シワケア
高い化粧品ほどシワに効くって本当?40代が知っておきたい値段と効果の関係と賢い選び方

値段が高い化粧品ほどシワに効くと示した研究は見当たりません。米国皮膚科学会も、効果のある商品はどの価格帯にもあるとし、日焼け止めと保湿を基本にすすめています。
高い化粧品なら、シワも改善すると思っていませんか?
デパートの化粧品売り場に並ぶ、1本数万円の美容液。きれいなボトルに、「シワ改善」「エイジングケア」といった言葉。40代になって目元や口元のシワが気になり始めると、「このくらいお金をかければ、きっと効くはず」と、つい手が伸びてしまうこともありますよね。
一方で、「プチプラでも十分」「高い化粧品はブランド代」という声も聞きます。「せっかく高いお金を払ったのに、あまり変わらなかった」という経験がある方もいるかもしれません。どちらが本当なのか、迷ってしまう方は多いと思います。
この記事では、「高い化粧品ほどシワに効く」のかどうかについて、研究や皮膚科学会の情報をもとに、やさしい言葉でお伝えします。そのうえで、値段にたよらずに、シワ対策を賢く続けるための方法もご紹介します。
高い化粧品ほどシワに効くって本当?
結論からお伝えすると、「値段が高い化粧品ほどシワに効く」と示した研究は、私たちが調べた範囲では見当たりませんでした。
米国皮膚科学会(AAD)は、「値段が高いほど結果も良いと思うのは人の自然な考えだが、効果のあるエイジングケア商品は、どの価格帯にもある」と説明しています。そして、皮膚科医が口をそろえてすすめる、もっとも効果的なエイジングケア商品は、「日焼け止め」と「保湿剤」だとしています。
シワ対策で大切なのは、値段ではなく、「どんな成分が入っているか」「その成分に研究の裏づけがあるか」「自分の肌に合っていて、毎日続けられるか」です。くわしく見ていきましょう。
値段と効果について研究でわかっていることは?
化粧品の値段はどれくらい違う?
2017年の研究「Consumer Preferences, Product Characteristics, and Potentially Allergenic Ingredients in Best-selling Moisturizers」は、アメリカの大手通販サイトなどで売れている全身用の保湿剤174品について、値段や成分を調べたものです。
その結果、同じ量あたりの値段には、もっとも安いものと高いもので約95倍(9,400%)もの差がありました。また、「皮膚科医推奨」とうたっている製品は、うたっていない製品より値段が高い傾向がありました。一方で、かぶれの原因になりうる成分を含まない製品が、含む製品より高いということはありませんでした。著者らは、保湿剤の効果を比べられるデータがすぐに手に入らない中で、好みや値段、かぶれやすさを考えてすすめるべきだとしています。
この研究は、シワを調べたものではなく、保湿剤の値段と成分を調べたものです。それでも、化粧品の値段には大きな差がある一方で、値段の差が効果の差を表しているかどうかを確かめたデータは、十分にないことがわかります。
皮膚科医はどう考えている?
AADは、エイジングケア商品の選び方について、次のように説明しています。
・皮膚科医が口をそろえてすすめる、もっとも効果的なエイジングケア商品は、日焼け止めと保湿剤
・保湿剤は細かいシワを目立ちにくくする助けになり、多くのエイジングケア商品の「秘密の成分」になっている
・エイジングケア商品の効果はおだやかなもので、クリームでフェイスリフトのような結果は得られない
・「臨床試験済み」という表示は、消費者に試してもらったという意味で、アメリカ食品医薬品局(FDA)の承認を受けたという意味ではない
・効果のあるエイジングケア商品は、どの価格帯にもある
参考:American Academy of Dermatology. How to select anti-aging skin care products.
つまり、皮膚科医の立場からも、「値段の高さ」は、シワへの効果を判断する基準にはならないということです。
シワに研究の裏づけがある成分は?
2023年の研究「A Cost-Based Analysis of Anti-aging Products Across Four Major United States Retailers」は、紫外線による肌の老化(光老化)を防いだり改善したりすることについて、もっとも研究の裏づけがある化粧品の成分として、日焼け止め、ビタミンC、ナイアシンアミド、レチノールの4つを挙げ、アメリカの大手小売店での値段を比べたものです。その結果、日焼け止めは、ほかの3つの成分の製品より、同じ量あたりの値段が安いという結果でした。
つまり、シワ対策でもっとも基本となる日焼け止めは、比較的手に取りやすい値段で、研究の裏づけもある商品だということです。
日焼け止めの効果は、人を対象にした試験でも確かめられています。2013年のオーストラリアの試験では、55歳未満の大人903人を、日焼け止めを毎日塗るグループと、自分の判断で塗るグループなどに分けて4年半調べたところ、毎日塗ったグループは、肌の老化の進み方が24%少ないという結果でした。
参考:Hughes MC, et al. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013.
