シワケア
鼻の下が伸びて見えるのはなぜ?加齢で口元が変わる仕組みと40代からできるケア

鼻の下が伸びて見えるのは、年齢とともに上くちびるの厚みが減って縦に長くなり、赤い部分が内側に入りこむためです。肌のハリや骨の変化、紫外線・喫煙も関わります。
ふと鏡を見たとき、あるいは写真に写った自分の顔を見たとき、「あれ、鼻の下が前より長くなった?」と感じたことはありませんか。くちびるがうすくなったように見えたり、口元がなんとなくさみしい印象になったり。口紅を塗っても、昔のようにふっくらと見えないと感じる方もいらっしゃると思います。
40代になると、目元のシワやほうれい線だけでなく、こうした「口元の変化」に気づく方が少なくありません。けれども口元の変化は、目元に比べて理由がわかりにくく、「気のせいかな」「どうケアすればいいの?」と、そのままにしてしまいがちです。
実は、鼻の下が伸びて見えることには、研究で確かめられた理由があります。この記事では、加齢で口元がどのように変わるのか、そのしくみを研究にもとづいてやさしくお伝えします。そのうえで、今日から始められるケアと、それぞれのケアにどのくらいの根拠があるのかも、表にまとめてご紹介します。
鼻の下が伸びて見えるのはなぜ?
鼻の下が伸びて見えるいちばん大きな理由は、年齢とともに「上くちびる」そのものが縦に長くなるためです。ここでいう上くちびるとは、鼻のつけ根からくちびるの赤い部分までをふくむ、口の上の部分全体のことです。
研究では、年齢とともに上くちびるは長く、うすくなり、くちびるの赤い部分は見える面積が小さくなることが報告されています。その背景として、①肌のハリを支えるコラーゲンなどの線維のおとろえ、②口のまわりの筋肉がうすくなること、③土台となる顔の骨の形の変化、④紫外線や喫煙などの生活習慣、が挙げられます。ひとつずつ見ていきましょう。
加齢で上くちびるはどう変わる?
上くちびるは本当に長くなる?
はい、長くなることが研究で確かめられています。ドイツのフライブルク大学のグループが2008年に発表した研究では、182人の顔写真で上くちびるの長さなどを測って年齢との関係を調べ、さらに20〜35歳の女性30人と65〜80歳の女性30人の頭部のMRI画像(体の中を写す画像)で、上くちびるの大きさをくらべました。
その結果、写真とMRIのどちらの方法でも、年齢とともに上くちびるが長くなることが統計的に有意に確かめられました。写真の分析では、鼻の下の皮ふの部分が広がる一方で、くちびるの赤い部分の見える面積が小さくなっていました。MRIでは上くちびるの厚みがうすくなっていましたが、全体の体積が減ったことは確認されませんでした。
つまり上くちびるは、「やせて小さくなる」というより、「厚みが減り、そのぶん縦に長くなる」ように形が変わっていると考えられます。これが「鼻の下が伸びた」と感じる正体です。
くちびるの中では何が起きている?
同じ研究グループは2012年の論文で、写真とMRIの結果に加えて、40歳未満の10人と80歳以上の10人の上くちびるの組織を顕微鏡でくらべた結果をまとめています。
年齢を重ねた上くちびるでは、皮ふ(真皮をふくむ表面の層)が有意にうすくなり、その下の皮下組織は厚くなっていました。また、肌の弾力を支える「弾性線維(だんせいせんい)」や「コラーゲン線維」のおとろえが見られました。さらに、くちびるのまわりをぐるりと囲む「口輪筋(こうりんきん)」という筋肉がうすくなり、くちびるのふちを前に押し出していたカーブも小さくなっていました。
著者らは、くちびるの老化のおもな変化は「全体の体積は減らずに、厚みが長さへと移っていくこと」と「くちびるを支える成分が減ること」だとまとめています。その結果、くちびるのふっくらとした立体感が減り、赤い部分が内側に巻きこまれるように入りこみ、くちびるが下がって見えるようになると説明しています。
ただし、この顕微鏡での比較は、40歳未満と80歳以上という年齢差の大きいグループで、しかも各10人という少ない人数で行われたものです。40代の方に同じ変化がすでに起きているという意味ではありません。変化は少しずつ、長い時間をかけて進むものと考えるのがよいでしょう。
顔の骨の変化も関係する?
