ほうれい線が気になるあなたへ|科学的根拠でわかる原因と、今日からできるシワケア

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ほうれい線が目立つ主な原因は、肌のハリの低下と紫外線による光老化に、頬の脂肪や支える組織の加齢変化が重なることです。対策の基本は紫外線対策・保湿・生活習慣です。

鏡の中の自分と目が合ったとき、口元にすっと伸びる影が気になる。笑うと、その線がいつもより深く見える。写真に写った自分を見て「あれ?」と思った——。ほうれい線の悩みは、年齢を重ねる女性の多くが一度は感じるものです。

「もう年だから仕方ない」とあきらめてしまう前に、知っておいていただきたいことがあります。ほうれい線が目立つようになる背景には、肌や顔の組織の変化というはっきりした仕組みがあります。そして、その中には毎日のケアで「これ以上の上乗せを減らせる部分」もあります。

この記事では、ほうれい線ができる仕組みを研究の結果にもとづいてやさしく解説し、今日から始められるケアを「どのくらい根拠があるか」とあわせてご紹介します。あわせて、内側からのケアとして研究が進んでいる「ツバメの巣」についても、わかっていることとまだわかっていないことを分けてお伝えします。

ほうれい線とは?

ほうれい線は、小鼻のわきから口の端に向かって伸びる線のことです。医学的には「鼻唇溝(びしんこう)」と呼ばれます。実はこの溝は、若い人にも、赤ちゃんにもある「顔のつくりとしての境目」です。つまり、ほうれい線があること自体は異常ではありません。

悩みになるのは、年齢とともにこの溝が深く・長く・影として目立つようになることです。では、なぜ目立つようになるのでしょうか。ここからは、その仕組みを順番に見ていきます。

ほうれい線はなぜできる?原因は1つではない

ほうれい線は「コラーゲンが減ったから」「表情筋が衰えたから」といった1つの理由だけで説明できるものではありません。皮膚の変化に、皮膚の下にある脂肪や、それを支える組織の変化が重なって目立つようになる、と考えられています。

① 口元の下はどうなっている?ほうれい線周辺の構造

韓国の延世大学のグループは、亡くなった方12人(平均年齢80.3歳)の左右から取った24の組織標本を、マイクロCT(とても細かく見られるCT)と顕微鏡で調べました。その結果、ほうれい線の内側(口側)は筋肉の線維がまじった硬めの組織、外側(頬側)は細かい仕切りの中に脂肪がたくさん詰まった組織になっていることがわかりました。

研究者たちは、年齢とともに頬側の脂肪の大きさや分布が変わることで、ほうれい線が深く見えるようになる可能性がある、と考察しています。これは解剖の研究から導かれた「考え方」であり、生きている人で変化を追いかけて確かめたものではない点に注意が必要です。

参考:Kwon HJ, O J, Cho TH, Choi YJ, Yang HM. The Nasolabial Fold: A Micro-Computed Tomography Study. Plast Reconstr Surg. 2020;145(1):71-79.

② 顔の脂肪は年齢でどうなる?「脂肪の区画」の変化

顔の皮膚の下の脂肪は、1枚の大きな層ではありません。アメリカの研究者が30の顔半分の解剖標本に色素を注入して調べたところ、顔の皮下脂肪はいくつもの独立した「区画(コンパートメント)」に分かれており、ほうれい線の部分もはっきりした境界をもつ1つの単位であることが示されました。研究者は、顔の老化の一部は、これらの区画がそれぞれ年齢とともに変化することで特徴づけられる、と述べています。

参考:Rohrich RJ, Pessa JE. The fat compartments of the face: anatomy and clinical implications for cosmetic surgery. Plast Reconstr Surg. 2007;119(7):2219-2227.

同じグループによる総説(それまでの研究をまとめた論文)では、顔の深い部分にある脂肪の区画が頬の中央(中顔面)を下から支える役割を担っていると説明されています。この支えが年齢とともに変わることも、口元に影ができやすくなる理由の1つと考えられています。

参考:Rohrich RJ, Avashia YJ, Savetsky IL. Prediction of Facial Aging Using the Facial Fat Compartments. Plast Reconstr Surg. 2021;147(1S-2):38S-42S.