また、レチノールについては、2007年の試験「Improvement of naturally aged skin with vitamin A (retinol)」があります。高齢者施設に住む平均87歳の36人を対象に、0.4%のレチノールローションと、レチノールを含まないローションを、左右の腕にそれぞれ週3回まで、24週間塗ったものです。その結果、レチノールを塗った腕では、細かいシワが有意に改善し、コラーゲンをつくる働きも高まっていました。
参考:Kafi R, et al. Improvement of naturally aged skin with vitamin A (retinol). Arch Dermatol. 2007.
この試験は、高齢の方の腕で調べたもので、40代の顔にそのまま当てはまるとは限りません。それでも、シワへの効果は、値段ではなく、成分とその量、使い方によって左右されることがわかります。
市販のエイジングケア化粧品の試験の結果は?
市販の化粧品のシワへの効果を、きちんとした方法で調べた試験もあります。2009年の試験「Effects of a cosmetic ‘anti-ageing’ product improves photoaged skin」は、光老化のある60人を、市販のエイジングケア製品を使うグループ(30人)と、有効成分を含まない土台のクリームを使うグループ(30人)に分け、顔と手に毎日6か月間使ってもらったものです。
その結果、6か月後に顔のシワが改善した人は、製品のグループで43%、土台のクリームのグループで22%でした。ただし、2つのグループの間の差は、統計的に有意ではありませんでした。その後、全員が製品をさらに6か月使ったところ、12か月後には、製品を使った人の70%で改善が見られ、土台のクリームで予想される33%より有意に多い結果でした。
この試験からは、2つのことがわかります。1つは、化粧品のシワへの効果はおだやかで、はっきりした変化が出るまでには長い時間がかかることがあるということ。もう1つは、有効成分を含まない土台のクリームを使ったグループでも、22%の人でシワの改善が見られたということです。保湿すること自体にも、シワを目立ちにくくする働きがあると考えられます。
なぜ「高い化粧品ほど効く」と言われる?
研究で確かめられていないのに、なぜ「高い化粧品ほど効く」というイメージが広がっているのでしょうか。ここからは、研究で確かめられたことではなく、背景についての一つの見方としてお読みください。
「高いものは良いもの」と感じやすい?
先ほどのAADの説明にもあるように、「値段が高いほど結果も良い」と考えるのは、人の自然な気持ちです。高いお金を払ったからこそ、「効いているはず」と感じたり、ていねいに毎日続けたりすることもあるかもしれません。こうした気持ちや習慣の変化が、「高い化粧品は効く」という実感につながっている面もあるのかもしれません。
参考:American Academy of Dermatology. How to select anti-aging skin care products.
使い心地や香りの満足感が大きい?
高価な化粧品の中には、なめらかな使い心地や、上品な香り、美しい容器など、使う時間そのものを楽しめる工夫がされているものも多くあります。こうした満足感は、毎日のスキンケアを楽しく続けるうえで大切な要素ですが、シワへの効果とは分けて考える必要があります。また、香りの成分は、肌が敏感な人にとっては刺激になることもあります。
値段に研究や原料の費用が含まれていることもある?
化粧品の値段には、原料、研究開発、容器、広告、販売にかかる費用など、さまざまなものが含まれていると考えられます。中には、研究にお金をかけた成分や、めずらしい原料を使っている製品もあるでしょう。ただし、値段のどの部分が、シワへの効果に結びついているのかは、外から見てもわかりません。値段だけで判断するのではなく、成分や研究の内容を確認することが大切です。
「臨床試験済み」の表示が誤解を生む?
AADは、「臨床試験済み」という表示は、消費者に試してもらったという意味で、FDAの承認を受けたという意味ではないと注意しています。また、「一晩で10歳若く見える」「すべての老化のサインを素早く減らす」といった大げさな約束は、うますぎる話だとしています。広告の言葉だけで判断せず、落ち着いて内容を確かめましょう。
参考:American Academy of Dermatology. How to select anti-aging skin care products.
値段にたよらずシワ対策をするには?
ここからは、値段ではなく、研究や皮膚科学会の情報をもとにした、シワ対策の賢い進め方をご紹介します。
まずは日焼け止めと保湿剤から?