口元の変化には、皮ふや筋肉だけでなく、その土台になる骨も関わっていると考えられています。2007年のアメリカ・スタンフォード大学の研究では、白人の男女60人(3つの年代それぞれに男女10人ずつ)の顔の骨のCT画像を立体的に再構成し、年齢による骨の形の変化を調べました。
その結果、男女ともに、上あごの骨の角度(上あごの前面の傾き)が年齢とともに有意に小さくなっていました。また、鼻の奥にある骨のあな(梨状口:りじょうこう)の面積は、若い年代から中年の年代にかけて有意に大きくなっていました。著者らは、顔の真ん中あたりの骨は年齢とともに大きく変化し、やわらかい組織の変化と重なることで、年を重ねた顔の見た目につながると結論づけています。
この研究は口元だけを調べたものではなく、日本人を対象にしたものでもありません。それでも、上くちびるの土台である上あごの骨の形が年齢とともに変わることは、口元の印象の変化を考えるうえで知っておきたい点です。骨の変化はセルフケアで止められるものではないため、「自分の努力不足で鼻の下が伸びたわけではない」と知っておくことも、気持ちを楽にしてくれるかもしれません。
生活習慣で口元の老け方は変わる?
口元の変化には、年齢だけでなく生活習慣も関わっています。とくに研究で関係が報告されているのが、喫煙と紫外線です。
2013年のアメリカの研究では、一卵性の双子79組のうち、一方だけがたばこを吸っている、または喫煙期間が5年以上ちがうペアの顔写真を、どちらが吸っているかを知らない3人の評価者がくらべました。その結果、たばこを吸っている側では、上くちびるのシワ、下くちびるの赤い部分のシワ、ほうれい線、フェイスラインのたるみ(ジョウル)などの点数が有意に悪くなっていました。著者らは、喫煙による顔の老化は、おもに顔の中央から下の部分に表れるとしています。
また、一卵性の双子186組を調べた2009年の研究では、喫煙期間が長いほど年上に見え、日光を多く浴びることも年上に見えることと関係していました。屋外での活動が多いことや、日焼け止めを使っていないことも、同じように年上に見えることと関係していました。
これらは双子をくらべた観察研究で、「鼻の下の長さ」を直接測ったものではありません。ただ、口元のシワや見た目の年齢に、喫煙や紫外線といった毎日の習慣が関わっていることを示しています。年齢による変化は止められなくても、生活習慣による変化は、自分で減らしていける部分だといえます。
口元の変化に関する研究をまとめると?
ここまでに紹介した、口元の変化のしくみに関する研究を一覧にしました。
| 研究(著者・年) | 対象・人数 | 方法・期間 | わかったこと | 注意点(研究の限界) |
| Iblher N, et al. 2008 | 顔写真182人/MRIは20〜35歳女性30人と65〜80歳女性30人 | 写真での計測とMRIでの比較(一時点の比較) | 年齢とともに上くちびるが有意に長くなる。赤い部分の見える面積は小さく、厚みはうすくなるが、体積の減少は確認されず | 同じ人を追いかけた研究ではない。ドイツでの研究 |
| Iblher N, et al. 2012 | 上記に加え、40歳未満10人と80歳以上10人の組織 | 3つの研究結果のまとめ+顕微鏡での組織比較 | 皮ふがうすくなり、弾性線維・コラーゲン線維がおとろえ、口輪筋がうすくなる | 組織の比較は少人数で年齢差が大きい。40代の変化をそのまま示すものではない |
| Shaw RB Jr, Kahn DM. 2007 | 白人男女60人(3年代×男女各10人) | 顔の骨のCT画像を立体的に解析 | 上あごの骨の角度が年齢とともに有意に小さくなり、鼻の奥の骨のあなは若年〜中年で広がる | 口元だけの研究ではない。日本人は対象外。人数が少ない |
| Okada HC, et al. 2013 | 一卵性の双子79組 | 喫煙歴のちがうペアの顔写真を評価者がくらべた観察研究 | 喫煙側で上くちびるのシワ、下くちびるのシワ、ほうれい線などが有意に目立つ | 観察研究で因果関係は断定できない。鼻の下の長さは測っていない |
| Guyuron B, et al. 2009 | 一卵性の双子186組 | アンケートと顔写真による観察研究 | 喫煙期間が長いほど、日光を多く浴びるほど年上に見える | 観察研究。自己申告のアンケートにもとづく |
鼻の下の伸びや口元の変化をケアするには?