③ 紫外線を浴びると肌はどうなる?「光老化」の仕組み

肌の老化には、年齢による自然な変化に加えて、紫外線による「光老化(こうろうか)」があります。アメリカ・ミシガン大学の研究者による総説では、人の皮膚を使った研究をもとに、紫外線を浴びると肌の中で「MMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)」というコラーゲンを分解する酵素が増えることが説明されています。

研究者たちは、紫外線を浴びるたびに真皮(肌の奥の層)のコラーゲンが分解され、その修復が完全ではないために「小さな傷あと」のようなものが積み重なり、やがて見た目のシワやハリの低下として現れる、というモデルを提案しています。

参考:Fisher GJ, Voorhees JJ. Molecular mechanisms of photoaging and its prevention by retinoic acid: ultraviolet irradiation induces MAP kinase signal transduction cascades that induce Ap-1-regulated matrix metalloproteinases that degrade human skin in vivo. J Investig Dermatol Symp Proc. 1998;3(1):61-68.

ただし、「紫外線がほうれい線そのものを直接深くする」ことを確かめた臨床研究があるわけではありません。光老化は肌全体のハリやシワに関わる要因の1つ、と理解しておくのが正確です。

④ 乾燥・睡眠・食事などの生活習慣は関係する?

乾燥そのものが、ほうれい線の深い溝をつくる主な原因とは言いにくいものです。ただ、乾燥すると肌表面の細かいシワ(小ジワ)やキメの乱れが目立ちやすくなり、口元全体の印象を疲れて見せることがあります。睡眠や食事と肌の関係については、後ほど研究とあわせてご紹介します。

ここまでの原因を表にまとめます。

原因何が起きている?自分でケアできる?
顔の脂肪・支える組織の変化頬の脂肪の量や位置、支える組織が年齢とともに変わるセルフケアで直接変えるのは難しい
紫外線(光老化)コラーゲンを分解する酵素が増え、真皮のダメージが積み重なる日焼け止めなどで「上乗せ」を減らせる
年齢による皮膚の変化肌のハリを支える成分が少しずつ変化する保湿や生活習慣で肌の状態を整える
乾燥小ジワやキメの乱れが目立ち、口元の印象が疲れて見える保湿でケアしやすい
睡眠不足・食生活の乱れ肌のバリア機能などに影響する可能性が報告されている生活習慣の見直しで整えやすい

みんなはほうれい線をどう感じている?実際に聞きました

ほうれい線が気になり始める時期や、向き合い方は人それぞれです。以前、40代と60代の女性にお話を伺いました。

60代の女性は「40代後半くらいから、鏡を見たときや写真に写った自分を見て気になり始めました。肌のハリが落ちてきたこと、頬がたるんできたこと、睡眠不足やストレス、食習慣なんかも原因なのかなと感じています」とのこと。化粧水や乳液、美容液、クリームでケアしてきたそうです。

40代の女性は「自分はまだそこまで気になっていませんが、母を見ると『自分もそのうち…』と思うことがあります。なので予防の意味でケアをしています」と話してくださいました。

実際に変化を感じてから始める方もいれば、まだ気にならない段階から将来を考えて始める方もいます。大切なのは、自分の肌の変化に気づいたときに、無理なく続けられるケアを選ぶことです。

※上記は個人へのインタビューによる体験・感想です。すべての方に同じ変化や実感が生じることを示すものではありません。

ほうれい線のケアは何から始める?今日からできる方法

原因がいくつも重なっているということは、裏を返せば「できることもいくつかある」ということです。ここでは、特別な道具がなくても始められる方法を、研究でわかっていることとあわせてご紹介します。

日焼け止めは本当に意味がある?

毎日の日焼け止めは、研究の裏づけがもっともしっかりしているケアの1つです。オーストラリアで行われたランダム化比較試験(くじ引きのようにグループを分けて比べる、信頼性の高い研究方法)では、55歳未満の大人903人を、日焼け止めを毎日塗るグループと、塗るかどうかを各自の判断に任せるグループなどに分けて、約4.5年間追跡しました。

その結果、毎日塗ったグループは、試験期間中に皮膚の老化の進みがはっきり確認されず、判断に任せたグループと比べて皮膚の老化の進み方が24%少なかったと報告されています。なお、この試験は手の甲の皮膚表面の細かい凹凸で老化を評価したもので、顔のほうれい線を直接調べたものではありません。

参考:Hughes MCB, Williams GM, Baker P, Green AC. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013;158(11):781-790.

日焼け止めで、すでにあるほうれい線を消すことはできません。それでも、紫外線による光老化の「上乗せ」を減らすことは、数年後の肌を守ることにつながると考えられます。曇りの日や冬も、顔全体にムラなく塗る習慣をつけましょう。

保湿はどうすればいい?

化粧水で水分を与えたら、乳液やクリームでふたをして「閉じ込める」ことを意識しましょう。乾燥による小ジワやキメの乱れが目立ちにくくなり、口元の印象がやわらぐことが期待できます。保湿はほうれい線の深い溝そのものを埋めるものではありませんが、肌のコンディションを整える基本のケアです。

こすらないケアは大切?

