれなどの刺激にも弱くなると結論づけています。

参考:Engebretsen KA, et al. The effect of environmental humidity and temperature on skin barrier function and dermatitis. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2016;30(2):223-249.

「寒い季節にシワが増えた気がする」という実感には、体の冷えそのものよりも、冷たく乾いた空気による肌の乾燥が関わっている場合もあると考えられます。

運動は肌の老化に関係する?

体を動かすことと肌の老化の関係を調べた研究もあります。カナダの研究チームが2015年に発表したもので、人とマウスを対象に、運動と肌の変化を調べました。

この研究では、ジョギングのような持久的な運動が、人とマウスで年齢にともなう肌の変化をやわらげることが報告されています。さらに、運動によって筋肉から出る「インターロイキン15」という物質が、年をとった肌の細胞でエネルギーをつくる働きに関わっていることも示されました。

参考:Crane JD, et al. Exercise-stimulated interleukin-15 is controlled by AMPK and regulates skin metabolism and aging. Aging Cell. 2015;14(4):625-634.

この研究は、血流そのものやシワを測ったものではなく、しくみの多くはマウスで調べられています。それでも、体を動かす習慣が、年齢による肌の変化に良い方向で関わる可能性を示した研究として参考になります。

シワのいちばん大きな原因は?

冷えや血行のことを考える前に、シワの大きな原因として知っておきたいのが、紫外線と年齢、そして喫煙です。アメリカで一卵性の双子186組を調べた2009年の研究では、日光を多く浴びる人ほど年上に見えること、屋外での活動が多いことや日焼け止めを使わないことも年上に見えることと関係していること、喫煙の期間が長いほど年上に見えることが報告されています。たばこを吸う人では、顔のシワもより目立っていました。

参考:Guyuron B, et al. Factors contributing to the facial aging of identical twins. Plast Reconstr Surg. 2009;123(4):1321-1331.

また、オーストラリアで55歳未満の大人903人を対象に行われた試験では、日焼け止めを毎日塗るグループと、自分の判断で塗るグループに分けて4年半追いかけたところ、毎日塗ったグループは肌の老化の進み方が24%少ないという結果でした。

参考:Hughes MC, et al. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013;158(11):781-790.

冷えや血行不良を気にかけることも大切ですが、シワ対策の土台は「紫外線を防ぐこと」「たばこを避けること」「保湿」であることを、まず押さえておきましょう。

なぜ「冷えるとシワが増える」と言われる?

研究で直接確かめられていないのに、なぜ「冷えや血行不良はシワのもと」と言われるのでしょうか。ここからは研究で確かめられたことではなく、背景についての一つの見方としてお読みください。

顔色の変化が「老けた印象」につながる?

寒いときや疲れているときは、顔色が青白く見えたり、くすんで見えたりすることがあります。こうした一時的な見た目の変化が「血行が悪いと老けて見える」という印象になり、さらに「血行不良はシワのもと」という話に広がっている面もあるのかもしれません。ただし、顔色の変化とシワの増え方は、分けて考える必要があります。

冷える季節は乾燥しやすい?

先ほどの総説のとおり、寒くて乾いた空気は肌のバリアを弱めやすいといわれています。冬にシワが目立つと感じるのは、冷えというより「乾燥」が関わっている可能性があります。

マッサージの「ぽかぽか感」が広まった?

顔をマッサージすると温かくなり、血色がよく見えることがあります。こうした体感が、「血行を良くすればシワが減る」というイメージにつながっているのかもしれません。あとで紹介するように、マッサージで肌の血流が増えることを示した研究はありますが、シワが減ることまで確かめた研究は、今回調べた範囲では見当たりませんでした。

研究を表で比べると?