ここからは、今日から始められるケアをご紹介します。年齢による骨の変化そのものを止めることはできませんが、肌のハリを守り、口元の印象を整えるためにできることはあります。どれも特別な道具がいらないものから順に並べています。
紫外線から口元を守る?
まず取り入れたいのが、紫外線対策です。2013年のオーストラリアの試験では、55歳未満の大人903人をくじ引きでグループに分け、日焼け止めを毎日塗るグループと、自分の判断で塗るグループを4年半くらべました。その結果、毎日塗ったグループでは肌の老化(光老化)の進み方が、自分の判断で塗ったグループより24%少ないという結果でした。毎日塗ったグループでは、試験期間中に肌の老化の進みがはっきりとは見られなかったと報告されています。
日焼け止めを塗るときは、鼻の下や口のまわりも塗り忘れのないようにしましょう。食事や会話、マスクの着け外しで落ちやすい場所なので、外出が長い日はこまめに塗り直すと安心です。また、米国皮膚科学会(AAD)は、くちびるを紫外線から守るために、SPF30以上の日焼け止めが入ったリップクリームや口紅を使うようすすめています。
参考:American Academy of Dermatology. Sunscreen FAQs.
たばこはやめたほうがいい?
たばこを吸っている方は、禁煙が口元のためにも大きな意味を持つと考えられます。先ほどの双子の研究では、たばこを吸っている側で上くちびるのシワが目立っていました。また、喫煙期間が5年以上ちがうペアでも、長く吸っていた側で下くちびるの赤い部分のシワなどが目立っていました。
禁煙は、ひとりでがまんするより、禁煙外来や薬剤師に相談しながら進めるほうが続けやすいといわれています。肌だけでなく体全体の健康のためにも、できるところから始めてみましょう。
保湿で口元の乾燥を防ぐ?
口のまわりは、食事や会話でよく動き、乾燥しやすい場所だといわれています。乾燥すると、細かいシワが目立ちやすくなると考えられています。洗顔のあとは化粧水だけで終わらせず、乳液やクリームで口のまわりまで保湿しましょう。くちびるも、リップクリームでこまめに保護しておくと安心です。
保湿は、骨や筋肉の変化を元に戻すものではありません。ただ、肌の表面をなめらかに整え、乾燥による細かいシワを目立ちにくくする助けになると考えられています。日焼け止めと保湿をセットにして、毎朝の習慣にしてしまうのが続けるコツです。
表情筋のトレーニングは役立つ?
「口元の筋肉を鍛えれば、鼻の下の伸びが戻るのでは」と考える方もいるかもしれません。2018年のアメリカの小規模な研究では、40〜65歳の女性27人が参加し、顔の筋肉を使う体操を最初の8週間は毎日30分、その後12週間は1日おきに続けてもらいました。最後まで続けた16人のデータが分析されています。
その結果、20週間後には頬の上の部分と下の部分のふっくら感が有意に改善し、写真から評価者が推定した年齢も、平均50.8歳から48.1歳へと有意に下がっていました。一方で、くちびるのふっくら感やくちびるのシワについては、有意な改善は見られませんでした。
この研究は人数が少なく、くらべるためのグループ(対照群)もない予備的な研究です。また、使われた体操プログラムの考案者が著者に含まれています。顔の体操は頬のふっくら感に役立つ可能性がありますが、上くちびるの長さを変えることを示したものではありません。取り入れる場合は、肌をこすったり、無理な表情を続けたりしないよう気をつけましょう。
医療機関で相談するなら?