AADは、エイジングケアは日焼け止めと保湿剤から始めるようすすめています。日焼け止めは、UVAとUVBの両方を防ぐ「ブロードスペクトラム」、SPF30以上、水に強いタイプを選び、外で過ごすときは2時間ごとに塗り直すとよいとしています。保湿剤は、日焼け止めの機能がついたものを使ってもよいとしています。
参考:American Academy of Dermatology. How to select anti-aging skin care products.
日焼け止めと保湿剤は、ドラッグストアなどでも手ごろな値段で手に入ります。毎日たっぷり使えることを考えると、値段が手ごろで、使い心地が自分に合うものを選ぶのが現実的です。
悩みを1つにしぼって選ぶ?
AADは、日焼け止めと保湿剤を数週間使ったあと、まだ気になる老化のサインがあれば、シワやシミなど、いちばん気になる悩みを1つにしぼって、それに合った商品を選ぶようすすめています。1つの商品ですべての老化のサインに対応できるわけではないこと、また、何種類ものエイジングケア商品を短い期間に重ねて使うと、肌が刺激を受けて、かえって老けて見えることがあるためだとしています。
参考:American Academy of Dermatology. How to select anti-aging skin care products.
シワが気になる方は、先ほどのレチノールのように、研究の裏づけがある成分を含む商品を選ぶのも一つの方法です。レチノールは赤みや刺激が出ることがあるため、使い方の表示を守り、少ない回数から始めましょう。
自分の肌タイプに合ったものを選ぶ?
AADは、日焼け止めや保湿剤、エイジングケア商品は、自分の肌タイプに合わせてつくられたものを選ぶと、もっともよく働くとしています。また、低刺激性(アレルギーを起こしにくい)、ニキビができにくい、問い合わせ窓口がある、といった表示も確認するようすすめています。
参考:American Academy of Dermatology. How to select anti-aging skin care products.
深いシワが気になるときは?
より積極的にシワを改善したい場合は、皮膚科で相談する方法もあります。たとえば、医療で使われる塗り薬「トレチノイン」について、2025年の系統的レビュー・メタ解析では、8件のランダム化比較試験(合計1,361人)をまとめ、トレチノインは、紫外線による顔の細かいシワと深いシワの両方を、有効成分を含まない塗り薬より有意に改善したと報告されています。
トレチノインは医薬品で、赤みや刺激などが出ることもあるため、使うときは医師の指示にしたがうことが大切です。高い化粧品を何本も買い足すより、一度専門家に相談するほうが、結果的に近道になることもあるでしょう。
ツバメの巣はシワ対策を内側から支える?
ここまでお伝えしたとおり、シワ対策の基本は、値段ではなく、日焼け止めと保湿を毎日続けることです。そのうえで、食生活など体の内側からのケアにも関心のある方に向けて、補足として食用ツバメの巣の研究をご紹介します。
人での研究は?
2022年の韓国の試験「Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract」は、40〜60歳の女性を、ツバメの巣のエキスをとるグループと、とらないグループ(プラセボ)に43人ずつ分け、ツバメの巣のエキス100mgか、プラセボを毎日12週間とってもらったものです。著者らは、ツバメの巣のエキスはシワの改善に役立ったと結論づけています。また、どちらのグループにも副作用は見られませんでした。
一方で、12週目の肌の弾力は、プラセボのグループと比べて低い結果でした。すべての項目でよい結果が出たわけではありませんが、この記事の読者と同じ40代を含む女性で、プラセボと比べる方法でシワを調べた試験が行われている食材です。
コラーゲンとの関係は?
2021年の韓国の研究「Standardized Edible Bird’s Nest Extract Prevents UVB Irradiation-Mediated Oxidative Stress and Photoaging in the Skin」は、毛のないマウスに紫外線(UVB)を当てながら、ツバメの巣のエキスをとらせたものです。その結果、シワのでき方に関わる働きがおさえられ、肌のハリを支えるコラーゲンをつくる働きに関わる流れが高まっていました。また、肌の水分量も増えていました。
これはマウスと細胞での研究で、人で同じことが起こると確かめたものではありません。ただ、この記事でお伝えしてきたように、「値段」ではなく「研究の裏づけ」を見て選びたい方にとって、人と動物の両方で研究が進められている素材です。
ツバメの巣ゼリーを取り入れるなら?