ゴシゴシこする洗顔や、強い力でのマッサージは、肌への負担になるといわれています。洗顔はたっぷりの泡でやさしく包むように、タオルは押し当てるように水気を取るなど、毎日の「摩擦」を少しずつ減らしてみましょう。

表情筋トレーニング(顔ヨガ)は効果がある?

「あ・い・う・え・お」と大きく口を動かすなどの顔の体操は、手軽で人気があります。ただし、ほうれい線への効果は、研究ではまだはっきりしていません。

ベルギーで18人を対象にした研究では、9人が7週間毎日顔の体操を行い、行わなかったグループと比べました。額、ほうれい線、上唇の上、フェイスライン、あごの下の写真を評価したところ、差が出たのは上唇の部分だけで、研究者は「顔の体操が有効だとは結論づけられない」としています。

参考:De Vos MC, Van den Brande H, Boone B, Van Borsel J. Facial exercises for facial rejuvenation: a control group study. Folia Phoniatr Logop. 2013;65(3):117-122.

一方、アメリカで中年女性に20週間の顔の体操を行ってもらった小規模な試験では、頬上部・下部のふっくら感の評価がよくなり、見た目年齢の推定が平均50.8歳から48.1歳になったと報告されています。ただし、参加した27人のうち最後まで続けたのは16人で、比べるためのグループ(対照群)がなく、体操プログラムの考案者が共著者に入っている研究です。また、ほうれい線そのものを評価項目にした研究ではありません。

参考:Alam M, Walter AJ, Geisler A, et al. Association of Facial Exercise With the Appearance of Aging. JAMA Dermatol. 2018;154(3):365-367.

顔の体操は「気分転換や表情を動かす習慣づくり」として取り入れるのはよいですが、「これでほうれい線が消える」と期待しすぎないことが大切です。強くこすりながら行うのは避けましょう。

食事は何を意識すればいい?

アメリカの40〜74歳の女性4,025人のデータを使った観察研究(ふだんの食事と肌の状態の関係を調べる研究)では、ビタミンCをよくとっている人ほど、シワのある見た目や加齢による肌の乾燥が見られにくいという関係がありました。脂質や炭水化物の摂取が多いことは、シワのある見た目と関係していました。

参考:Cosgrove MC, Franco OH, Granger SP, Murray PG, Mayes AE. Dietary nutrient intakes and skin-aging appearance among middle-aged American women. Am J Clin Nutr. 2007;86(4):1225-1231.

ただし、これは「関係がある」ことを示した研究で、「ビタミンCをとればシワがよくなる」という因果関係を証明したものではありません。また、たんぱく質はコラーゲンを含む体の組織の材料になる大切な栄養素ですが、「たくさんとればほうれい線が浅くなる」と単純に言えるわけではありません。肉や魚、大豆製品に、野菜や果物を組み合わせた、かたよりのない食事を心がけましょう。

睡眠は肌に関係する?

アメリカで健康な女性60人を対象にした研究では、睡眠の質が悪く睡眠時間が5時間以下の人と、睡眠の質がよく7〜9時間眠っている人を比べました。睡眠の質が悪いグループは、肌から逃げる水分量(TEWL)が多く、テープで肌表面をはがしたあとのバリアの回復も、よく眠れているグループのほうが72時間後に30%大きかったと報告されています。

参考:Oyetakin-White P, Suggs A, Koo B, et al. Does poor sleep quality affect skin ageing? Clin Exp Dermatol. 2015;40(1):17-22.

これは睡眠の状態と肌の関係を比べた研究で、「睡眠を増やせばほうれい線が薄くなる」ことを示したものではありません。それでも、慢性的な睡眠不足を避けることは、肌のうるおいを守る土台づくりとして意味があると考えられます。寝る前のスマートフォンを控える、起きる時間をそろえるなど、できることから始めてみましょう。

ここまでのケアを、根拠の強さとあわせて表にまとめました。

ケア主な研究わかっていること注意点
毎日の日焼け止め大人903人のランダム化比較試験(約4.5年)皮膚の老化の進みが24%少なかった評価は手の甲。ほうれい線を直接見たものではない
保湿―小ジワやキメの乱れを目立ちにくくする基本ケア深い溝そのものを埋めるものではない
顔の体操18人の対照群つき研究/16人の小規模試験結果が分かれており、有効とは言い切れないほうれい線への効果は確立していない
ビタミンCを含む食事女性4,025人の観察研究摂取が多い人ほどシワのある見た目が少ない関係因果関係は証明されていない
十分な睡眠女性60人の比較研究よく眠れている人は肌のバリア回復がよかったほうれい線を直接調べたものではない