シワをより積極的にケアしたい場合は、皮膚科などの医療機関で相談する方法もあります。たとえば、医療で使われる塗り薬「トレチノイン」については、2025年の系統的レビュー・メタ解析(複数の研究をまとめて分析する方法)で、8件のランダム化比較試験(合計1,361人)がまとめられました。その結果、トレチノインは、紫外線による顔の細かいシワと深いシワの両方を、有効成分を含まない塗り薬(基剤)より有意に改善したと報告されています。
トレチノインは医薬品で、赤みや刺激などが出ることもあるため、使うときは医師の指示にしたがうことが大切です。
また、くちびるにヒアルロン酸などを注入してふっくらさせる施術もあります。ただし、2008年の研究の著者らは、加齢によって上くちびるは体積が減るのではなく形が変わっているため、体積を足すだけでは根本的な若返りの方法にはならず、不自然な「ふくらませた」見た目になることもあると指摘しています。医療機関で相談するときは、自分の口元がどのように変化しているのかを、しっかり説明してもらうとよいでしょう。
今日からできる口元ケアをまとめると?
| ケア | やり方の目安 | 期待できること | 根拠の強さ・注意点 |
| 日焼け止め | 毎朝、鼻の下・口のまわりまで塗る。長時間の外出では塗り直す | 紫外線による肌の老化の進みをゆるやかにする | 強め:903人のランダム化試験で老化の進みが24%少なかった。ただし口元に限った研究ではない |
| SPF入りリップ | SPF30以上のリップクリームや口紅を使う | くちびるを紫外線から守る | 米国皮膚科学会の推奨。くちびるのシワへの効果を直接測った研究は今回確認していない |
| 禁煙 | 禁煙外来や薬剤師に相談しながら進める | 喫煙による口元のシワ・たるみの進みを減らす | 中程度:双子の観察研究で喫煙側の口元のシワが目立った。因果関係は断定できない |
| 保湿 | 洗顔後に乳液・クリームを口元まで。リップでこまめに保護 | 乾燥による細かいシワを目立ちにくくする | 一般的なケアとしていわれているもの。骨や筋肉の変化を戻すものではない |
| 顔の体操 | 無理のない範囲で。肌をこすらない | 頬のふっくら感を保つ可能性 | 弱め:16人・対照群なしの小規模研究。くちびるのふっくら感やシワには有意な変化なし |
| 医療機関での相談 | 皮膚科でトレチノインなどを相談 | 紫外線による顔のシワのケア | 強め:8件・1,361人のメタ解析で有意な改善。医薬品なので医師の指示が必要 |
ツバメの巣は口元のハリを内側から支える?
ここまでお伝えしたとおり、鼻の下が伸びて見える背景には、肌のハリを支えるコラーゲンや弾性線維のおとろえがあります。紫外線対策や保湿といった外側からのケアを続けたうえで、「体の内側からも肌のハリを支えたい」という方に向けて、補足として食用ツバメの巣の研究をご紹介します。
鼻の下の長さや、くちびるの形そのものに対するツバメの巣の働きを調べた研究は、私たちが調べたかぎりではまだありません。一方で、ツバメの巣は、目元のシワや肌のうるおいについて、ヒトを対象にした研究が報告されている数少ない食品素材のひとつです。
ヒトでの研究は?