ここまでに紹介した研究を、一覧にまとめました。「何を調べた研究か」と「どこまで言えるか」を分けて見ていただくと、冷え・血行とシワの関係が整理しやすくなります。

研究(著者・年)対象・人数方法・期間わかったこと注意点(研究の限界)
Li L ほか(2006)20〜74歳の女性50人腕の内側・手の甲の凹凸と血管を測定(1回の測定)年齢とともに肌の凹凸が大きくなり、表面近くの毛細血管のループは減っていた原因と結果は不明。顔ではない
Sørensen LT ほか(2009)健康な男性16人(喫煙者8人・元喫煙者8人)たばこ1本を吸った前後を比較肌と皮下組織の血流・酸素が有意に低下少人数・男性のみ。シワは調べていない
Okada HC ほか(2013)一卵性の双子79組喫煙歴のちがうペアの顔写真を専門家が評価喫煙側でほうれい線・上くちびるのシワ・下まぶたのたるみなどが目立った観察研究。目尻のシワなどは差がはっきりしなかった
Denda M ほか(2007)毛のないマウスと人の肌バリアを傷つけたあと肌の温度を変えて回復を比較36〜40℃で34℃より回復が早く、34℃・42℃では遅れたシワは調べていない。実験的な条件
Engebretsen KA ほか(2016)既存の研究(総説)気温・湿度と肌の研究を整理低い湿度・低い気温は肌のバリアの働きを弱める新しい試験ではなく文献のまとめ
Crane JD ほか(2015)人とマウス持久的な運動と肌の変化を調査運動が年齢にともなう肌の変化をやわらげると報告シワ・血流は測っていない。しくみはマウス中心
Guyuron B ほか(2009)一卵性の双子186組生活習慣と見た目の年齢の関係を調査日光・喫煙・日焼け止めを使わないことが年上に見えることと関係観察研究。アンケートにもとづく
Hughes MC ほか(2013)55歳未満の大人903人日焼け止めを毎日塗るか、自由に塗るかで4年半比較毎日塗るグループで肌の老化が24%少なかった一部データの欠けあり。オーストラリアでの試験

冷え・血行を意識したシワ対策は?

ここからは、肌の血流や温度に関わる研究、そしてシワ対策の基本をもとに、今日から始められるケアをご紹介します。どれも特別な道具がなくても始められるものです。

たばこをやめる?

たばこを吸っている方にとっては、禁煙がもっとも大切な対策の一つです。先ほどの研究のとおり、たばこを1本吸うだけで肌の血流は下がり、たばこを吸う人では口元のシワなどが目立ちやすいことが報告されています。禁煙は、ひとりでがまんするより、禁煙外来や薬剤師に相談しながら進めるほうが続けやすいといわれています。

参考:Okada HC, et al. Plast Reconstr Surg. 2013;132(5):1085-1092.

体を動かす習慣をつくる?

持久的な運動が、年齢にともなう肌の変化をやわらげる可能性が報告されています。ウォーキングや軽いジョギング、自転車など、無理なく続けられる運動を生活に取り入れてみましょう。体が温まることで、冷えを感じにくくなる方もいるかもしれません。屋外で運動するときは、日焼け止めや帽子で紫外線から肌を守ることも忘れないようにしましょう。

参考:Crane JD, et al. Aging Cell. 2015;14(4):625-634.

顔のマッサージは役立つ?

日本の2018年の研究では、顔用のマッサージローラーと肌の血流の関係を調べています。12人を対象に、右の頬に5分間マッサージローラーを使ったところ、右の頬だけで血流が少なくとも10分間有意に増えていました。また、14人を対象に、5週間毎日右の頬にマッサージローラーを使ってもらったところ、温めたときに血管が広がる反応が、右の頬で有意に高まっていました。

参考:Miyaji A, et al. Short- and long-term effects of using a facial massage roller on facial skin blood flow and vascular reactivity. Complement Ther Med. 2018;41:271-276.

この研究は肌の血流を調べたもので、シワが減るかどうかは調べていません。参加した人数も少ない研究です。マッサージを取り入れる場合は「血流を高める一つの方法」と考え、肌を強くこすったり引っぱったりしないよう、乳液やクリームですべりをよくしてから、やさしく行いましょう。

肌を冷やしすぎず、温めすぎない?