一つひとつは地味に感じるかもしれません。けれど、原因が重なり合っている以上、ケアも1つに絞らず、無理のない範囲で組み合わせて続けることが現実的な近道です。

内側からのケアでできることは?ツバメの巣の研究

ここまでのケアを続けるなかで、「外側だけでなく、食べるもので内側からもケアしたい」と感じる方もいらっしゃるでしょう。そうした方の選択肢の1つとして、近年、肌に関するヒト研究が報告されているのが「ツバメの巣(燕の巣)」です。

ツバメの巣は、アナツバメという鳥が唾液で作る巣で、古くから中国などで美容や健康のために食べられてきた食材です。

ツバメの巣とシワの研究はある?

2022年に韓国で、目元にシワのある40〜60歳の女性を対象に、ランダム化二重盲検プラセボ対照試験(本物か偽物かを本人も研究者もわからないようにして比べる、信頼性の高い方法)が行われました。ツバメの巣抽出物100mgまたはプラセボ(見た目が同じ偽物)を1日1回、12週間とってもらったところ、ツバメの巣のグループでは、目尻のシワの指標がプラセボのグループと比べて改善したと報告されています。登録は105人で、解析されたのは各グループ43人ずつの計86人です。重い副作用は報告されていません。

一方で、肌の水分量については、プラセボのグループとの間に統計的に意味のある差は見られませんでした。また、この試験が調べたのは目尻のシワで、ほうれい線は評価していません。

参考:Kim HM, Lee YM, Kim EH, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022;13:843469.

うるおいに関する研究はある?

2026年には、健康な成人を対照グループとツバメの巣を食べるグループに分けて90日間比べた研究が発表され、ツバメの巣のグループで角層(肌のいちばん外側の層)の水分量や肌の弾力、コラーゲンに関連する指標の改善が報告されています。同じ論文には、マウスを使った実験も含まれています。

ただし、この研究にはプラセボが設けられておらず(評価する人だけが、どちらのグループかを知らない方法)、参加人数も限られています。また、ツバメの巣に関わる企業から資金提供を受けています。こうした限界もふまえて受け止める必要があります。

参考:Zhang W, Wang D, Zhang Y, et al. Dietary edible bird’s nest improves skin hydration by upregulating EGFR-AQP5 pathway. J Funct Foods. 2026;140:107266.

ツバメの巣の成分は?

ツバメの巣の主な成分の1つに「シアル酸」があります。シアル酸を含む糖たんぱく質などが含まれていることは知られていますが、「シアル酸がシワの変化をもたらした成分である」とヒトの試験で示されたわけではありません。また、肌の細胞の増殖に関わる「EGF(上皮成長因子)」に似た働きなども報告されていますが、これらは主に細胞や動物を使った研究の段階です。

ほうれい線にはどう考えればいい?

ほうれい線そのものを調べたツバメの巣の研究は、まだありません。ただ、ツバメの巣は、目元のシワや肌のうるおいについてヒトを対象にした研究が報告されている、数少ない食品素材の1つです。紫外線対策・保湿・食事・睡眠という基本のケアを土台にしたうえで、「内側からの美容習慣」の1つとして取り入れるという考え方ができるでしょう。

とはいえ、ツバメの巣を毎日料理して食べるのは、下ごしらえに手間がかかり簡単ではありません。続けやすさを重視する方には、そのまま食べられるゼリーという形も選択肢の1つです。

ツバメの巣ゼリーを続けている方の声

30代・Tさん

最初の1〜2週間は特に変化は感じられませんでした。3週間頃から、以前から気になっていた口元のほうれい線部分に少しハリを感じるようになりました。マスク生活により、口元のたるみが気になっていたため、とても嬉しい変化でした。

40代・Mさん

アラフィフになり、なんだかだんだん顔のシワやハリのなさを実感するようになり、悩みはじめた頃に、ツバメの巣ゼリーを薦めていただきました。(中略)また、肌のキメが整ってきたのか、化粧のノリが格段にいい!! メイクするのが楽しくなってきました。

※個人の感想です。すべての方に同じ変化や実感が生じることを示すものではありません。

ツバメの巣ゼリー「HESTIAP」公式サイトを見る(※広告です)

まとめ

ほうれい線が目立つのは、肌のハリの低下や紫外線による光老化に、頬の脂肪や支える組織の加齢変化が重なるためです。顔の組織の変化をセルフケアで直接変えるのは難しいものの、毎日の日焼け止めで光老化の上乗せを減らすこと、保湿で小ジワやキメの乱れを整えること、こすらないケア、かたよりのない食事と十分な睡眠は、今日から始められる基本です。

顔の体操は、ほうれい線への効果がまだはっきりしていないため、期待しすぎずに取り入れましょう。内側からのケアとしては、目元のシワや肌のうるおいに関するヒト研究が報告されているツバメの巣も選択肢の1つです。深いほうれい線を大きく変えたい場合は、皮膚科・美容皮膚科で相談する方法もあります。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. ほうれい線が目立つようになる主な原因は何ですか?