2022年の韓国のランダム化二重盲検プラセボ対照試験では、目元にシワのある40〜60歳の女性を、ツバメの巣のエキス100mgをとるグループと、プラセボ(有効成分を含まないもの)をとるグループに分け、毎日12週間続けてもらいました(105人が登録し、各43人・合計86人を解析)。その結果、目尻のシワの指標が、プラセボのグループとくらべて改善したと報告されています。一方で、肌の水分量はプラセボのグループと有意な差はありませんでした。重大な副作用は報告されていません。
また、2026年に発表された研究では、健康な成人を対照群とツバメの巣をとるグループに分け、90日間続けてもらったところ、対照群とくらべて肌の角層の水分量やつやなどの改善が報告されています。同じ論文のマウスの実験では、コラーゲンに関わる指標(ヒドロキシプロリン)やヒアルロン酸の増加も報告されています。ただし、この研究はプラセボを使っておらず(評価する人だけが、どちらのグループかを知らない方法)、人数も限られ、ツバメの巣に関わる企業からの資金提供もあります。結果は、今後の研究で確かめられていく段階と考えるのがよいでしょう。
コラーゲンとの関係は?
2021年の韓国の研究では、毛のないマウスに紫外線(UVB)を当てながら、規格をそろえたツバメの巣のエキスをとらせ、あわせて細胞での実験も行いました。その結果、シワのでき方に関わる体の中の流れがおさえられ、コラーゲンをつくる流れに関わる働きが高まっていました。また、ヒアルロン酸やセラミドに関わる働きを通じて、肌の水分量が増えていたと報告されています。
これはマウスと細胞での研究で、ヒトで同じことが起こると確かめたものではありません。また、エキスの原料メーカーの社員が著者に含まれています。ツバメの巣の主要成分のひとつであるシアル酸についても、シワへの働きの中心だとヒトで示されたわけではなく、多くは細胞や動物での研究の段階です。それでも、口元のハリに関わるコラーゲンを守るしくみの面からも研究が進められている素材であり、紫外線対策や保湿と組み合わせる内側からの美容習慣のひとつとして注目されています。
| 研究(著者・年) | 対象・人数 | 方法・期間 | わかったこと | 注意点(研究の限界) |
| Kim HM, et al. 2022 | 目元にシワのある40〜60歳の女性(解析86人) | ランダム化二重盲検プラセボ対照試験・100mg/日・12週間 | 目尻のシワの指標がプラセボより改善。重大な副作用の報告なし | 肌の水分量はプラセボと有意差なし。口元は調べていない |
| Zhang W, et al. 2026 | 健康な成人(+マウス) | 対照群との比較・90日間 | 角層の水分量やつやなどの改善(マウスではコラーゲン関連指標なども) | プラセボなし(評価者のみ盲検)、人数が限られる、関連企業の資金提供あり |
| Kim OK, et al. 2021 | 毛のないマウス・培養細胞 | 紫外線を当てながらエキスを投与 | シワに関わる流れの抑制、コラーゲンをつくる流れの活性化、水分量の増加 | 動物・細胞の研究で、ヒトでは未確認。原料メーカー社員が著者に含まれる |
ツバメの巣ゼリーを取り入れるなら?