先ほどの研究では、肌の温度が34℃だとバリアの回復が遅く、42℃でも遅れていました。冷えが気になる季節は、マフラーやストールで首元を温める、部屋を冷やしすぎないなど、肌を冷やしすぎない工夫をしてみましょう。

参考:Denda M, et al. J Invest Dermatol. 2007;127(3):654-659.

一方で、熱すぎるお風呂は肌の負担になることがあります。米国皮膚科学会(AAD)は、乾燥肌の対策として、入浴やシャワーは5〜10分程度にとどめ、熱いお湯ではなく温かいお湯を使うようすすめています。体を温めたいときも、ぬるめのお湯でじっくり温まるのがよいでしょう。

参考:American Academy of Dermatology. Dermatologists’ top tips for relieving dry skin.

部屋の乾燥を防ぐ?

寒い季節は空気も乾きがちです。AADは、乾燥肌の人に向けて、加湿器を寝室に置き、寝ている間に使うことをすすめています。冷えと乾燥が重なる冬は、室温だけでなく湿度にも目を向けてみましょう。

参考:American Academy of Dermatology. Dermatologists’ top tips for relieving dry skin.

紫外線対策と保湿を続ける?

冷えや血行を意識するのとあわせて、シワ対策の土台となる紫外線対策と保湿も続けましょう。先ほどのオーストラリアの試験では、日焼け止めを毎日塗ったグループで肌の老化の進み方が24%少なくなっていました。また、AADは、入浴後、肌がまだしめっているうちに保湿剤を塗ること、ローションよりもクリームや軟膏を選ぶことをすすめています。

参考:Hughes MC, et al. Ann Intern Med. 2013;158(11):781-790./American Academy of Dermatology. Dermatologists’ top tips for relieving dry skin.

今日からできるケアのまとめ表

ケアやり方の目安期待できること根拠の強さ・注意点
禁煙禁煙外来や薬剤師に相談しながら進める肌の血流が下がる原因を減らす喫煙で血流が下がること、喫煙者でシワが目立つことは人の研究で報告(観察研究を含む)
日焼け止め毎日、季節を問わず塗る肌の老化の進み方をおさえる903人のランダム化試験で老化が24%少なかった。根拠は比較的強い
入浴後すぐの保湿肌がしめっているうちにクリームや軟膏を塗る乾燥による小ジワを目立ちにくくする米国皮膚科学会のすすめ
ぬるめのお湯で短めの入浴5〜10分、熱すぎないお湯で肌のうるおいを守る米国皮膚科学会のすすめ。熱すぎるとバリアの回復が遅れる可能性(実験研究)
首元・室温で冷やしすぎないマフラー、ストール、室温の調整肌のバリアの回復を妨げにくくする温度とバリア回復の実験研究にもとづく。シワそのものは未確認
加湿寝室で加湿器を使う冬の乾燥から肌を守る米国皮膚科学会のすすめ。低湿度はバリアを弱めるとの総説あり
持久的な運動ウォーキングなど無理なく続けられる運動年齢による肌の変化をやわらげる可能性人とマウスの研究。シワは測っていない。屋外では紫外線対策を
やさしい顔のマッサージすべりをよくして、こすらず数分一時的に肌の血流を高める少人数の研究。シワが減るかは未確認。強くこすらない

ツバメの巣は内側からのケアになる?

ここまでお伝えしたとおり、シワ対策の基本は、紫外線対策、禁煙、保湿、そして体を動かす習慣です。そのうえで、「外側のケアに加えて、食生活など体の内側からも肌をいたわりたい」という方に向けて、補足として食用ツバメの巣の研究をご紹介します。

冷えや血行とツバメの巣の関係そのものを調べた研究は、私たちが調べたかぎりではまだありません。一方で、ツバメの巣は、シワや肌のうるおいについて人での試験が報告されている、数少ない食品素材の一つです。

人での研究は?