A. 皮膚の老化や光老化に、頬の脂肪や支える組織の加齢変化が重なることが主な原因と考えられています。ほうれい線は若い人にもある顔の溝で、解剖研究では、頬側の脂肪の大きさや分布の変化が溝を深くする可能性が考察されています。顔の脂肪はいくつもの区画に分かれ、それぞれが年齢とともに変化することも示されています。乾燥は、溝そのものより小ジワを目立たせる要因です。
参考:Kwon HJ, et al. The Nasolabial Fold: A Micro-Computed Tomography Study. Plast Reconstr Surg. 2020;145(1):71-79./Rohrich RJ, Pessa JE. The fat compartments of the face. Plast Reconstr Surg. 2007;119(7):2219-2227.
2026/10/23 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q2. 紫外線はほうれい線を深くする原因になりますか?

A. 直接深くすると確かめた研究はありませんが、紫外線による光老化は肌のシワやハリの低下に関わる重要な要因です。紫外線はコラーゲンを分解する酵素を増やすことが報告されています。903人を約4.5年追跡した試験では、日焼け止めを毎日塗った人は皮膚の老化の進みが24%少なかったと報告されています(評価は手の甲)。
参考:Fisher GJ, Voorhees JJ. J Investig Dermatol Symp Proc. 1998;3(1):61-68./Hughes MCB, et al. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013;158(11):781-790.
2026/10/23 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q3. 表情筋トレーニングでほうれい線は薄くなりますか?

A. 現時点では、薄くなるとはっきり言える根拠はありません。18人の対照群つき研究では、7週間の顔の体操でほうれい線の評価に差は見られませんでした。20週間の小規模試験では頬のふっくら感の評価がよくなったと報告されていますが、対照群がなく、ほうれい線を直接評価したものではありません。まずは日焼け止め・保湿・こすらないケアを優先しましょう。
参考:De Vos MC, et al. Facial exercises for facial rejuvenation: a control group study. Folia Phoniatr Logop. 2013;65(3):117-122./Alam M, et al. Association of Facial Exercise With the Appearance of Aging. JAMA Dermatol. 2018;154(3):365-367.
2026/10/23 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q4. ほうれい線のケアに食事や睡眠も大切ですか?

A. はい、肌の土台を整える意味で大切です。ただし、食事や睡眠だけでほうれい線が薄くなると示した研究はありません。女性4,025人の観察研究では、ビタミンCの摂取が多い人ほどシワのある見た目が少ない関係がありました。女性60人の研究では、睡眠の質が悪い人は肌から逃げる水分が多く、バリアの回復も遅かったと報告されています。
参考:Cosgrove MC, et al. Am J Clin Nutr. 2007;86(4):1225-1231./Oyetakin-White P, et al. Does poor sleep quality affect skin ageing? Clin Exp Dermatol. 2015;40(1):17-22.
2026/10/23 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

Q5. ツバメの巣はほうれい線やシワのケアに役立ちますか?

A. ほうれい線そのものの研究はまだありませんが、目元のシワに関するヒト研究が報告されている素材です。40〜60歳の女性86人を解析した12週間のプラセボ対照試験で、目尻のシワの指標がプラセボより改善したと報告されています。肌の水分量には有意差がありませんでした。基本のケアに加える内側からの習慣として考えるとよいでしょう。
参考:Kim HM, et al. Anti-Wrinkle Efficacy of Edible Bird’s Nest Extract: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Comparative Study. Front Pharmacol. 2022;13:843469.
2026/10/23 乾燥肌・シワお悩み解決 中西 政文

※本記事は美容・健康に関する一般的な情報提供を目的としたもので、医療上の診断・治療を目的とするものではありません。ほうれい線について医療的な改善を希望する場合は、皮膚科・美容皮膚科などの医師に相談してください。

著者情報

中西 政文(なかにし まさふみ)
乾燥肌・シワ研究チーム 代表
ツバメの巣研究所 所長
ATHENA株式会社 代表取締役(HESTIAP 代表)

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