HESTIAPのツバメの巣スティックゼリーは、毎日の食生活に取り入れやすい食品の選択肢の一つです。ただし、上の研究で使われた食品と同じものではなく、シワをよくすることを示すものでもありません。まずは日焼け止めと保湿を続け、成分や食べ方、価格に納得したうえで選んでいただくのがよいと思います。
ツバメの巣ゼリーを続けている方の声
50代・Nさま
(前略)
年を重ねるごとに増える肌の悩み…美容部員さんに勧められた高価なパックや美容液も効果は薄く気分は↓↓
(中略)
乾燥が気にならなくなり化粧のりが良くなってきました。
(中略)
今は高価なパックなど使用せず”うるおい肌”持続中です。
50代・Yさま
(前略)
かなりの乾燥肌で化粧品も高価な物を数種類使い、なおかつ技を使ってごまかして来ましたが、1週間を過ぎた頃肌がふっくらつるっとしているのを感じました。
(中略)
化粧下地も今はドラッグストア系の品でおさまっています。
(後略)
※上記は個人の感想です。すべての方に同じ変化や実感が生じることを示すものではありません。
日焼け止めと保湿に加えて、内側からのケアも試してみたいと感じた方は、商品の詳しい内容をこちらからご覧いただけます。
まとめ:高い化粧品ほどシワに効くって本当?
値段が高い化粧品ほどシワに効くと示した研究は、今回調べた範囲では見当たりませんでした。売れている保湿剤174品を調べた研究では、値段に約95倍の差があった一方、効果を比べられるデータは十分にないとされています。米国皮膚科学会も、効果のあるエイジングケア商品はどの価格帯にもあるとし、もっとも効果的なのは日焼け止めと保湿剤だとしています。シワ対策で大切なのは、値段ではなく、研究の裏づけがある成分を選び、自分の肌に合ったものを毎日続けることです。まずは日焼け止めと保湿を土台にし、気になる悩みを1つにしぼって、レチノールなどの成分を取り入れる。深いシワが気になるときは、皮膚科で相談する。この順番で、賢くシワ対策を進めていきましょう。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 高い化粧品ほどシワに効果がありますか?
A. 値段が高いほど効くと示した研究は見当たりません。米国皮膚科学会は、効果のあるエイジングケア商品はどの価格帯にもあるとし、もっとも効果的なのは日焼け止めと保湿剤だとしています。値段ではなく、研究の裏づけがある成分や、自分の肌に合うかで選びましょう。
参考:American Academy of Dermatology. How to select anti-aging skin care products.
2026/10/20 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文
Q2. プチプラの化粧品でもシワ対策はできますか?
A. できます。光老化の予防や改善にもっとも研究の裏づけがある成分の製品を比べた研究では、日焼け止めはほかの成分の製品より同じ量あたりの値段が安い結果でした。手ごろな日焼け止めと保湿剤を毎日たっぷり使うことが、シワ対策の土台になります。
参考:Andrade LF, et al. A Cost-Based Analysis of Anti-aging Products Across Four Major United States Retailers. Cureus. 2023.
2026/10/20 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文
Q3. シワに研究の裏づけがある化粧品の成分はありますか?
A. あります。代表的なものの一つがレチノールです。平均87歳の36人が0.4%のレチノールローションを24週間腕に塗った試験では、レチノールを含まないローションを塗った側とくらべて、細かいシワが有意に改善しました。刺激が出ることがあるため、表示を守り少しずつ始めましょう。
参考:Kafi R, et al. Improvement of naturally aged skin with vitamin A (retinol). Arch Dermatol. 2007.
2026/10/20 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文
Q4. エイジングケア化粧品はどのくらいで効果が出ますか?
A. 効果はおだやかで、時間がかかることがあります。市販のエイジングケア製品を使った60人の試験では、6か月時点では土台のクリームとの差は有意ではなく、12か月後に製品を使った人の70%で改善が見られました。数か月単位で続けて様子を見ましょう。
参考:Watson REB, et al. Effects of a cosmetic ‘anti-ageing’ product improves photoaged skin. Br J Dermatol. 2009.
2026/10/20 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文
Q5. ツバメの巣はシワ対策に役立ちますか?
A. 人での試験で、シワの改善が報告されています。40〜60歳の女性86人がツバメの巣のエキス100mgを12週間とった試験で、著者らはシワの改善に役立ったと結論づけ、副作用も見られませんでした。ただし弾力など一部の項目はよい結果ではなく、日焼け止めや保湿と組み合わせて考えましょう。
参考:Kim HM, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022.
2026/10/20 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文
著者情報
中西 政文(なかにし まさふみ)
乾燥肌・シワ研究チーム 代表
ツバメの巣研究所 所長
ATHENA株式会社代表取締役(HESTIAP 代表)