2022年に韓国で行われた試験では、目元にシワのある40〜60歳の女性を、ツバメの巣のエキスをとるグループと、プラセボ(見た目が同じで有効成分を含まないもの)をとるグループに分け、毎日100mgを12週間とってもらいました。105人が登録し、86人(各グループ43人)が解析されました。その結果、目尻のシワの指標がプラセボのグループと比べて改善したと報告されています。一方で、肌の水分量はプラセボのグループと有意な差がありませんでした。重い副作用は報告されていません。

参考:Kim HM, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022;13:843469.

また、2026年に発表された研究では、健康な成人を対照グループとツバメの巣を食べるグループに分けて90日間くらべたところ、ツバメの巣のグループで角層の水分量や弾力などが改善したと報告されています。同じ論文ではマウスの実験も行われ、肌のコラーゲンに関わる指標の増加なども示されています。ただし、この試験はプラセボを使っておらず(評価する人だけが割り付けを知らない方法)、人数も限られており、ツバメの巣関連の企業から資金提供を受けている点には注意が必要です。

参考:Zhang W, et al. Dietary edible bird’s nest improves skin hydration by upregulating EGFR-AQP5 pathway. J Funct Foods. 2026;140:107266.

紫外線との関係は?

2021年の韓国の研究では、毛のないマウスに紫外線(UVB)を当てながらツバメの巣のエキスをとらせ、細胞での実験もあわせて行いました。その結果、シワのでき方に関わる働きがおさえられ、肌のハリを支えるコラーゲンをつくる流れが高まり、肌の水分量も増えていました。

参考:Kim OK, et al. Standardized Edible Bird’s Nest Extract Prevents UVB Irradiation-Mediated Oxidative Stress and Photoaging in the Skin. Antioxidants (Basel). 2021;10(9):1452.

これはマウスと細胞での研究で、人で同じことが起こると確かめたものではありません。ツバメの巣にはシアル酸という成分が多く含まれていますが、シアル酸がシワへの働きの原因成分だと人で示されたわけではなく、こうしたしくみの研究は主に細胞・動物の段階です。それでも、シワの大きな原因である紫外線から肌を守るしくみの面からも研究が進められている素材であり、外側のケアと組み合わせる「内側からの美容習慣」の選択肢として注目されています。

研究(著者・年)対象・人数方法・期間わかったこと注意点(研究の限界)
Kim HM ほか(2022)目元にシワのある40〜60歳の女性(解析86人)ツバメの巣エキス100mg/日かプラセボを12週間(二重盲検)目尻のシワの指標がプラセボと比べて改善肌の水分量はプラセボと有意差なし
Zhang W ほか(2026)健康な成人+マウスツバメの巣を90日摂取し対照群と比較角層水分量・弾力などの改善を報告プラセボなし・人数が限られる・関連企業の資金提供あり
Kim OK ほか(2021)毛のないマウス・細胞紫外線を当てながらエキスを与えるシワ形成に関わる働きの抑制、コラーゲン産生の流れの活性化動物・細胞研究で、人では未確認

HESTIAPのツバメの巣スティックゼリーは、毎日の食生活に取り入れやすい食品の一つです。上の研究で使われたエキスと同じものではありませんので、まずは紫外線対策や保湿、体を動かす習慣を続けながら、内側からのケアの一つとして検討していただければと思います。

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50代・Nさん

10日ほどたったころからなんとなく肌の調子が良いカンジが…
乾燥が気にならなくなり化粧のりが良くなってきました。
(中略)
“乾燥する季節にすごいです! 肌のキメも整ってます! 何かされてるんですか?”と美容部員さん。

40代・KTさん

寒さと毎日のマスクのせいか肌あれがひどいことに。
(中略)
5週間後(1日1本)
ハリ感あり♪ つやもあるような♡
肌にハリがあると小じわが目立たない。若くなったみたいで嬉しい♡