ツバメの巣ゼリーは食品であり、上の研究で使われたエキスと同じものではありません。鼻の下の長さやくちびるの形を変えるものでもありません。まずは日焼け止めと保湿を土台にして、そのうえで「内側からのケアも続けてみたい」と思った方が、食生活のひとつとして取り入れるのがよいと考えています。
ツバメの巣ゼリーを続けている方の声
30代・Tさん
(中略)最初の1〜2週間は特に変化は感じられませんでした。3週間頃から、以前から気になっていた口元のほうれい線部分に少しハリを感じるようになりました。マスク生活により、口元のたるみが気になっていたため、とても嬉しい変化でした。
40代・KTさん
(中略)5週間後(1日1本)
ハリ感あり♪ つやもあるような♡
肌にハリがあると小じわが目立たない。若くなったみたいで嬉しい♡
※個人の感想です。すべての方に同じ変化や実感が生じることを示すものではありません。
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まとめ
鼻の下が伸びて見えるのは、年齢とともに上くちびるの厚みが減って縦に長くなり、くちびるの赤い部分の見える面積が小さくなるためです。研究では、上くちびるは体積が減るのではなく厚みが長さへと移ること、皮ふのコラーゲンや弾性線維、口のまわりの筋肉がおとろえることが報告されています。さらに、上あごの骨の形の変化や、喫煙・紫外線といった生活習慣も、口元の印象に関わっています。
年齢による変化そのものは止められませんが、口元まで日焼け止めを塗る、SPF30以上のリップを使う、禁煙する、保湿を続けるといったケアで、これからの変化をゆるやかにしていくことは期待できます。気になる方は、皮膚科で相談するのもひとつの方法です。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 年齢とともに鼻の下は本当に長くなるのですか?
A. はい、長くなることが研究で確かめられています。182人の顔写真と、若い女性30人・高齢の女性30人のMRI画像を調べたドイツの研究では、どちらの方法でも年齢とともに上くちびるが有意に長くなっていました。あわせて、くちびるの赤い部分の見える面積は小さくなり、厚みはうすくなっていました。
参考:Iblher N, et al. Changes in the aging upper lip–a photomorphometric and MRI-based study. J Plast Reconstr Aesthet Surg. 2008;61(10):1170-6.
2026/11/02 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文
Q2. くちびるがうすく見えるのはボリュームが減ったからですか?
A. ボリュームが減ったというより、形が変わったためと考えられています。研究では、上くちびるは全体の体積が減らずに、厚みが長さへと移っていました。さらに、コラーゲンなどの線維や口輪筋がおとろえ、くちびるの赤い部分が内側に入りこむように変化していたと報告されています。
参考:Iblher N, Stark GB, Penna V. The aging perioral region — Do we really know what is happening? J Nutr Health Aging. 2012;16(6):581-5.
2026/11/02 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文
Q3. 口元の老化に備えて今日からできることはありますか?
A. あります。まずは紫外線対策です。903人を4年半調べた試験では、日焼け止めを毎日塗った人は、自分の判断で塗った人より肌の老化の進み方が24%少なかったと報告されています。鼻の下や口のまわりも塗り忘れないようにし、くちびるにはSPF30以上のリップを使いましょう。
参考:Hughes MC, et al. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013;158(11):781-90.
2026/11/02 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文
Q4. 表情筋トレーニングで鼻の下の伸びは戻るのですか?
A. 鼻の下の伸びが戻ることを示した研究は見当たりません。40〜65歳の女性16人が20週間顔の体操を続けた小規模研究では、頬のふっくら感が改善し、見た目の年齢も若く評価されました。一方で、くちびるのふっくら感やシワには有意な改善は見られませんでした。対照群のない研究である点にも注意が必要です。
参考:Alam M, et al. Association of Facial Exercise With the Appearance of Aging. JAMA Dermatol. 2018;154(3):365-367.
2026/11/02 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文
Q5. ツバメの巣は口元のシワ対策の参考になる食品ですか?
A. 口元に限った研究はまだありませんが、シワについてヒトでの試験が報告されている食品です。目元にシワのある40〜60歳の女性がツバメの巣のエキス100mgを12週間とった試験で、目尻のシワの指標がプラセボより改善しました。肌の水分量には差がありませんでした。紫外線対策や保湿と組み合わせて考えましょう。
参考:Kim HM, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022;13:843469.
2026/11/02 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文
※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、医療上の診断・治療を目的とするものではありません。肌や口元の状態に不安がある方は、皮膚科などの医療機関にご相談ください。ツバメの巣ゼリーは食品であり、医薬品ではありません。
著者情報
中西 政文(なかにし まさふみ)
乾燥肌・シワ研究チーム 代表
ツバメの巣研究所 所長
ATHENA株式会社 代表取締役(HESTIAP 代表)