※個人の感想です。すべての方に同じ変化や実感が生じることを示すものではありません。

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まとめ

冷えや血行不良そのものがシワを増やすと直接示した研究は、今回調べた範囲では見当たりませんでした。ただし、年齢とともに肌の表面近くの毛細血管が減ること、たばこを1本吸うだけで肌の血流が下がり、喫煙者では口元などのシワが目立ちやすいこと、肌が冷えるとバリアの回復が遅れること、寒く乾いた空気が肌のバリアを弱めやすいことは、研究で報告されています。

シワの大きな原因は紫外線・年齢・喫煙であることを押さえたうえで、禁煙する、体を動かす、肌を冷やしすぎず温めすぎない、部屋を加湿する、そして毎日の紫外線対策と保湿を続ける。この積み重ねが、40代からのシワ対策の土台になります。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 冷え性だとシワが増えやすいですか?

A. 冷え性そのものでシワが増えると示した研究は見当たりません。ただ、肌の温度を変えた実験では、34℃に保つと36〜40℃より傷ついたバリアの回復が遅れていました。首元を温めるなど肌を冷やしすぎない工夫をしつつ、シワの大きな原因である紫外線への対策と保湿を続けましょう。
参考:Denda M, et al. Effects of skin surface temperature on epidermal permeability barrier homeostasis. J Invest Dermatol. 2007;127(3):654-659.
2026/10/27 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q2. 顔のマッサージで肌の血流はよくなりますか?

A. 一時的に血流が増えることが報告されています。12人の研究では、マッサージローラーを頬に5分使うと、その部分の血流が少なくとも10分間有意に増えていました。ただし、シワが減るかどうかは調べられていません。行う場合は、クリームなどですべりをよくし、強くこすらずやさしく行いましょう。
参考:Miyaji A, et al. Short- and long-term effects of using a facial massage roller on facial skin blood flow and vascular reactivity. Complement Ther Med. 2018;41:271-276.
2026/10/27 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q3. たばこは肌の血流やシワに影響しますか?

A. はい、影響することが報告されています。健康な男性16人の研究では、たばこを1本吸うと肌と皮下組織の血流と酸素の量が有意に下がりました。また一卵性の双子79組をくらべた研究では、たばこを吸う側でほうれい線や上くちびるのシワなどが目立っていました。
参考:Sørensen LT, et al. J Surg Res. 2009;152(2):224-230./Okada HC, et al. Plast Reconstr Surg. 2013;132(5):1085-1092.
2026/10/27 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q4. 冬にシワが目立つのは寒さのせいですか?

A. 寒さそのものより、冷たく乾いた空気による乾燥が関わっている可能性があります。研究をまとめた総説では、低い湿度や低い気温が肌のバリアの働きを弱めると結論づけています。冬は入浴後すぐの保湿や、寝室での加湿を心がけましょう。
参考:Engebretsen KA, et al. The effect of environmental humidity and temperature on skin barrier function and dermatitis. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2016;30(2):223-249.
2026/10/27 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q5. ツバメの巣はシワ対策に役立ちますか?

A. 人での試験で、シワの指標の改善が報告されています。40〜60歳の女性86人を解析した試験では、ツバメの巣のエキス100mgを12週間とったグループで、目尻のシワの指標がプラセボと比べて改善しました。肌の水分量には差がなく、重い副作用は報告されていません。紫外線対策や保湿と組み合わせて考えましょう。
参考:Kim HM, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022;13:843469.
2026/10/27 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、医療上の診断・治療を目的とするものではありません。肌の症状が続く場合や、手足の冷えが強い場合は、皮膚科や内科などの医療機関にご相談ください。ツバメの巣ゼリーは食品であり、医薬品ではありません。

著者情報

中西 政文(なかにし まさふみ)
乾燥肌・シワ研究チーム 代表
ツバメの巣研究所 所長
ATHENA株式会社 代表取締役(HESTIAP 代表)

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